第42話:飛行場の悪夢
睡眠勇者をお手に取って頂きありがとうございます!本作品は基本的に1日3話投稿で7:10、11:10、18:10になっております。それでは、睡眠勇者夢一郎もといはレイズの冒険を読んで頂ければ幸いです!
第42話:飛行場の悪夢
1週間前飛行場にて
「何者だ!」
黒いタキシードに身を包んだ高身長の人間の見た目をした、おぞましいオーラを放つ者は答える。
「いや〜名遅れてすまなかった!我が名は死雨の魔皇ハリケウス!この飛行場はちょっと邪魔だから破壊しに来ただけだよ」
「ふざけるな!魔王の側近め!」
若い騎士が戦闘用レイピアを向けて、魔力を貯め始める。
「まぁ、そういう事なんで、死にたい奴からかかって来なさい。僕は全員殺すつもりだけど。あーそうそう人間とは……」
「死ね!側近!!」
若い騎士ウィルソンは唱える「サーンライト式戦闘剣術第5種目「魔法と剣の宴」!!」と魔法で強化され、ハリケウスの水属性とは対になる有効属性花属性を用いて接近するが……
「全く、僕がせっかく高説をしてあげてるというのに……レインバレット」
彼の指から1滴の雨水が出ると同時に即座にウィルソンの胸を撃ち抜いた。
「ぐはぁ!!う……あぁぁぁ……」
「ウィルソン!!」
警備騎士団長のファルデーア大佐が叫んだ。
「僕は力を持つ人間と話すくらい、力の無いの声も聞くのが好きだ。安心しろ、右肺を撃ち抜いただけだ。もう少し生きれるぞ。それとも左も撃てばもっと良い声が聞けるかな?」
私は怒りに満ちて、14名の精鋭騎士隊員達に指示する。いや、彼らも分かっていた。私が、警備騎士団長が「集った空の騎士達!!」と指揮することを。
次々と若い騎士団がサーンライト大陸の武器職人の中でもトップ5に入る者たちが作り上げた御業とも言える武器を持ち突撃する。
「全く、愚かな連中だ。強さとは長年の鍛錬の末に出てくる副産物だ」
1人レインバレットで撃ち殺された。若い女性騎士だった。騎士の中のマドンナ的存在でもあった。
「それを理解しようともせずに、ただ闇雲に武器に頼るなど、愚業とはこの事かな?」
2人槍の雨で串刺しにされた。兄弟で騎士団に入った主戦力ペアだった。
「長年とは人間の寿命の全てを賭ければ幾分かは強くなれるだろう。だが愚かだ!所詮は副産物そして、魔物と比べて鍛錬の時間も遥かに少ない」
4人が雨水で出来た短剣の暴風で滅多刺しにされた。いつもポーカーや大富豪のトランプゲームで勝ち残るグループだった。
「……やめろ……」
「そして、ここまで言えばもうお分かりだろう。君達の副産物では僕を殺せないと。僕の見立てが正しければ君達はあと1万年くらい鍛錬しないとなハーハッハッハッハー」
さらに3人が体内の水を吸い取られ、死亡する。俺の最親友達だった。
「もうやめろ!クラン・スカイナイト解除!」
「やっと僕の言葉を理解したのかなぁ?」
騎士団員達は震えが上がっていた。恐怖によるもの。怒りによるもの。絶望によるもの。皆それぞれに感情が表に出ていた。
「これ以上部下は死なせられない!皇国で学んだ私の剣術で時間を稼ぐ!君達は逃げろ!」
私も恐怖と絶望と怒りという三重奏の中でサーンライト王国最強のクラスの剣「天空聖剣」を牙突の構えで、あのふざけた強さを持つ化け物の心臓を狙う。
「はぁぁぁぁっ!!!」
雄叫びが地を揺るがし、高身長の人間の見た目をした化け物の心臓には……届かなかった。指先1本で止められていた。
「ん〜だから言ったでしょ。強さは副産物だって。そんなにこの武器を愛するなら壊したらもっと良い声聞けるかな?」
「この武器と私の命でここにいる部下が全員助かるなら望むところだ!!」
私は剣に力をありったけ込めるが1ミリも進まない。これがただの人間と魔王の側近の差か……
「僕の美学は人間は綺麗に楽に死ぬというのもある。君の功績を称え、せめて胸に十字架くらいは描いてあげよう!」
キィーンという音と共に剣が砕かれ、魔皇の人差し指が騎士団長の胸に十字架を描く。
軽くだった、騎士団長は吹き飛ばされ、大量に出血していた。
「騎士団長!」
「ナイトリーダー!」
まだ若い騎士達が叫ぶ。厳しくしごかれたり、時にお酒で飲み比べをしたり……皆で飛行船旅行に行ったり……
「あー、やっぱり副産物の少なさとは悲しい話だな。魔物よここへ集え」
魔法陣があちこち出来ると同時に魔物が次々と召喚される。
スカイナイトのメンバーを中心に警備騎士団が集まっていた。
「私は……私は断言する……君達の人生は……副産物なんかでは無い……」
騎士団員各員は選択を迫られた。一矢報いるか逃げるか。
だがスカイナイトのメンバーは既に腹を括っていた。自分達の作り上げた人生の全てを賭けて、このふざけた高説を垂れる化け物を討ち滅ぼしに行くと。
ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!ご拝読お疲れ様です!1日3話というスケジューリングなので前書きも後書きもテンプレートなのをご容赦ください。
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