№19.1 幕間 ③
【王都城内 中庭】
今夜は、待ちに待ったアンナの娘婿でカリーヌ息子の演奏会の日、楽しみだわ
先程、私に挨拶しに来てたけど礼儀正しくて素敵な美少年、アンナの娘が羨ましいわ~私があと20歳いや10歳若ければ… と横道に逸れたわね そろそろ演奏が始まるのかしら?
アンナの差し入れした赤ワインも芳醇で香りや味が格別だけどカリーヌの差し入れた琥珀色の白ワインがとても美味しい… 冷やしているからかしら それにこのグラスも周りに金で文様された王家の家紋が栄えてとても素敵、他の貴族達は無地なのね…
それと強いお酒、確かブランデーとか説明してたわね 甘い香りと甘く濃厚な味で舌を焼く様な強いお酒… 酒飲みの為のお酒って感じね
領地で生産してる商品の宣伝も兼ねてるのね やるわね!アンナもカリーヌも それにしてもチーズも色々種類があるけどどれも洗練されてて、ベーコンやソーセージも臭みが全然ないしハーブで香り付けされていて上品で食べやすいし…、あ、そろそろ演奏が始まるわ
舞台の前でお辞儀をしてクラッシック・ギターの演奏が始まる… 篝火とランタンに照らされてとても幻想的… 残念だけどテラスで聴いた楽器とは違う、でも素敵な演奏…
屋外でワインを飲みながら聴く演奏も夜風が涼しくて中々いいわね… 気が付くとあっと言う間に5曲目の演奏が終わった。
えぇ~これで演奏会終わり?もっと聞いていたいわ 暫くするとアレン君が挨拶しにきたけど 大臣は、と辺りを見回すと他の大臣や騎士体長とブランデーを飲んでご機嫌なアンドリュー発見!
全く主人を置いて…、後で覚えてらっしゃい…、
「良い演奏であったアレン 」「ありがたきしあわせ」
「もう少し演奏お願い出来るかしら?」「畏まりました。それでは休憩後に演奏を始めます」
アレン君は気が利くわね 娘の婿に貰えば毎日演奏聴けるし…、隣国の馬鹿王子を迎えるより考える価値あるわ 酒が入って正常な思考が出来なく成りつつあるジャックリーヌ女王、二回目の演奏は、少し切ない曲が入って普段は無粋な騎士や貴族達も少女の様に聴き入ってる 音楽なんて全く興味が無かった無頼漢の侯爵が一度聴いて虜になった理由も分かって気がするわ。
必死に『是非もう一度聴く機会を与えて欲しいって言ってたけど… 』本当に聴かないと損だわ… アンナやカリーヌ達だけズルイわ、毎日アレン君の演奏聞いてるのかしら… いけない演奏に集中しなきゃ
冷やした白ワイン癖になるわね 冷たくて美味しいわ えっ、演奏もう終わり、アレン君がお辞儀して舞台から退出するけど… 、
こっちに来るわ「アレン素晴らしい演奏であった!」
「休憩後、次の演奏で最後になりますが宜しいでしょうか?」
「うむ、それで構わぬ」
『ありがとうアレン君気を使わせて… アレン君が微笑みながら私を見つめている えぇ、もしかして年上(熟女)もOK困ったちゃうわ そんなに見つめられたら… 』と勘違いの女王様
休憩の後、アレン君が演奏場所へと戻ると 後ろの楽器に被せてあるシースを引き剥がす 「「「おぉ」」」真っ白な箱の様な楽器が現れる
蓋を開けなにやら組み立ててるのか私に向かいお辞儀をして席に添わり 間をおいて演奏が始まる…、『こ、これ、この楽器だわ!私がテラスで聴いた演奏、この楽器よ!』
アンナもカリーヌも黙っていたなんて酷い… 駄目、今は演奏に集中しなきゃ 目を閉じ曲に集中する 1曲目が終わり2曲目が始まるが周りを見ると皆聴き入ってる 素晴らしいわ アレン君
武闘派の侯爵も借りてきた子猫の様に大人しい 会議で演奏聞かせると大人しくなるかしら…
最後の曲が終わったら皆から立って拍手の嵐が… それも警備の騎士はまだしも隠れていた影達まで… 『そこ違うから… アンタ達ちゃんと仕事してよ ホントに… 』
アレンが挨拶しにきた
「今夜の演奏はとても素晴らしかった また聴かせてくれぬか アレン」「ははぁ」と返事をするアレン君、周りの大臣達や騎士団長(熟女達)も握手をしたり肩や背中をバシバシ叩きながらアレン君を褒めたててる
「お主らアレンが壊れる!叩くの止め~い!」と注意すると今度は皆でアレン君に詫び始める…
『今夜はいい夜会だったわ… 演奏を聴く為に可愛いアレン君を王室に入れたいわ!第三王女の婿に… 第二王女も正式な婚約まだだからどっちか迷うわね… 』と ジェックリーヌ女王の野望と言うか悪巧みと言うか欲望は募っていく…




