№14 保護と…
翌朝、リレイさんとウルク研究施設へ向かい他のエルフ達の蘇生を行ったリレイさんはとても機嫌が良い
「ねぇ、アレン様 好きな人とかいますか?」
昨日から様付で呼ばれてる リレイさんお願いだから様付けは止めて… ホント調子狂うから…
婚約者が居ると伝えるとがっくりうな垂れる リレイさん
蘇生させたら隣の部屋に用意したベットへ移動させる ボーっとして体もあまり力が入らないみたいなのでまともに会話出来るのは明日になるかな リレイさんも今夜は研究施設へ付き添いとして泊まると言うので 僕は一人で王都へ戻る
お昼過ぎに王都の屋敷に戻ると母上がアレンちょっと話があるんだけど…
昨夜の夜会で弾いたピアノの演奏が貴族街に洩れていたらしい 場所は結界のお陰で確認されなかった用だけど 今まで筒状(上空は開いてる)だった結界を音漏れ防止の為にドーム型にするか
問題は、疲れを癒すためお茶をしていた女王が演奏を聴いた事だ「素晴らしい音色誰が奏でているか調べよ!」と兵に指示してしまった為、昨夜の王都は大騒ぎだったらしい
確か昨夜も衛兵が楽器を演奏しているかと尋ねてきてたのをしていないと執事が対応していたと翌朝聞いたが… またどっかの馬鹿貴族が騒ぎを起して自分達には関係ない話だと思ってたけど… 僕らの事だったのか…
母上、それでどうなったのですか?
「それで女王は告知したの『王都の演奏家で心当たり者は城に参上せよ褒美を取らせる』とね アレン、どうする?」
僕は行きませんよ、後々面倒ですし それに聴かせるのは家族や友人だけで十分です。
「そうよね、だけど困った事に貴方の社交界デビューのパーティーで演奏を聴いた貴族達がもしかしたら貴方の息子さんじゃない?って訊ねられたの 当然誤魔化したけど… 王城へ参上した演奏家達が女王を満足させられなかったら… 貴方へ声が掛かるかもしれなわね アレン、覚悟しておいてね」
部屋に戻り ベッドに体を投げ出し天井を見ながら色々考える 最近、やる事、成す事が悪い(自由が無くなる)方向へ向かって気がするのは気のせいだろうか? いっそ何も言わず家を出て行くか… 駄目だそんな事したら家族やジョセもショックを受ける… うだうだ考えてもしょうがない ヨシ!気合入れて頑張ろう!
実は、リレイさんから教えて貰ったけど この近くにもう一つ古代魔法王国時代の地下施設が存在する 場所は王立学園の真下、研究施設と言うより保管用倉庫だと教えられた。 この施設は入学してからの楽しみにとっておこう
リレイさんとの話によると二千年前、他所の大陸にも魔法王国が存在していたが細菌兵器で滅んでしまったか 生き残ったにしても かつての文明レベルを維持出来ていない それで他の大陸から接触が無い可能性が高いと…
以前研究所で見つけた石版型端末をリレイに教えて貰った操作をして魔導衛星からの画像を見る この惑星はかなり地球に酷似している ラグレシア(前世のヨーロッパに相当する)大陸は、位置が数百キロ程南にズレていて フーリア(アフリカに相当する)大陸の場所が南に約数百キロ、西に千キロ以上寄ってる 南極大陸に相当する陸地は存在しない 王立学園を卒業したら色々世界を回ってみたい
そう言えばブランのうまくやってるかな… 部屋の魔導器を操作してヘルメット型のインターフェイスを被る
【ブランを鑑賞中】
エレンさんとの待ち合わせまで時間があるので商店街で肉屋や八百屋のおばさん達と他愛ない話をしながら夕食の食材を購入する 宿泊させてくれる御礼にエレンさんに夕食を作ってあげよう色々買い物してる様だ ブラン優しいな
ノートにペンでメモを取りながら肉屋や八百屋さんからどんな調理法がいいか聞いてる。
袋に沢山の食材を入れたブランが噴水に腰掛けて居ると数分毎に女性が声を掛けてくる 丁寧の断ってるブラン『中々忍耐強いな と感心する僕』
日はまだ沈んでいが公園の時計は17:30を回っている 女性が小走りでこちらに向かってくる
「ごめんね ブラン君 仕事中々終わらなくて」申し訳なさそうにあやまるエレンさん
大丈夫ですよ 自分も買い物が終わらなくて今来たばかりですから と笑顔で答える
「ありがとう ブラン君優しいのね」
今夜は料理しようと思って色々買い込んできちゃいました。
「えぇ、料理ってブラン君料理出来るんだ」
簡単な料理しか出来ませんけど… と後頭部を手で掻く
「じゃお願いしちゃおうかな」
それからエレンさんの自宅へ案内されたエレンさん、男爵家の長女で領地は妹に任せて冒険者ギルドで働きながら王都の屋敷で悠々自適に暮らしている
『なんか非常に羨ましい気持ちが沸き起こるのは気の性だろか… 』
エレンさんの屋敷へ案内された 地下一階地上二階建てで建坪が約100坪程で敷地は200坪ぐらいかな 家は手入れが行き届いてるけど庭が草に覆われて少し荒れてるな
メイドさんに案内されキッチンへ コックさんへ 夕飯を作りたい胸伝えると申し訳なさそうに今夜の分の仕込みは終わってると話してくれた。
こちらが突然押しかけたから気にしないで下さいと言い 折角なので夕食に何品か足しましょうか?とコックさん それではとサラダとから揚げを追加で作らせて貰った。
コックさんに味見をして貰うと素晴らしいと絶賛された 伯爵領では定番のシーザー・サラダ、ドレッシングとチーズ、贅沢に油とコショウを使った【から揚げ】に感動している様だ 郷土料理だと伝えるとお嬢様もこんな家庭的な素晴らしい彼氏を見つけられて… これで男爵家も安泰です。と涙目のメイド長さんとコックさん
「えぇ?」と戸惑うブラン
『ふっふっふっ、そう、そうでなくちゃね 僕だけ女難だ!なんて納得出来ないしね ブラン!今日から同士と呼ばせて貰おう!』
【ブランは女難レベルが1あがった! ブランは同士を得た】




