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第45話:最初の仲間にして彼女を助ける最後の手段

睡眠勇者をお手に取って頂きありがとうございます!本作品は基本的に1日3話投稿で7:10、11:10、18:10になっております。それでは、睡眠勇者夢一郎もといはレイズの冒険を読んで頂ければ幸いです!

第45話:最初の仲間にして彼女を助ける最後の手段

「ぐっ!!」

生きてきた中で2番目に強い痛みを感じる。1番の心停止の時の不安感と恐怖感も混じった激痛と比べたら……!!

「はあぁぁぁぁ!!パラグレス王国式剣術!『制裁の一撃(ジャッジメント・スラッシュ)』!!」

奴の手首を掴んで、剣を持つ腕をまさに制裁の金槌が叩かれるように落とす。

「がァァァ……おのれ、おのれぇぇ!剣よ!主の下へ帰れ!」

黒い剣が、少し震えたと思ったら回転しながらハリケウスの下へ戻る。

だが、僕も限界だった。

なんとか、剣で体を支え、この時にこそと思い、ラオスとの勇者争いをした時の報酬の癒しの宝玉を掲げ、傷は回復した。だが、出血した血液は戻ることはなく、意識がふらつく。

視界がパチパチと途絶えたりする中で、1発の銃声だけが聞こえた。ライラのリボルバー式ライフルの音だった……


俺は驚いていた。レイズはここまで強かったのかと。そして痛みに負けずに腕をカウンターで切り落とした事にも驚いていた。俺なんてクソ雑魚だ……勝てるわけが無い……そう思った時、銃声が鳴り響いた。ハリケウスの心臓から血が吹き出て、本人もわけがわからない様子だったが、即座に2発目が首の骨を撃ち抜いた。俺が銃声の方向を見るとライラ嬢が魔障を撒き散らしながら……狙撃と言うにはあまりにも近い近距離射撃をしていた。そして戦いと傷に疲れ果てたレイズも倒れ、俺はともかくレイズを担ぎ、ライラの元にはセレーデが向かった。

「レイズ!安心しろ!手当は……傷は見当たらない……出血性ショックか!」

その時だった、セレーデ勇者の怒号が飛んだ。

「馬鹿野郎!!なんで、なんで魔物の血を飲んでまで戦おうとした!!お前はもうすぐ……魔物になるんだぞ……」

ライラ嬢……そこまでしてレイズを……

死雨の魔皇剣王ハリケウスは死ぬ直前なのに笑っていた。

「ハハハ……この飛行場には結界が張っていたが……魔物の血を飲んで誤魔化されるとは……久しぶりの死だ……地獄にはどんな化け物と再会できるか楽しみだなぁ……」

ハリケウスは灰になって消えたが、誰も聞かず、目の前の命を賭けた2人の勇者とその仲間に注力していた。

俺がレイズの頬を叩く。出血性ショックをした人間に暴力を振るうなど言語道断だが、今は今は、一刻を争う。せめてレイズがライラに言葉をかけさなければ……!

「起きろ!!」

バシンっと頬を叩くが起きない……

その時聖雷の教義団の雷がレイズを打つ。

「何してんだ!?」

「心臓の電気信号を正常化させた!これで目が覚める!すぐに彼女の元へ向かわせろ!」

俺は再びレイズの吐息が戻ったところでライラの元まで連れていく。

起きなかったらタダじゃ済ませねぇぞ……


僕は……白薔薇の剣と天界とも言うべき雲上庭園で、向かい合っていた。

「僕って……死んじゃいましたか?」

「少なくとも心臓は停止した」

なんて親不孝な息子なんだろうか……小柳先生にも申し訳ない。

「まぁ、だが聖雷の教義団がいるならすぐに心停止から離脱できるだろう。さぁ、お前の仲間であり……彼女が待っているぞ」

え……

目を開けるとラオスがものすごい喧騒を立てながら、僕を揺らしていた。

「ラオス……」

「俺はいい!ライラを見ろ!すぐ隣だ!」

隣をゆっくりと振り返るとライラが見たことないくらいの笑顔を見せていた。

だが身体から魔障が漏れている。勇者としての直感だろうか、すぐに分かった。

「ライラ!」

「レイズ……良かったぁ……生き返ったんだ……私はもう……時間が無い……魔物になったら容赦なく……殺してく……れ……」

僕はすぐに脳をフル回転させる。この状況を打破する最適解を。その時ラオスの顔を見た時に、ラオスは聖水を飲ませようとしていた。それだ!!

ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!ご拝読お疲れ様です!1日3話というスケジューリングなので前書きも後書きもテンプレートなのをご容赦ください。

これからも睡眠勇者をよろしくお願いいたします!レビューや評価も面白ければお気軽にして頂けると励みになります!

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