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№22  夏休みなのに… + 幕間 ④




マロリア暦994年 7月

 ニュー・ブレストの劇場と演奏用ホールのお披露目が終わり ひと段落して落ち着いた日常を取り戻してたある日


 その日は、午前中エレーヌとイネスを連れて商会の買付けと契約の為、街中へ来ていたが用事を済ませ屋敷へ帰る途中、数人の友人達(女2人、男3人)と楽しそうにじゃれ合いながら歩くアデーレ姉さんを見かけた。


 声を掛けようと思ったけど… 普段みせない様な笑顔で男の友人達と話すアデーレ姉さん、あんな表情もするんだ…、普段あまり見せない表情に嬉しくもあり少し寂しくなった自分が居た… 嫉妬?


 エレーヌとイネスが袖を握り心配そうに僕を見つめて「「大丈夫アレン?」」

『大丈夫だよ』と2人に微笑み 「心配けかけてごめんね 屋敷に戻ろうか?」コクと頷くエレーヌとイネス、そしてエレーヌが話し掛ける「ねぇアレン、一人で抱え込まないでね相談にのるから」ありがとうエレーヌ


 午後も別の商会の部屋で一人書類を作成しながら昼間の出来事、そして自分の度量の小ささにがっかりしている自分自身、そして姉達の事 アデーレ姉さんやレティ姉さん、僕と婚約してるけど幸せなんだろうか? 婚約していなければもっと良い人と付き合って結婚出来るんじゃないか等、普段考えない様な事が頭の中に溢れ出す


 夕方、商会での仕事を済ませ屋敷へ向かい歩いてるとアデーレ姉さんが昼間一緒に居た男友人と様楽しそうに会話しながら店に入って行く所を目撃してしまった。 (分かっちゃいるけど異性と一緒に居る所を見かける何て嫌な気分だ… 何だか疲れちゃたな… )


 屋敷に着き家族と夕食を済ませお風呂へ入り湯船に浸かりボーっとしてるとエレーヌとイネスが風呂へ入って来た… そのまま湯船に浸かろうとしたので体と頭を洗ってからだよと注意した不思議がるエレーヌとイネスの体と頭を洗ってあげると二人共とても喜んでくれて その笑顔を見てると僕の心もかなり癒された。


 普段、お風呂は一人で入る様にして誰も入れないけど… 僕の元気が無いからとメイドを押しのけ風呂場に乱入したらしい


 気を使ってくれた二人には、明日、僕がオーナー(家族にも秘密)をしているホテル【氷の王冠】にある会員制レストランへ御礼に誘った。

勿論宿泊付ですよ (何にもしないけど外泊ってだけでワクワクしませんか?)



9時になったので部屋から2人を追い出し久しぶりにブランの記録用魔導器を使う ブラン元気にしてるかな… 




【 ブラン観察 】

時間は、エレンさんと別れたその直後、王都の西地区にある合同ギルドで正面ホールの壁にある見取図で職種別の受付を確認していた。 その後、素材(動物や植物、鉱物、魔物、その他)の依頼受付カウンターで担当の女性から説明を受けている、説明や受け答えも滞り無く美人で引き締まった体(剣術でもしてるのだろうか隙がない)歳は二十代後半、腰までの長い髪、色は濃いブラウンで胸はCかDぐらいかな?名前をリディアと言う 


 合同ギルドに初登録して10級からスタートで合同ギルドのポイント以外にも狩猟を受けると狩猟ギルド、建築を受けたら建築、商業なら商業のギルドのポイントが貰えるダブル・ポイント制で意外とお徳… 複数のギルドを統括しているので当然、冒険者ギルドを凌ぐ規模を誇る


 盗族や魔物の討伐、薬草の採取、森や遺跡の調査等冒険者ギルドと被る依頼も多い冒険者としての名声や将来騎士や英雄を目指すか実(利益)を取るかで冒険者ギルドか合同ギルドに分かれる


ブランの場合は、どうやら後者らしい窓口で色々説明を受け 掲示板の前で暫く手帳にメモを録る 植物依頼を持って入会の手続きをしてくれたリディアさんの所へ行き依頼の手続きを行う


合同ギルドでは、10級から始まり100ポイントでクラス・アップ、同じ級の依頼なら1ポイント、一つ上なら2ポイント、二つ上なら4ポイント、三つ上なら8ポイントとお徳だけど一度依頼を失敗するとクラスが上がるまで上のクラスの依頼を一切受ける事が出来なくなり 失敗後は、上位の素材を持ち込んでもクラスが上がるまでどんなに優れた素材でもポイントは1ポイントにしかならない 

冒険者ギルドに比べ失敗の罰則が厳しい為か冒険者ギルドの様に無茶を行う人は少ない

(中には無論例外的な人もいるが…)

今日は、登録と依頼の受付だけで出発は、明日の朝だと伝えた様だけど… 

「ブラン君、無理しないで程々にね 危なくなったら迷わず逃げるのよ、気を付けてね」

(笑顔で手を振るリディアさんに笑顔で手を振り返すブラン… )

『ブラン君、美形だし素直で良い子だわ、なんでこんな危ない仕事するのかしら?ブラン君なら王都内の仕事幾らでも請けられる筈なのに… 今回は薬草だけだから問題無いと思うけど… 』


翌日、18時の時刻を報せる鐘がなり依頼品の受け取り窓口に居る遅番のリディアも仕事が一段落して遅めのティータイムが終わった処だ(本当は早番だったけど遅番に交代してもらった。)

ブラン君、大丈夫かな… 植物採取にしては遅いけど何かあったのかな… 知り合いの誰かにお願いして護衛して貰えば良かった…(色々考え込んでしまうリディア)搬入口に荷馬車が到着する ブランが馬車から降りてリディアの受渡しカウンターへ向かう 


リディアさん、梃子摺って遅くなりましたけど無事帰ってきました。(笑顔で話しかける)

「無事で良かった。(瞳を潤ませたリディアさん)」


 植物以外に色々採って来たので鑑定宜しくお願いします。「分かったわ、ブラン君」そう言って馬車に近づくと採取品の多さにビックリ、中には7級クラスの物もあるがどれも状態が極めて良い 採取と保存の仕方が素晴らしい!

リディアさんが手の空いてる職員を何人か呼んで指示して手分けして検品している

カッコいいなリディアさん、半時程で鑑定が終わった。 

植物と動物、魔物合計して金貨10枚(200万ぐらい)、肉は冷凍して魔導袋(空間魔法)に入れてたので鮮度は、ばっちり


 ポイントが一気に溜って登録2日目で9級か… 馬車と馬は合同ギルドで職員の検査を経てサインを貰いギルドへに預けた。

(借りる時に返却方法に合同ギルドか冒険者ギルドへ預けるのも大丈夫ってあったから問題ないでいょう ギルドからそのまま借りてく人達もいるのかな?)


合同ギルドから帰ろうとしたらリディアさんに声を掛けられた ブラン君、ランク・アップのお祝いで一緒に夕食に行かない?


 えぇ、えぇ~と構いませんが… リディアさん結婚してたり彼氏とか居ませんか?

「居ないわよ、どうしてそんな事聞くの?」

 実は以前、僕が好意を寄せた人なんですが… 相手が居たんですよ… それで…

 (ブランは、そう言って下を俯く)


「酷い!ブラン君二股かけられたの? 私なら絶対そんな事しないよ!ブラン君を大事にする」 (付き合おうとかじゃなくて食事だったと思うけど…)


 えぇ~と騙されたとかじゃなくて僕が気が付かなかったって言うか… 勘違いしていたと言うかそんな感じです。


「ブラン君、傷ついちゃったんだね それでギルドのホールでも女性の誘いを全て断っていたんだ… 」(悲しそうな表情のリディアさん)


夕食ですが… 受けますよ リディアさん 初めての依頼も成功と昇級したので一人で祝おうと思ってたんですよ この辺地理に疎いのでお勧めの店とかあればリディアさんにお任せしますよ。


「良かった、誘い受けてくれてありがとうブラン君、場所は、女神の像がある公園の北門の向かいにある【銀の針】って店で待ってて18時頃には間に合うと思うから… 」


(合同ギルドは緊急事態に備えて24時間開いてはいるが通常の業務は、日中に限られてる業務は、夜明け1時間後から始まり日没の1時間前には通常業務は終了である)


宿近くの公衆浴場で風呂に入り露天で串焼きを一本食べ【銀の針】へ向かう、店に入ると席に案内されたどうやら予約したた様だ席でエールを飲みながら今日の出来事をノートに書いてると周りの女性客から色々声を掛けられたが客層が良いのか時間帯が早いからなのか悪酔いしてブランを気を害する人は居なかった。


今夜は、知合いが依頼達成の祝いをしてくれるので待合せしていて 相手が遅れる事は前もって聞いてるので大丈夫ですよ。 

「こんな可愛い男の子を一人で待たすなんて…」

(プンプンと擬音が聞こえてきそうな女性客達)


暫く待ってるとリディアさんが入って来た「待たせちゃってごめんね、ブラン君」

(申し訳なさそうに席に着く)

「リディアだったの、ブラン君一人で待たせてたの… 」と腰元まである黒髪の二十代後半の美人さん、(さっきまで僕に色々質問していたお姉さんです) 

「こんな可愛い子待たせるなんて… もう少し遅かったら私が持ち帰りしてたところよ リディア!」(ミシェルさんってリディアさんのお友達?)

「珍しいわね ミシェルどうしたの今夜は?」


「今夜はチームで任務の打上よ 私はもっと砕けた感じの店が良かったけどチームのロザリーがどうしても行きたい店があるって言うから付き合ったの… そしたらこんな可愛い男の子が一人で居るじゃない 猛烈にアタックしたけど… 待ってる人が居るって言うし こんな綺麗な子一人で待たせるなんて着たら文句でも言ってやろうと思ってたの… そしたら貴女が来た訳… ねぇ~ブラン君、私ブランクを待たせたりしないよ~、ね、私と一緒に飲もう!ね!」


 すみません、ミシェルさん、リディアさんと約束なので… 次の機会に…


「えぇ、いいのヤッター!それなら今夜は、リディアに貸してあげるわ!リディア!ブラン君をちゃんと家まで送るのよ!」


 ミシェルさんは笑顔で自分のテーブルに戻って行くと仲間達にデートの事を話してた「いいな~」「私も頑張って声掛ければ良かった…」とか色々聞こえてくる


 あ、ミシェルさんと食事の約束しちゃった… 

「ミシェルの前じゃブラン君はライオンに睨まれたウサギだから… 気にする必要ないよ 私が遅れたのが原因だから… 」(落ち込むリディアさん)


 リディアさん、食事注文しませんか?(ブランがホール係を呼ぶと リディアが本日のお奨めディナーを2つ注文してブランはエールのお代りを追加する)


 リディアさん なんだかエレンさんみたい… 一緒にいて安心出来るって言うか…

(リディアさんを見つめるブラン)

 何か意を決するようにリディアがブランに話し掛ける

「初デートこんなんな事言うの変だけど… ブラン君、私一目惚れなの!結婚を前提にお付合いしてくれない?」


えぇ、それってプロポーズ… だって僕達まだ会って2日目で… ちゃんと話したのも今日が初めてで…まだお互いの事しらないし… それに僕が悪い人だったらどうするの?


「ブラン君が悪い人なら世の中の男が全て悪い人よ! それと返事は急いでいないけど出来るだけ早くしてくれると精神的に助かるわ 取あえず友達からでいいから… 」


ブランは少し瞳に涙を浮かべながら「本当に僕なんかでいいの?」と何度も聞いてくる嬉し涙をハンカチで拭いてると「ブラン君どうしたの?ミシェルさんが話しかけてくる」


 大丈夫ですと真っ赤にした瞳で言うと「どういう事よ!リディア!ブラン君泣かせて」

「何も悪い事してないわよ… 」と俯くリディア

「ミシェルさん、リディアさんは悪くないよ 僕がプロポーズ受けて嬉しくて泣いちゃっただけだから… 」

「私のブラン君に勝手にプロポーズしないでよ!」酔ったミシェルさんが言い放つ

(えぇ、いつの間に僕は、ミシェルさんの物に… )


ブラン君…と背中から抱きつき頬刷りするがパーティーの仲間数人に引き剥がされ自分達のテーブルに引き摺られて行く…「ブラン君、私と結婚して… 」

(クールビューティーのミシェルさんが壊れた… )


それからリディアさんと色々話しをしたら何と伯爵家の三女で独立して男爵と言う事が分かった… ギルド職員の貴族比率高いな… そうか、そもそも普通の庶民は文字の読み書きや計算が出来ないし余程裕福じゃないと家庭教師を雇ったり学校や私学塾にも通えない


リディアさんに屋敷に住まないか?と何度も誘われたけど暫く一人で住んで頑張って答えを出すと伝えた。

宿屋は、高くつくからアパートか一軒家でも借りて自炊しようかな… 明日にでも合同ギルドで調べようっと


リディアさんは、僕を宿まで送り家に帰った…「女足るもの男性の送り迎えは当たり前、気にする事はない」とか言ってたけどホント気を使って貰って悪いな… 今夜は遅いから宿に泊まって行くと言ったら と言ったら

「そ、それは不味い、まだプロポーズしたばかりで… そんな事は… 」とか顔を真っ赤にしては帰ってしまったけど… 無事帰る事が出来たかな… 」


 宿で着替えてベッドに入ると何時の間にか寝ていた


そして朝日、人の声や荷車や馬車など外の喧騒で目が覚めた… 小鳥じゃなくて残念だけど現実はこんな物か


朝6時過ぎ朝食を済ませ合同ギルドへ向かう建物へ到着すると狩猟や採取依頼の受付

カウンターへ向かうと眠そうなリディアさんが居た… 


おはようございますリディアさん

「おはようブラン君」

昨夜は、ご馳走様でした 無事に帰れましたか?

「大丈夫よ あれくらいなら問題ないわ」

結構酔ってたので心配だったんですよ それじゃ掲示板見てきますね


いきなり隣のカウンターに居る美人のお姉さん(濃い茶色ロングで胸が大きい)がリディアさんに話し掛ける

「えぇ、リディア、手出すね早過ぎよ!この子、この前登録したばかりの子よね?もう食べちゃったの?」

僕が冗談で「頂かれちゃいました。」と言うとリディアさんもビックリしてたけど

「美味しく頂いたわ ブラン君… 」と言い返してきた所は流石リディアさん


小麦色の肌濃いブラウンの髪に長身(身長175cm前後)ミスユニバースに出場していそうな長身だがグラマラスなラテン系の小麦色のお色気美人が俯き肩を震わせ

「年下の彼氏なんて… リディアあなた親友だと思ってたのに…、今日からアンタ敵よ!リア充なんて氏んでしまえ!」と言い放つ


残念だわ、ナタリー 親友にブラン君の友達を紹介しようと思ってたけど… どうやら私には親友が居ないみたい… 


 ナタリーさんがリディアさんにの隣に回り肩に手を置く

「リディア 何か困った事があればいつでも相談にのるわ!私達親友でしょう!」

 ナタリーさん変り身早すぎ!

(クロード君かダミアン君に声掛けた方がいいかな2人とも僕より美男子さんですし)


『2人共ブランと同じ僕のクローンだけど… 何故ブランが知ってるんだろう? あぁ、そうか最初の意識を回復した屋敷でか… あの後何回か屋敷を訪ねてた様だけど… その時に友人になったにか それとクローンは、お互いに引かれ合うのかな… 検証する必要があるな…』


 9級になったので今日は、8級の依頼を受け、それ以上の依頼もチェックしてると後ろから「ブラン君」と声が振り返るとミシェルさんとそのお仲間が居た 


「聞いたよ、ブラン君、一日で昇級したんだってね、合同ギルド内でも有名よ」ニコニコと笑顔でミシェルさんが腕に抱きつき何気に胸を宛ててくる

 おはようございます ミシェルさん ミシェルさん達も依頼探しですか?


「う~ん、ちょっと違うんだ、私達ギルドからの指名依頼で来てるの… 」指名と言うとミシェルさん達、クラスが高いんですね 気をつけて下さいね ミシェルさん 


「ブラン君だけよ 私の事心配してくれるの… 」とブランに抱きつく「あぁ~ずっとこうして居たい 」 しばらくすると仲間に引き剥がされて連れて行かれるミシェルさん… 


いってらしゃい!ミシェルさん「ブラン君も気をつけるのよ~ 」と両脇を左右から組まれながらミシェルさんが叫ぶ

 

さてと出発するか合同ギルドの外で狩場への巡回馬車にのり王都の城壁の門を抜けるスピードを上げ1時間程で目的地へと到着する


狩場のベース・キャンプ地は、キャンプ地と言うより砦で周り堀があり土盛った壁を石で補強して丸太の壁と堀で防御され常駐出来る様になっている 王都から12~16km程の距離で狩場までの道は整備されていており馬車の乗り心地もそこまで悪くわないが振動の軽減装置が無いのでお尻がかなり痛い 厚手のクッションを使ってたのでなんとか耐えられた。


荷車を引きながらベースキャンプを出ると 初日、目立ってしまったので何人かが僕の後を追跡して来る 仕事を観られたく無いので認識阻害と隠密、匂い浄化の魔法を重ね掛けして最初の目的地へと向かう 


途中荷車を隠し、しばらく森の中を進むと 木の幹に居た大型犬程の紫大蜘蛛が僕を狙っている しばらくすると向きを変えたと思いきや僕を狙いお尻から糸を何度も噴射してくる なんとか 避けたが今度は紫大蜘蛛が飛び掛ってきた。


突進を左腕の盾で防ぎ右手のバスターソード(両刃の片手剣)で蜘蛛の頭(目を狙い)を切りつける 左目にダメージを与えたがまだ諦めて居ない様だブランは、バスターソードを構え 紫大蜘蛛と対峙する 暫く牽制したら紫大蜘蛛がいきなり飛び掛ってきた瞬間右側に移動して頭と胴の境目に剣を叩き込こんで頭と胴を切り離す 暫くピクピクと動いていたが十秒程で動きが止まった。


ふぅ、やっと一匹 かなりキツイな~ せめて肉体強化の魔法か気功ぐらいは使わないと危ないな… 


警戒の魔法を発動、蜘蛛を解体して冷凍後、封印結界でコーティング(真空パック状態に)して空間袋に必要部位を放り込む

【 毒袋×100g、紫大蜘蛛の糸×1㎏、蜘蛛の爪×8、蜘蛛の牙×2 】


その後も周囲を警戒しながら薬草や木の実を取り、紫大蜘蛛、大蜜蜂(30cm)や大殺人蜂(60~80cm)、赤大蟻(30cm)、犬型の魔物(魔犬、赤目で体毛の色は固体により様々)、猪等を倒し続け、気が付くと大赤蟻の巣近くまで来ていた… 調子に乗りすぎたかな… だけど最近この新しい巣が出来た所為に蟻の被害が結構増えてる様だから本気で数減らしするか… 女王蟻を仕留めれば次の女王蟻が発生するまでの間はこの辺りは落ち着くかな… 巣の近くで魔法を詠唱する

【大地の生き物よ夢の中に沈め・スリープ】巣とその周りに限定して地下を中心に広範囲魔法を掛ける


 魔導袋から鋼製(30cm程)のゴーレムを10体取り出し目標と目的を指示して蟻の巣に送り巣の出入り口付近で大赤蟻達を処分しなが一時間程待つと巣の出入り口からゴーレムが戻って来た。


ゴーレムは一体につき袋を一つ持っていて魔導袋の中を確認すると女王蟻の部位や魔力核、女王蟻用の蜜、只の袋の中には大赤蟻(働き蟻、護衛、女王蟻)の幼虫が入っていた。


 今日の狩りは、これで終了するかな… ベース・キャンプに戻ろう 途中荷車を引取りベース・キャンプへと戻る


 まだ時間が早いのか馬車に荷物を積み込む奴はいない 面倒なので貸切出来ないか交渉するがどうやら無理の様だ ブランと同じ様に日帰りする狩人は稀で大体ベースキャンプで数日稼いで王都へと戻るのが普通らしい 


ブランが稼いだ品をベース・キャンプの合同ギルドの事務所で嵩張る物だけを鑑定して引き取って貰う 計算を終えると ここの鑑定だけでクラスが上がってしまった様だ。


祝8級!だけど殆ど虫だけで三桁(100ポイント)だった(苦笑)


『ブラン 今度会うときは【虫取り名人】と呼ばせて貰おう!』


ブランは16:00発の定期馬車に乗ったので王都への到着は17:00前後になる 帰りの馬車は空いていてブランを合わせ乗客は僅か3人、午後の遅い便はどうやらいつも空いている様だ 午前とお昼の混み具合が嫌いな人達は午後の馬車に乗る様だけど… 


ブランは乗客のお姉さん達にと色々話しして楽しそうそうこうしている内に王都の合同ギルド(西地区)に到着する


「ブラン君またね~ 今度一緒に食事しようね~」凄く疲れたブラン


手持ちの物の鑑定は明日して貰おう 取あえず宿に帰るか… いったん宿で荷物を置き魔法で封印して宿近くの公衆浴場へと向かう 服を脱ぎ木製の鍵付ロッカーへ服と荷物をしまい紐を付けた鍵を首からかけ 湯船のお湯の浮いてる垢を錬金の魔法で除去しお湯に浄化の魔法を掛け頭と体を洗い 湯船に浸かる ふぅ~生き返る

 (お湯を綺麗にしてくれるので他のお客にも好評の様だ…)


宿を公衆浴場の近くにして正解だったな お風呂付の宿って殆ど無いし在っても高級で料金高いから無理~ 暫く湯船で寛いでいると見た事の有る顔が… あれクロード君、ダミアン君どうしてここに居るの?

「ブランさん、お久ぶりです ブランさんこそどうしてこんな所に?彼女エレンさんの所に居候してるって聞いてたのに… 」


色々あってね…今は、この近くの宿に一人で居るよ ここで会ったのも何かの縁だから今夜は一緒に食事どう?


「すみませんブランさん、今夜は先約があるので明日どうでしょうか?」

それじゃ明後日、場所は、この近くにある女神像がある公園北口の向かいに在る【白銀の針】時間は18:00集合ね 


お風呂、先に上がるね… 明日楽しみにしてるよ あ、そうだ!知合いを1人か2人連れて来るから、と言ってブランは銭湯を出て宿へ戻る 


宿に帰り夕食をとって部屋に戻りベッドに横になる… 明日楽しみだな・・・ 目を閉じ深い眠りに入る


翌朝、朝食を済ませ合同ギルドに向かう 依頼の用紙を渡しカウンターのリディアさんに声を掛ける


おはようございます リディアさん依頼の手続きをカードの書き換えお願いします。

「おはようブラン君どうして昨日は、どうして来てくれなかったの?」カードを受け取り拗ねた表情のリディアさん カードへの更新を済ませブランにカードを返す

 すみません 昨日は、凄く疲れていて… 申し訳なさそうなブラン 

「ほらリディア、ブラン君困ってるじゃない」とナタリーさん

「実はね リディアったらブラン君の事が心配で昨日は、夜遅くまでギルドで待ってたのよ… 」

 心配かけてごめんなさい リディアさん 次からちゃんと顔出すようにしますから

「そうしてくれると精神的に助かるわ お願いね」微笑むリディアさん

 それとリディアさん素材の受け取り渡ししたいんですけど… 

「あれ?昨日、受け取ったって聞いてたけどまだあるの?」えぇっと実はまだあります

 受渡しのカウンターへ回り再度カードをリディアさんに渡し袋と魔導袋から色々出

「えぇ!コレって大赤蟻の女王の核、蜜、幼虫って… 大蜜蜂の蜜、大殺人蜂のコア数十個も…」

「ブラン君、1時間ぐらいかかるから 後でいつもの受付カウンター側に来てね」と言われ合同ギルド内をぶらぶらして半時間程待ってると奥から書き換えが終わったのかカードを持ったリディアさんが笑顔で戻ってきた。

「7級おめでとう!ブラン君、職業案内ギルド最速の更新記録よ ホント凄いよ!ブラン君」

ありがとうリディアさん 今夜、友人と食事するのですが昨夜のお詫びも兼ねて一緒にどうですか?

「えっ、いいのブラン君」来てくれると嬉しいです 友人には紹介したい人を連れて行くって伝えてますから…、

「友人紹介…そ、それって…(ブラン君の親友が私を鑑定すって事?)」

ナタリーさんも良かったら一緒にどうですか?

「わ、私も一緒でいいの?」リディアさんと僕の友人を紹介するとか約束していたみたいですし構いませんよ

「やったー!、ブラン君ありがとう」ナタリーさん因みに友人は僕と同じぐらいの歳ですけどいいですか?

「年下なのね ありがとう!ブラン君、私、頑張るわ!」溢れんばかりの笑顔のナタリーさん

「今日は、ナニが起ころうと絶対に残業なんてしないから!」真剣な表情で決意するナタリーさん

時間は18:00場所はこの前リディアさんに連れて行って貰った【銀の針】と言う店です。

「今夜は絶対に遅れないから… 」とリディアさん


ブランは、合同ギルドを出て外の馬車待合所で今日の目的地のベースキャンプ行きの馬車に乗り込む 


(馬車の中で一人考えごとをする あの店、確か壁際に簡易型ピアノが飾られてたな… 多分試作品だと思うけど… 使えるかな?)





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