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まるくんの夢物語  作者: まるくん
第45章 山崎の戦い
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時子が未来の人類の危機を悟り、シズカとともに2050年の戦場へまるくんを送り込みます。そこで彼は、戦争の現実と迫る滅亡の中で、自衛隊員たちや避難民とともに奮闘します。

 

 ハト時計の時子は、9時の時刻を告げながら、不安でどうしょうもありませんでした。

 その変化をシズカは見逃しませんでした。

「どうしたの?」

「未来がますますおかしいの。このままでは人類は滅んでしまうわ」

「まるくんは未来の事を忘れてるんじゃない?」

 まるくんは、喫煙所でタバコを吸っていました。コーヒーを飲みながらタバコを吸い、庭の桃の並木に目をやり、「もう桃の花もほころぶかな、今度よく観察してみよう」と、何気ない思いでいました。

「タバコなんか吸っている場合じゃない、って教えてあげなきゃ」

 シズカが喫煙所へ飛ぼうとしたとき、

「教えなくていい! 未来へ放り込んであげな」

 とナマイキが言いました。

「そんな事をしていいの?」

「まるくんは何も分かってない! 危機感がゼロなんだ」

 シズカと時子は、時間を操作して、まるくんと自分を2050年に送りました。

 突然まるくんは、軽い眩暈をおこして、ぐらつきました。

 あっという間に、2050年の戦場の真っただ中に立たされました。未来へ送り込まれるとき、手に持っていたコーヒーを零して服が濡れました。

「なんてこった」

 濡れた服を見ながら、まるくんは呟きました。

「まるくん、危ない!」

 シズカが飛んで来ました。

「シズカじゃないか」

「のんきな事を言っている場合じゃない。こっちに逃げて」

 まるくんは、シズカの飛ぶ方向へ逃げました。

 銃弾があちこちに飛んできて、思わず身を屈めました。空には、いくつものドローンが飛んで、銃撃を繰り返していました。

 建物の陰に隠れると、そこには自衛隊員がドローンにむかって発砲していました。

「そこは危ないぞ! こっちへ隠れろ!」

 その自衛隊員がまるくんを引き寄せました。

「いくら撃っても、俺の腕では当たらんな」

 自衛隊員は、まるくんを見ながら言いました。

「俺は後方業務だから、1年に1回、30発の射撃訓練しかしてない」

 彼は、笑いながら言い、まるくんをビルの中に誘導しました。そこから階段を降りて地下へと行きました。地下街のようでしたが、電灯が消えて真っ暗なので、よく分かりませんでした。商店はすべて閉まっていました。通路のところどころにロウソクなどの明かりが灯されていました。通路の壁には、その灯りで出来た影がロウソクの揺れるのに合わせて揺れていました。

 目が慣れてくると、避難した人々が大勢いるのが知れました。しかし、多くの人がいるのに妙に静かでした。どの顔にも疲れて生気がありませんでした。喋る気力もないようで、うつろな目を床下に投げかけていました。

 通路の空いているスペースに、まるくんは自衛隊員と座りました。

 落ち着くと、

「ここはどこなんですか?」

 と彼に聞きました。

「梅地下だ」

「大阪なんですか?」

 大阪駅の近辺は、梅田と言われ、地下街が発達していました。とくに阪急百貨店の地下は3階までありました。土地の人々は略して梅地下と呼んでいました。

「我々はこの地下街を利用して防衛線をここで張ってゲリラ活動をしている」

「誰から攻撃されているのですか?」

「あなたは何も知らないんですね。C国が攻撃して来たんですよ。台湾を攻撃して占領し、それを阻止しょうとした日本も攻撃されて、沖縄、九州、四国も占領されました。西日本も2/3が占領されていますよ。私の実家がある岡山もどうなっているのか心配です」

「沖縄、九州、四国の自衛隊はどうしたんですか? 全滅ですか?」

「全滅した部隊もある。殆どが逃げる間もなく、捕虜になった。こうなるのが分かっていたのに、初期活動が遅れたんだ」

「憲法9条の制約ですね」

「議会でああだ、こうだと9条の解釈をしているうちに、C国にあっという間に攻められてしまった。後方業務の私が最前線にいるので苦戦しているのが分かるだろう。私が武器を持っていても、猫に小判、豚に真珠、宝の持ち腐れだ」

「大阪のここが最前線なんですか?」

「神戸から堺まで防衛線を築いているけど、神戸は圧されているし、大阪南港は占領されているし、そのうち撤退するだろう」

「どこへ撤退するのですか?」

「兵庫県か和歌山県の山奥に行くしかないだろう。福井県の舞鶴も海上自衛隊が占領されたと聞いた」

「たいへんな事になっているんですね」

「あなたは呑気ですね。こんな事も知らないなんて」

「ここも危ないという事ですね」

「そうだ。そのうちに占領されるだろう」

 そのとき、自衛隊の小部隊が地下に入って来ました。人であふれる通路を避けるように進んで来ました。

「猿投1尉! 無事でしたか!」

 と彼らは、自衛隊員に声を掛けてきました。

 隣に座っていた自衛隊員は立ち上がって敬礼し、

「ドローンに追われて、ここへ逃げて来た」

 と彼らに言いました。

 まるくんは、驚いて、

「岡山の猿投さんって、お父さんは紘太郎さんですか?」

「紘太郎は祖父です」

「では、紘一さんがお父さんですか?」

「そうです。父をご存じですか?」

「子供のころを少し知っています」

「奇遇ですね。また縁があればお会いしましよう」

 猿投1尉は、そういうと地上へ戻りました。

「まるくん、これからどうする?」

「現状をもっと知りたい。ここでじっとしても得るものはない。せっかく来たからもっと探りたい。ところでシズカ。何年に連れて来たんだ?」

「2050年だよ」

「やっぱりシズカが時間操作したのか」

「ごめんなさい、まるくんが呑気にコーヒーを飲んでいたから、未来に飛ばした」

「それだけ2050年の世界は切羽詰まっているのか?」

「時子の話によるとそうみたい」


 さきほどの自衛隊員たちが戻って来て、

「みんなここから退出しろ、土佐堀川、中之島の防衛ラインが破られた。ここも安全じゃない」

 通路に居た人たちは、重い腰を上げました。

 急かす自衛隊員にまるくんは尋ねました。

「私たちは非戦闘員だから、逃げなくても大丈夫なのでは?」

「C国に捕まると、男は殺されるぞ! 女はレイプされる」

「ジュネーブ条約で、捕虜は第3条、民間人は第4条で保護されているのでは?」

「あちらさんには通用しない。占領された地域ではひどい目にあっている。ともかく逃げるに越したことはない」

「分かりました」

 その小隊と共に、まるくんは崩れたビルの瓦礫を避けながら進みました。まるくんは腕時計の時間を見ました。時間が正確なのか分からなかったので、近くに居た子供連れの婦人に聞きました。

「お昼の1時5分です」

 まるくんは、腕時計の時間を見ると、1時5分になっていました。

「腕時計の時間は2050年だな」

 時間を確かめて歩き出そうとすると、その婦人がまるくんを見詰めているのに気がつきました。

「どうかされましたか?」

「いえ、あの、、。先日わたくし共をお助けいただいた方かと思いまして」

「ああ、あの時の子供連れの方ですね」

「そうです。あのときはてっきり誘拐されるのではないかと思って、失礼しました。お礼もきちんと言わずに申し訳ありませんでした」

「あのときは急いでいたので、こちらこそ失礼しました。お元気そうでよかった」

「犬はどうされたんですか? たしか犬も居たように思ったのですが。犬が居ないから人違いかもしれないと思いました」

「あの犬は死にました」

「それは可哀そうに。この戦争で?」

「いえ、寿命です。若かったんですけどね」

「残念ですね」

「この戦争はどうなっているのですか?」

「私よりもあなたのほうが詳しくないですか? あのとき第3次世界大戦と聞かされて驚きました」

「あの時点では私のほうが詳しかったのですが、今はよく分からないのです」

「なんでも、C国が台湾に攻め込んで戦争になり、アメリカが台湾を助けようとしました。自衛隊は物資などの援助をしたらしいですが、議会で揉めているあいだに、沖縄が攻撃されました」

「急にC国が攻め込んできたのですね」

「そうです。C国がウクライナを攻めているR国に軍隊を派遣したので、アメリカやEUが経済制裁を強化してそれに対抗したのが原因です」

「C国がR国に軍隊を送ったのですか?」

「ウクライナを攻めていたR国は、だんだん弱ってきて、それに目をつけたジョージアが奪われたかつての自分たちの土地の奪還を目指してR国に侵攻したのです。それでベラルーシがウクライナに攻撃しました。ベラルーシが参戦するとEUが重い腰を上げました。フィンランド、バルト3国、ポーランドから突き上げされたそうです。フィンランドもかつての自分たちの領土の奪還に動いて軍隊を進行させたのです」

「なるほど、それでC国は軍隊を派遣したのですね。北朝鮮は?」

「北朝鮮も軍隊を派遣しました」

 まるくんは、近くに居た自衛隊員に聞きました。

「いま私たちはどこへ逃げようとしているのですか?」

「分かりません。とりあえず北をめざしています。とにかく敵から逃げている状態です」

「福井県の舞鶴が占領されているという事は、C国は南下して京都を占領するのではないですか? この大阪、京都、舞鶴のラインを分断すれば、西日本がすべて占領されます。北に逃げるより東のほうがよくないですか?」

「自分では分かりません。上官の命令に従っているだけです」

 まるくんは、猿投1尉を探して、その事を伝えました。

「あなたの仰ることは当然です。だからこそ茨城か高槻辺りで戦力を再編して防衛ラインを構築しょうとしているのです。ここで分断されれば西日本を捨てる事になります」

「すると、京都南部の山崎が最適ですね」

 天正10年6月13日(西暦1583年7月2日)、明智光秀が織田信長を本能寺で打ったあと、姫路からやって来る羽柴秀吉を迎え撃ったところでした。

 まるくんたちはひたすら北を目指して歩きました。

 吹田市の万博公園まで来ると、神戸や西宮からの自衛隊も撤退して集まっていました。

 太陽の塔を見上げて、まるくんは高校時代を思い出しました。

 1970年、この場所で万博が開かれ、高校2年だったまるくんは、修学旅行でここに来ました。この時点で80年が経過していました。15歳だったまるくんは、ここで青春の1日を過ごし、夜は京都で一泊して翌日、東京に向かいました。

 まさかここで太陽の塔を見るとは思いませんでした。

 吹田から山崎まで自衛隊のトラックの荷台に載せてもらう事が出来ました。

 荷台は、自衛隊員や避難民でギュウギュウ詰めでした。たぶんお風呂とか入ってないので、異様な匂いがしていました。服も着の身着のままです。下着も替えがない状態でした。


 山崎では、3本の川が合流していました。

 南から木津川、真ん中が宇治川、北が桂川でした。

 自衛隊はそれらの川に沿って防衛ラインを引きました。北の天王山から山崎城跡に掛けて大砲やミサイルを配備して、石清水八幡宮のある男山、西の久我山から宇治に掛けて塹壕や防御陣地を急拵えで構築しました。

 すこし京都よりの淀城跡に総司令部を置き、京都競馬場を物資の集積地にしました。

 舞鶴からのC国の侵攻には、福知山駐屯地の自衛隊が山岳戦を敢行していました。

「まるくん」

 腕時計の凜がまるくんを呼びました。

「凜じゃないか。未来にも来てくれたんだ」

「時太と時子のお陰だよ。エネルギーを未来とペレシュ城のサーバーを繋いでくれた。そんな事より、C国のドローンがたくさんやって来るよ。あと45分くらい」

「それはたいへんだ!」

 まるくんは、猿投1尉を探し、その事を伝えました。

「本当ですか?」

 猿投1尉は、総司令部に電話を入れました。

「ドローンの大群が接近している模様です」

「そんな情報は確認できない! レーダーでは確認してない。誤報に惑わされるな!」

「だめだ! 総司令部は相手にしてくれない」

「ドローンを撃退する方法は?」

「機関銃しかない」

「この部隊だけでも、機関銃を揃えて対応しましよう。あと30分もありません」

「承知した」

 猿投1尉は、部隊を非常警戒態勢にさせ、弾薬を出来るだけかき集めました。

「猿投さん、私にも銃を貸してください」

「それはダメだ。民間人に貸せない。憲法や法律を無視できない」

「凛。方角は?」

「南から100機やって来る。ぜんぶ自爆ドローンだよ。あと10分もない」

「猿投さん、ドローンはすべて自爆ドローンです。南からやって来ます」

「まるくん、ドローンの半分が西に向かった」

「移動しても対応が出来ない。ここだけでも守らないと」

 時間は残酷に過ぎて行きました。これ以上の対応は無理でした。まるくんは、手が汗ばむのを感じました。この初動の遅れで、何人の命が失われるのか、と残念に思いました。

 南の空に黒い斑点が現れました。やがてその姿がはっきりと識別出来、防衛部隊に襲ってきました。機関銃がいっせいに火を噴きました。ドローンが1機2機と落ちて行きました。

 その音に驚いて、ほかの部隊も攻撃態勢に入りました。撃ち落とせなかったドローンが突っ込んできて爆発しました。あちこちで爆発が起こり、隊員が逃げまわりました。

 天王山でも、爆発が起こっているのが見えました。

 一部のドローンが北のほうに飛んでいました。しばらくすると淀城跡のほうで爆発が起こりました。総司令部がやられたと思いました。

 まるくんの近くで爆発が起こりました。爆風がまるくんを吹き飛ばしました。

「まるくん、大丈夫?」

 シズカがまるくんを呼びました。

「大丈夫だ! ここは危ない。避難所まで逃げよう」

 まるくんは走って逃げました。ドローンが次々と爆発しました。避難所でもドローンが爆発していました。自衛隊員や元気な人たちが負傷者を救助していました。まるくんは走ってその人たちに加勢しました。

「まるくん、たいへんだよ。四国沖のC国の空母からジェット機が飛び立って向かってる」

「ここは危険だな」

 まるくんは逃げようとして、あの母子が立ちすくんでいるのを見ました。

「こっちへ来るんだ!」

 母子はその声が聞こえたと見え、まるくんのほうに走り寄って来ました。

「ここは危ない。あそこの森に逃げよう」

 畑の中に小さな森が見えました。まるくんは、建物は標的になるから危険だと思いました。息せき切って森に着くと、木陰に隠れました。

 南のほうから轟音が聞こえてきました。

 ジェット機が防御陣地をミサイルで破壊しました。防衛ラインから火の手が上がりました。至る所で火が出て建物やテントが燃えていました。

 天王山もミサイルで攻撃されて、山火事が起こっていました。石清水八幡宮の男山からも火が出ていました。

 この勢いだと、京都は燃えてしまうだろうと思いました。

 C国の軍隊が進軍して、京都を目前にしたら、総攻撃をかけるのは間違いありませんでした。金閣寺や銀閣寺、千年の古都の街並みが灰燼に帰すのは間違いありませんでした。

「まるくん、戦車と陸上部隊が5kmまで近づいている」

 榴弾砲のいっせい射撃が起こりました。空中では、偵察ドローンがいくつも飛んでいました。逃げようとする自衛隊のトラックが狙われ、爆発しました。

 ジェット機がまた飛んで来ました。

 動くものがすべてミサイルで狙われ、爆発しました。

 近くの家々から、人々が飛び出て来て、車に乗って逃げていました。一般民家からも火事が起こり、炎が空高く舞い上がりました。

「ここに居てもどうしょうもない」

 なんとかしなくては、とまるくんは思いましたが、東に逃げるべきだとして、いったいどこにどうやって逃げていいか分かりませんでした。

「シズカ! 時間を戻せ! 現在のペレシュ城に飛ばせ」

「わかった!」

 まるくんは、軽い眩暈を起こして、ペレシュ城のキッチンに戻りました。

 シズカも戻って来て、落ち着くとハト時計の屋根に止まりました。

「シズカ、どうしたの煤だらけだよ。まるくんも煤だらけ。それにこの母子はどうしたの? 誰なの?」

 まるくんは、床を見ると、母子が横たわっているのに気がつきました。

「シズカ、彼女たちも時間移動させたんだ」

「だって、あのまま森の中に置いておけない。まるくんに相談しようにも時間がなかった」

 まるくんは、母子の様子を確認しました。気絶しているだけだと思いました。初めての時間旅行だったので、気絶しているのだと思いました。

「凛! 和歌子さんと白鬼を呼んで」

「わかった。でも和歌子さんは買い物に出てる。白鬼を呼ぶ」

 しばらくして白鬼が来ました。

「前鬼を呼んでくれ」

「わかった」

 前鬼はすぐにやって来ました。

「御用ですか?」

「彼女と子供をリビングのソファに運んでくれ」

「おやすい御用でさ」

 前鬼は軽々と抱え上げ、ソファに寝かせした。

「凛! 和歌子さんに電話して、女性用の下着と着替えのジャージを買って来るように言ってくれ。サイズはわかるだろ」

「まかせて!」

「白鬼! 水をくれ! シズカにもやってくれ」

「わかりました」

 夕方になって、母子は気がつきました。

 まるくんは、彼女たちにどう説明するか考えていました。

「ここはどこなのですか?」

「ペレシュ城です。正式な名前ではないですけどね」

「私、どうしたんですか?」

「気絶していたんです」

「私を運んでくださったのですか? また助けられましたね」

「運んだという言い方は正しくはないですけどね」

「どういう事ですか?」

「いま2026年なんです」

「2026年? どういう事なんですか?」

「時間移動をしたのです。それであなたは過去に来ました。私は現在に戻って来ました。私は2026年ごろの人間です」

「なんだかピント来ませんわ」

「その気持ちはよくわかります。おいおい知るしかありません。とりあえずお風呂に入りませんか? 疲れを取って下さい」

 白鬼にお風呂の案内をさせました。和歌子さんが買ってきた下着と替えのジャージを彼女と女の子に手渡しました。

 和歌子さんは、母子が風呂のほうへ行くのを見届けると、

「時間移動なんですか?」

 と目をまるくして聞きました。

「和歌子さんには話さなかったね。実はこのスズメのシズカは時間を操る事が出来るんだ」

「えっ! 過去に行ったり未来に行ったりということですよね」

「そうだ」

 和歌子さんは、首をひねりながら夕食の支度に取り掛かりました。

 母子が風呂から上がると、キッチンにやって来ました。

「何から何までありがとうございます」

「気になさることはありません」

 バスケ部員や萌々香、紫鬼が帰宅して、大牛蟹、乙牛蟹もやって来て、食卓を囲みました。

「まだお名前を伺っていませんでした。教えてもらえますか?」

「私は佐々木唯で、この子は星愛麗さえらです」

「しばらくこの母子が一緒に暮らすから、みんなよろしく頼むよ」

「よろしくお願いします」

 みんなが母子に声を掛けました。


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