2 パイロット候補生たち
午前3時、
俺、蛇神雄二はいつものように学校に到着する。
今日は、早めに到着したし。
たまには自販機でパンでも買うかな。
なんて考えていたときだった。
カン!カン!カン!カン!カン!カン!
暗く、誰もいない階段、けたたましい音と共に、四足歩行で登って来る黒髪ロングの女子中学生を見かけた。
「あ!」
「あ・・・」
女子と目が合う。
若松さんだった。
そう、あの美貌を持つ美少女だった。
「お、おはよう」
「・・・・・・」
若松さんはカァー!と顔を赤くして立ち尽くしている。
「じゃあ、行くね」
それ以上、俺は何も言わずクラスへと向かうことにした。
きっといろいろと抱えているものがあるのだろう。勉強のストレスか、家庭での不和か、人間たまには本能解放して獣人化したくなる。人間だもの。
あまり突っ込まないのが彼女の自尊心のためなのかな。と思った。
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午前8:00
今日も朝が始まる
見るも無残な学び舎、外壁が黒く焦げ付き、生々しいブルーシートが傷跡を覆い隠す。
学校の教室はB棟が半壊、A棟とC棟とD棟で行う流れとなった。
朝、学校、教室
若松さんが黒板にコツコツと数字を書いていく
若松さんが言った。
「3x+y=x−2yのとき、5x−y3x+2yの3x+y=x−2yをxについて解き、それを代入することで式の値を求めます。」
若松さん=獣人。
「あだ名か・・・・・・・・・・・。」
俺は若松さんの後ろ髪を見ながらつぶやく
「・・・ライガーかな」
若松+ライガー=若松ライガー
以前の騒ぎでわかったが、うちのクラスには濃いメンツがそろっている。
悲観論者の山谷くん「うへ、終わりだ。人類はみんな殺されるんだ」
恋人を失った人、高野くん・・・は、お休みだ。部屋で落ち込んでそうだ。
先生が言った
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俺は学校の地下基地でテレビを見ていた。
過去と未来と書かれたテレビには不思議なことに未来の映像が映し出されていた。
ピカ!
暗い部屋が照らされると、軍服を着た女性が、コツコツと音を立てて現れる。
「作戦参謀の石川泉です。以後よろしくお願いします」
手に持っているペンを伸ばすと、黒板用の指し棒に変わった。
「27年前、我々人類はアニメの世界が現実に現れる未曽有うの事態に見舞われました。」
背後のスクリーンには、マンションを破砕しながら、突如現れた巨大ロボットが映し出されている。
「我々は、この事象を現実虚構重合体と命名しました。そして、いずれ訪れる巨大ロボットアニメ世界からの侵略に備えて、アニメから表出したBS、機体名ゼロの研究と量産を提唱するようになりました。」
何名かのパイロットたちが集められている。
驚いたことに集められたメンバーはクラスメイトたちだった。
・俺
・山谷くん「うへ、終わりだ。人類はみんな殺されるんだ」
・高野くん、先日の事件で恋人を失ったクラスメイトだ。「・・・くそ」
・松崎くん「頑張らないと!」
・若松さん「どうして私が・・・」
・籠舞「うふぇ~」
・中島美香「なに!なに!」
・遠藤しおり「どうしたんだろう」
・谷省吾「む・・・」
・木下浩平「松崎」
誰かがつぶやく
「アニメの世界からの侵略って・・・」
「ええ・・・」
「うそだろ・・・」
「我々が保有するゼロは物理法則を無視し、人型でありながら我々の戦闘機にも勝る性能を実現しています。」
「ここからは私が説明します」
白衣を着た女性が現れた。黒髪ポニーテール、眼鏡、年齢は20代中盤だろうか?巨乳だ。
「武内博士」
「ゼロが現実に顕現した原理はいまだ解明されていません。量子力学の原理が、意外にもマクロな現象にも影響を与えていることまでは判明しました。量子重ね合わせの原理により、アニメの虚構の世界が現実世界と重なり合い、現出してしまったのです。通常、量子の重ね合わせ状態は観測により一つに収束しますが、未知の量子力学的メカニズムにより、アニメの世界そのものが量子的重ね合わせ状態になり、物質世界に現れたと考えられています。」
「わ、わかりません」
「物質世界は本当は量子力学によって支配されており、すべての物体は量子的に重ね合わせ状態にあります。通常はその重ね合わせが観測により一つに収束するため、我々は単一の現実世界しか見ることができません。つまり、アニメの世界というのは、創造された別の現実であり、それ自体が重ね合わせされた状態なの。そして未知のメカニズムにより、アニメの世界が量子的に現実世界と重なり合い、物質化したというわけです。」
俺はつぶやく
「なるほど」
「わかるの!」
松崎が戸惑っている。
「なんとなく」
石川参謀が言った
「さて、あなたたちはBSのパイロットに選ばれました。この国を守るため最前線で戦うことになります。それとあなたたちの先任者たちはすでにいます。」
「彼らの訓練を見る限りBSはかなりピーキーな乗り物です。操縦するのに相当の訓練がいるので、気を引き締めて訓練に励んでください。以上です。解散!」
てことで俺はBSのパイロットに選ばれた。
「これがあなたたちの機体ゼロです」
ハンガーがライトアップされると並列で並んだゼロが照らし出される。
機体カラーは灰緑色色、頭部は鋭いツインアイだ。
名前ゼロ
Lv1
航続距離10000
残弾100
出力500馬力
電磁シールド0
アビオニクス1
射程100
コスト1機あたり約100億円
兵装 《7.7mmラピッドライフル機関砲Lv1》
《7.7mmラピッドライフル機関砲Lv1》レア度★
「・・・へへ」
「・・・。」
「すごい」
「うっわあ!」
「でか」
「おー」
「うお!すげえ」
「へ~」
と声が上がる
「・・・」
俺は無言で見上げた。
それと見なれない顔のパイロットもいた
「私、山戸桔梗」
そう言ってくれたのは、年齢は同じくらい、背が高く黒髪長髪、黒目、色白肌、巨乳、顎が長い、美少女パイロットだった。
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実地訓練が始まる。
みんなが乗り込むと巨大ロボットゼロが動く。
こうギャイン!と目を光らせて、俺たちはこれから訓練するんだーって気分を発揮している。
「蛇神くん、あとはあなただけよ。」と教官にうながされたので
そして訓練が始まる
訓練施設の広い模擬戦闘室に入ると、石川さんが言った。
「これから模擬戦を行います。二人とも定位置へ移動して」
対戦相手は山谷だ。
「うへ、俺のコントロール技術を見せてやるぜ」などとつぶやいている。警戒しよう。
「了解、これより定位置へ移動します」
教官がオペレーターに言った
「二人のバイタルチェック気を付けてね」
「はい!」
俺は白線の前に直立移動すると、武器を構えた
「武装は模擬戦用のソードのみです。火器の使用は認められません。それでは、始めて」
「いくぞ!」
相手が突っ込んできたので、ソードで受ける。
ギャイン!
ソードとソードがつばぜり合うと火花が散った
「やあ!」
押すようにしてソードを突き出すと、押した分だけ相手のソードも押し返してくる。まあ、DNエンジン分パワーが数倍増しなので、俺のソードが山谷のソードをぶっ飛ばし、そのまま山谷機もぶっ飛ばす
ガイン!
「あああ!」
ドカーン!
吹っ飛ばされ尻から着地した。
「すごいパワーだ!」
「すごーい」
等々歓声が上がる。
ギャイン!
突如空を突き破って黒い機体が現れた。
獰猛な獣のような眼光を持つ異形の機体、左右の鎌を思わせる手は、触れればたちどころに切断されてしまうことだろう。
「こいつは!」
名前アンノーン
Lv???
航続距離10000
残弾1000
出力5あ00馬力
電磁シールド10
アビオニクス??
射程1000
コスト1機あたり約1000億円
兵装 《マンティス・ファントムLv?5》《?》《?》
《マンティス・ファントムLv?5》レア度★★★★「摂氏1537度の超高温ブレード」
「やばい!なんかやばいぞ!こいつ!」
それは明らかに敵の襲撃だった。敵勢力にこの場所がバレている!どうなっている!?
ヒュン!
高速移動、黒い機体が山谷機を切り裂く
「あああげええええええーーーーー!」
ドカーン!
「「山谷!」」
「くっそおーーー!」
ババババババババババババババババババ!
全員が銃撃をしかける
ヒュン!ヒュン!
黒い機体は斜めに飛行、回避しつつ、距離を詰め
「やばい!高野!下がれ!」
「うわ!うわあああ!」
ギャイン!
ドカーン!
高野機を頭から食いちぎると、バレルロールして急上昇していく。
「下がれ!」
「おいよ!」
谷と木下が銃撃でカバーする
ババババババババババババババババババ!
ギャイン!ギャイン!ギャイン!ギャイン!
「わ!」
「きゃああああ!」
「うええええ!」
「死にたくない!死にたくない!」
ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!
残るは3人、松崎、谷、木下だけだ
「ぐわああああ!」
谷死亡
「はあああ!」
俺は谷の背後から姿を現すと奇襲をしかける。黒い機体の肩を引っ叩き、右膝、右膝、右膝を叩き込む。
ギャイン!ギャイン!ギャイン!
黒い機体が口からビームを吐く、ギリギリで回避するとビームが木下機をくり抜いた
ズガーン!
「木下ー!」
松崎が叫んでいる
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
松崎が怒りに任せて叫ぶと突っ込んだ
俺は銃撃をする
ババババババババババババババババババ!
黒い機体が一瞬の加速、次の瞬間には、松崎機を素手で貫通していた
「ごはっ!」
通信機ごしに松崎の血反吐を吐いた声が響く
ドカーン!
松崎機が爆発した
と、こういった未来もありうるという話だ




