第五百六十三話
しばらくの間うんうんと唸りながら悩んでいたルイリと美胡だったが、ついに、というかようやく、というかなんとかなりそうな方法を思い付く。
その方法を一同に披露する前に、とりあえず二人だけで話し合って披露しても大丈夫かどうかを考えていくことにした。
「……う~ん……」
「……むう~……」
「……うぅ……」
「……ぬぅ……」
「……むぅ? そういえば……」
「……うん? お屋形様? なにか良い考えが浮かびましたか?」
「良い考えかどうかはわからないけど、一つ思い付いたよ」
「おお、そうですか! さすがはお屋形様ですね!」
「うん……それで、美胡、皆に話す前に、美胡にこの考えで大丈夫かどうかを判断してもらいたいんだけど……良いかな?」
「ええ、大丈夫ですよ、お屋形様。さあどうぞ」
「ありがとう。それじゃあ……ひそひそ……」
「……ああ、そうでしたね! 確かにその方法があることをすっかり忘れていましたよ」
「そっか……それでどう? 皆に話しても大丈夫そう?」
「私は大丈夫だと思います」
「了解……やあ皆お待たせ」
「あ、ああ……」
「いや、それほどは待っとらんぞ?」
「はい、待っていませんよ、ルイリ様!」
「……そ、そうか……それじゃあ、話していくよ……」
「はい!」
思い付いた案を美胡に話していった結果、その案で大丈夫だろうと美胡から了承してもらえたルイリ。
そこでルイリは、そのままその考えを一同に披露して皆の意見も聞いてみることにした。
「私が考えたのは、今度は私とメルがゴーレムで木材の調達に行って、ここにはヘレーネが残って貯水池作りをしていく。この方法だよ」
「えっ!? 私がルイリ様と一緒に、しかもゴーレムを使って行けるんですか!? やったあ!!」
「……む、むう? ヘレーネをここに残して、しかもゴーレムを使っての貯水池作りだと!? 気は確かか!?」
「……」
「……本当、なのか?」
「……む、むぅ……」
ルイリが話した方法を聞いたメルは、ついに自分がルイリと一緒に、しかもゴーレムを使っての行動ができると大喜びで跳び跳ねていく。
その一方でこの場に残るメンバー達は、まだまだルイリ達への敵対心を隠していないヘレーネを残し、しかもゴーレムを使った作業をさせると聞いて悲鳴をあげていった。
しかしそんなメンバー達にルイリと美胡は、それについての対策もあるから、と言ってその対策を説明していく。
「本当だよ。それに大丈夫、対策もちゃんと考えてるから」
「……対策? 対策ってどんな……?」
「美胡に力を使ってもらいます。これならゴーレムがなくてもヘレーネの対処はできます」
「そういうことです」
ルイリから説明された美胡が、胸を張って話していった。
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