№20 長期旅行
お城での演奏会から数ヶ月たった12月25日、この国の初代女王の生誕記念日、この日から年を挟んで二週間程国内ではお祭り騒ぎが続く
この日の前後は、家族や恋人と過ごす事が多い この日に関係を持つと男子が身ごもり易いと言う 言い伝えまである 確か建国の女王の子供は4人(女2人、男2人)の子供に恵まれ男女半々出産したから それにあやかろうと言う事なのだろう
そんな忙しい日々の中、僕は領地の研究室と遺跡を行き来して調査や研究に励んでいる ひと月前に届いた女王から王都への召集が有ったが外国へ長期旅行中で来年の6月まで国へは戻れないと母上に返答して貰いました。(作戦勝ち?)
先月、第一王子のレオ君には手紙で来月から国外へ長期旅行へ出かけるって連絡入れといたから 問題ないと思うけどね 予感はしていたんだよね…、建国の女王の生誕記念式典に演奏してくれって依頼と言うか命令がありそうな事を…
女王様に他人の前で演奏するのは僕にとっては苦痛なので身内以外には演奏したくないと伝えて暗示を掛けたたのに… 配下や周りが動いたのかな…
いっそ旅行先で腕を怪我して以前の様に演奏出来なくなりましたとでも伝えるか… 後ろ向きな考えで頭が一杯になってしまう「は~やめやめ 考えるのやめよう」
僕はウルク山脈の手前(西側)に在る都市の遺跡の近くに町というか都市を建設中です 僕とリレイさん達6人と精霊達で大規模な開発してます。
古代魔法王っ時代に使っていた魔道具(【硬度弱体化】硬い岩盤から簡単に岩を切り出したり加工を容易にする)と【重力軽減】で石材の重さを数百分の一にして石材を目的地まで運び易くしたり取り回しを良くする)を使い急ピッチで建設中
新しい都市の人口を増やす為、王国内の不穏分子や害になりそうな貴族やその部下、商人達、それと盗賊や暗殺集団、近隣の国に対しても同様にその国に害になってる輩(貴族も含めて)を根こそぎ攫って脳から情報を引き出した後、使えそうな者は草(部下)へ、使えない者は、セイ(真)・ドワーフやハイ・エルフに生体改造したから人口もそれなりに増えた。
それと都市遺跡の周辺を調べると近くの丘に結構大きな地下施設が在る事が判明 精霊を使い調べ入り口用のエレベータを発見したが動かない 仕方がないので周りを調べると非常用で入り口を発見 魔法で処理された頑丈な鋼鉄製の扉を幾つも開錠しながら階段を下り施設の奥へと入る 真っ暗だが所々微弱な明りで照らされた廊下 どうやら施設の動力は僅かながら生きてる、もしやと思い最下層を調べると地熱式の魔力炉を発見! これか…もしかして誰か冬眠カプセルで生きてるかもと内部を探すと厳重に封鎖された扉を発見、その一つの封印を解き開錠すると中には数百もの冬眠装置と人間達が入っていた… 古代人… 。
その後、全部の扉の封印を解き扉を開錠して回った冬眠していたのは人間以外に亜人達も多く調べたら全部で数万人もの人間と亜人達が冬眠ポットに入っていた。
地熱を利用した魔力炉で必要最低限の動力を得て彼ら彼女らの命を永らえさせていた。
だが残念な事に冬眠期間が長すたぎた為、殆どの人間や亜人が脳死状態に陥っていた。
珍しいのは魔法王国後期に作られた亜人達の原種
人間の身体能力を強化した戦士型 数十体
圧倒的な力とスピードの狼・男/女 数十体
体が大きく強力な力を持つ熊・男/女 数十体
動きが素早く魔法も使える間諜や暗殺向けの吸血鬼 数十体
この4種族、どちらも戦闘能力が高く再生能力が高いので致命傷を負わす事が難しい
そのほか身体強化型のハイ・エルフが数十体
身体能力と魔力を強化したのスキュバスが数十体
地下作業用のドワーフが数十体
それと初めて見る肌が褐色の人間や亜人(ハイ・エルフやスキュバス、バーバリアン、ウォルフ、バンパイア)も合わせて数十体が冬眠していた。
この丘の地下にある施設、亜人の生産工場だった様で量産用の生体合成カプセルが大量にあり、一日で数百体もの亜人を量産出来る
残念ながら冬眠カプセルの人間は全て脳死状態なので死亡扱いとし ハイ・エルフやセイ・ドワーフに生体改造調整して新たな人生を歩んで貰います。
この都市の目処が付いたので ここから数百キロほど北に在る古代都市跡の西側、北のラドガ海の沿いにも並行して都市を建設している
一度型と言うか手順を覚えてしまうと二回目、三回目と都市開発の作業はどんどん早く効率良くなって行く 測量してマーカーを打ち区画分けして排水路、下水(汚水)路、上水路(水道)を引いて区画毎に担当者を決め工事を進め開発地域の周りにはゴーレムや精霊達による周辺監視行う
周りを気にせずに魔力使い放題なので憂さ晴らしも兼ねてこの数ヶ月程、限界ギリギリまで魔力を使っているからなのか?僕やリレイさん達の魔力もかなり増大している…
都市開発も目処が着いた4月、ラドガ海に面している都市から中央都市までの街道(片側二車線)を魔法で造成しながら作って行く それぞれの遺跡まで延びてる古代使っていた街道も再整備しながら地域の交通を整備して流通能力を底上げする
僕の迎えが、ポランド王国(人間が統治する最東の国)の一番東の町ヘ到着してるので簡易転移門でウィストクへ案内人を送り、そこから亜人達が統治するラルーシ王国へと向かう
迎えの騎士達は、貴族の使節として初めてラルーシ王国(亜人達の国)の首都へと入った。 ま、通過するだけだけど… 4日で一番東の街へと到着する事が出来た。
伯爵家の騎士達が【帰らずの森】の中へはい入る事と知り地元の騎士や領主が心配して色々声を掛けてきたが主人を迎えにエルフの王国へ向かうとの説明にどうやら納得出来ていないようだ
森の端まで来て地元の騎士達が見守る中、入り口と言われた場所へ案内され案内人が魔導器を正面に翳すと森の木々が左右に分かれると馬車二台が通れる程の道が現れた 「さぁ進みましょう」と案内人が馬車を進める様促す 地元の騎士や見学に来ていた村人や商人達も驚きを隠せない 商人達の何人かが同行を求めたが招待されてる者しか同行出来ないと案内人に断られた。
スクワへの街道は、案内人と専用の魔導具なしでは進む事はとても困難、何故なら普段街道は地中にあり木々が行く手を遮る、強力な魔物も徘徊しており街道から数mも外れると問答無用で襲われる 専用の魔導器で封印を解除しないと帰らずの森へを抜けるのは到底不可能
商人や騎士達が勝手に着いて行ってもいいのか?と食いついて来たが 構わないが命の補償は出来ない エルフの王都へ辿り着く前に魔物に襲われて間違いなく死ぬ 命を無駄にしない方がいいと行った 馬車4台と騎士達が森に入ると後ろの道が消えて行く…
スクワへの道には20キロ毎に野営地があり休憩用の敷地には、石製の騎士型ゴーレム(約3.5m)20体、巨人型(8~9m)が2体が設置されて魔物などに反応して稼動する
森に入って3日目、最初の町へ到着、そこからは片側二車線の石畳の街道になった 一日約8時間、途中幾つもの町や村を通り、一日平均120km程走る そうして森へ入って13日目ようやく目的地のスクワ到着した。
都市をぐるりと取り囲む堀と高さが20mはある白い大理石の城壁が都市の周りを取り囲んでいる 城壁の外堀の東西南北には、大量のゴーレムが配置され外部からの脅威に常に備えている
スクトへ入ると町の建物殆ど全てが大理石建てと言う事にも驚いてたがハイ・エルフの男性の比率が高いのにも驚いてた。
それも少年と少女(10~13歳前後)しか居ない 町にも違和感を感じていた。 迎えに来た家臣団と屋敷で会い スクワで5日休んだ後、王都へ向け出発する事になった。
彼らハイ・エルフの一族は、千年以上の眠りから最近目覚めたが冬眠期間が長すぎた為、殆どの大人が死に子供達しか生き残れなかったと説明した。
地下に馬無し馬車が走り道路には無数の馬無し馬車が行きかい 町と町を馬無し馬車を連結した乗り物が往復していて夜も不夜城の如く煌々と輝いてる
言語は古代魔法王国時代の言葉しか使わないが ヘリセン王国の言語を使える者が少数だが存在する事
僅かな休みをスクワで過ごし領地へ向け出発する 休み間、騎士達も色々見学させてもらった 領地の料理に似ていると話してたので「僕が教えて上げたら彼らが気に入ってくれ様でエルフ達も好んで食べてるみたいだよ」と説明すると「流石はアレン様」だと関心していたけど…
帰り道はひと悶着有った。 森の出口でラルーシ王国の騎士達が待機していて国王が会いたいから王城へ寄ってくれとの事だ… 面倒だまったく
ラルーシ王国の騎士達の護衛(護送?)を受け首都へと向かう 2泊目の夕方には首都ミンスへと到着した。
王女との謁見でエルフの王国の事や貿易について色々訊かれたが こちらが招待を受けエルフの王都で数日過ごしただけ エルフの王国も積極的な外部との交流を望んでいないし連絡も一方的なモノでこちらからお願いは難しいと伝えたら興味を失ったのか帰っていいと言われた。
面倒くさい 散々訊いて使えないなら行っていいって… 次回からこの国はスルーしよう
僕らは… 本当は僕だけ騎士や従騎士、使用人達と帰る予定だったけど… 着いて来ちゃったんだよね… エレーヌとイネス君が… 一緒に王立学園へ通いたいと申し出(駄々をこねた)があったのでエルフの貴族として僕の家(伯爵家)が後見人となり学園への申し込みを行った。
少数の部下と共にポランド王国からノンンビリ馬車でニュー・ブレストへと向かう筈が賑やかと言うか微妙な空気の馬車旅となってしまった。
伯爵家の馬車は四頭引きのジェラルミン製でバネによる乗り心地と強化硝子の窓によって外の景色が見る事が出来おまけに空調用の魔導器と冷蔵庫、それと狭いが個室トイレまで装備され至れり尽くせり、馬も伯爵領の改良種で筋力と持久力を強化された馬だ
ヘリセン王国への帰路、街道沿いや近隣の町や村の情報を集め浮浪者や孤児の情報を集め後日、配下を使い攫って行く 浮浪者や孤児は選別して使える者は伯爵領へ、使えない者はスクワへ送り生体改造してハイ・エルフやセイ・ドワーフとして新たな人生を送る事になる
僕らが領地へ戻った この年の大事件として孤児や浮浪者の大量消失が上げられる。 彼女/彼らはいったい何処へ行ったのだろうか?密かに国に粛清されたのか? 不振に思い調査を始めると その中から行方不明者や一部記憶をなくしたりする者が続出する、しばくすると捜索は打ち切り、数ヶ月もすると誰も興味を持たなくなった。と言うか表立って誰もその事を言う者は居なくなった。
帰りの旅は順調で途中、盗賊や騎士崩れの野党、地元の悪徳領主等をいつもの様に(使える者は洗脳して部下ヘ使えない者はスクワ送り)取り込みながら街道を進んで行く
一行の詳細だが「僕が乗ってる同じ箱型が二台、簡易の箱型で荷物用が二台の合計4台の馬車、それと騎士が16人(女12、男4)と僕とエレーヌ、イネス(女1、男2)の従者が其々1人の合計3人(男2、女1)、馬車の操作が出来る従騎士8人(女2、男6)」
今回の長期視察の任務だが往復三ヶ月以上にも渡る長旅だが騎士達からの参加希望者は以外に多かった。
理由は、通常より男性の比率をかなり多くした事が要因だ 生体調整した従騎士の少年達(16歳~18歳)が好評の様だ(カップルが出来て身篭ってくれたら一番なんだけどね 領地の人口も増えるし一石二鳥)
ヘリセン王国から旅立つ時に旅の途中で妊娠しても咎めないし妊娠後の生活や身分も保証すると母上が騎士や従騎士、従者に約束した。
その為か騎士達も積極的に従騎士や従者に話し掛けたり色々手伝ったりしていたらしい
「子供は伯爵領にとって宝!だから妊娠たら素直に申し出よ!まして騎士の子供なら尚更 その為の予備の馬車がある だが遊びはいかん 父親が分からなくては生まれてくる子供が可哀想だからな」
伯爵領へ帰った時、既婚者以外の殆どがカップルとなり妊娠していたが母上からよく無事で戻って来たと言われ それと妊婦は十分休め 産休と育児休暇を貰い困惑する騎士達
「皆さん、3ヶ月もの間ご苦労様でした。妊娠なさった方は、これから暫くの間、体を休め お腹の子供に愛情を注ぎ育てて下さい 母子共に生活は保障します そして子供が一歳になったら勤務の時は、仕事中は子供を託児所へ預け また伯爵領の為、騎士として今まで以上に頑張って下さい」
一部の騎士から反発もあったが全ての騎士に同じ権利があると伝えると沈静化したと言うかさせた。(反対派に生体調整した好みの少年や青年が貴女が好きです 僕の子供生んでくれませんか?なんて言い寄られた堅物の騎士も骨抜きに… なになに悪魔?… そうじゃないでしょう天使です!キューピットです!)
この遠征の影響で今まで人気が無かった他国への護衛任務の人気がうなぎ登りとなり、逆に今ままで手柄を立てる機会が多く人気だった国境や領地の境界など警備や盗賊や魔獣討伐の人気は沈静化した。




