第三十七話 地獄の班決め
七月に入り、本格的に暑くなってきた。ブレザーではなくカッターシャツを身に纏った光景は、何か新鮮味を感じてしまう。
そんなことを考えている最中、俺達のクラスの担任である長谷川先生が話し始めた。
「来週の林間合宿に向けて、これから班を作ってもらいまーす!」
この、県立•華斗咲学園では、七月の中旬に二年生を対象とした林間合宿を行う。
六泊七日の一週間で行われる為、生徒達の中では互いに友情を深め合ったり、気になっていた異性にアプローチを仕掛けて恋仲に発展したりと、夏休みにどう過ごすかが決まる重要な行事になっているのだ。
そして、その一週間の命運を決めるのが、班決めである。
「はーい、じゃあ四、五人で班作ってー」
ついにこの時が来た!いや、来てしまった!
今までの行事の班決めでは天音のおかげで生きながらえてきたが、今年は天音と別のクラスになってしまったので、今の状況は非常にまずいのだ。
クソ陰キャの俺、ついに散るか。
そんな時、絶望的な状況の俺に、救いの声が掛けられた。
「唯人!一緒に班組もうぜ!」
そういやこいつ居たわ。
完全に忘れてしまっていた。この男、桜井蓮の存在を。
「お、おっけー」
蓮が俺を他の班メンバーの元へ連れて行く。
うん。見事なまでに全員が男。
こいつ、女子に嫌われてるからこんなむさ苦しい連中しか集まらなかったんだろうな。まあ、俺もその一員なんだけど。
「こいつ入れたら丁度五人だな!」
「おっ!片山じゃん!英雄が居てくれるとなんだか心強いわ」
「「「だよな!」」」
「よ、よろしく」
そういや俺缶蹴りバトルの件で好感度得てたんだったわ。
取り敢えず、班のメンバーを左から紹介していこう。
安藤海山
女子受けを狙って料理同好会に入ったが、壊滅的な下手さで女子からダサい奴扱いされている。
草薙達也
ラノベ主人公みたいになりたくて文芸部に入ったが、同じような考えで入ったラノベオタクしか部員が居ない、地獄みたいな文芸部の部長。
楽傘日向
協調性という言葉を嫌い、独自の世界観に溺れて生きてきた結果、周囲から厨二病扱いされた無様な男。
そして、俺と蓮。
この班のメンバーには大きな共通点がある。
それは‥‥彼女いない歴=年齢という点だ!
うん。ちゃんと終わってるね!
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