第41話:作戦会議の後の抱き枕
睡眠勇者をお手に取って頂きありがとうございます!本作品は基本的に1日3話投稿で7:10、11:10、18:10になっております。それでは、睡眠勇者夢一郎もといはレイズの冒険を読んで頂ければ幸いです!
第41話:作戦会議の後の抱き枕
4人で階段を降りてる最中僕はふと気になったことを3人に聞く。
「そういえばどうしてアスタルさんは討伐作戦に参加しないんですか?」
「それは……」
ライラが言いかけた途端、アスタルさんが「私が話します」と告げる。
「魔王の側近は基本的に元人間です。なので人間の血が生命源の吸血鬼とは食物連鎖という生命の本質的な繋がりがあるので、そこを魔術の動線で繋がれると最悪操られる場合があります」
なるほど、電話の逆探知からのハッキングみたいな感じか……
「もしかしてこの理論って相手より魔力量が高くないと使えない?」
「その通りです。そして魔術にも長けてなければ使えません」
せっかく死雨の魔皇の攻略法を考えたがダメだったか……
落胆する気持ちもありながら、レストランに着くとセレーデ勇者パーティとフレイズム勇者パーティが会食していた。何やら難しい話のようだ、セレーデさんの難しい表情で納得がいく。
すると僕たちに気がつく。
「レイズとラオスは来てほしい。作戦会議だ」
「わかりました、すぐに向かいます!」
アスタルさんもライラも分かってくれて、2人と別れ、セレーデさんが用意してくれた席に座り、簡単には進まない会議に混ぜてもらう。
「レイズ、ラオス。単刀直入だが、2人には私が限界まで強化魔術で強化されるまで時間を稼いで欲しい」
「構わな……」
「説明を頼む」
ラオスはいつになく真剣な声で問う。それにセレーデさんも真剣に答える。
「私は強化さえしてもらえればハリケウスの攻撃を防ぐことが出来る。やつの事だ、剣や斧あらゆる武器に手練れてる。特に剣はな。2人の実力ならいけるはずだ」
僕たちを高く買いすぎだとも思ったが、ラオスは指を1本立てる。
「一撃だ。絶対に防いでくれ。ハリケウスの雨の身体の事を知らないはずないだろ?」
「無論だ、奴の真価が発揮されるのは第2形態からであるのは承知している。そしてその直後の一撃を防ぐ為に私は限界まで強化される」
ラオスはテーブルに置かれた、ステーキにナイフとフォークを刺し、「必ず防げ」と言って、肉を口に運ぶ。
そのまま明日の移動の段取りやフレイズム勇者の酔った武勇伝を聞かされ、部屋へと戻る。
ライラ達は先に戻っており、既に入浴を済ませ、ライラが呟く。
「レイズ、今日は一緒に寝るんだから風呂に入ってくるといい」
「うん、そうするよ。ラオスも死ぬ前に風呂入りたいでしょ」
「俺はそう簡単にはくたばらねぇよ。じゃあ行くぞ」
浴場には2人だけで体と頭を洗った後に露天風呂で星を眺めていた。
「なぁ、レイズ。人類最強格の13騎って知ってるか?」
「いや、初耳だけど」
「魔王を倒すならまずはそこを目指せ。やべぇヤツらが多いぞ。光と闇の属性を両方操る魔剣士とか火山から溶岩龍を呼び出す神級龍師とかな」
「勝てる気がしないよ……」
ラオスは僕の背中を叩き、喝を入れる。
「弱気になるな!俺達は魔王を倒すんだろ!?なら人類最強クラスになれよ!」
「う、うん!頑張るよ」
そしてお風呂上がりに牛乳を飲んだ後に部屋へ戻るとライラは白シャツ姿だった。
いつも寝る時は寝巻きだった気がするんだが……
「今日はレイズを抱き枕に出来るからな。これならお風呂上がりの温かい身体も私のモノだ」
僕は疲れもあったのでそのままライラに抱きしめられ、胸が首にあたり、ドキドキしながらも気持ちよく眠れた。そして朝の鐘が鳴り、常に起きてるアスタルさんに僕とラオスは起こされた。
僕はライラから離れようとすると、より強く抱きしめられる。
「レイズぅ……逃がさんぞぉ……」
「ライラ行ってくるよ。必ず生きて帰ってくるから離してもらえる?」
「信じてるぞぉ……」
本当に寝てるか怪しいが、解放してくれて、鎧を着込み、南城下町門まで向かう。
まだ日が昇りかけてる、やや薄暗い街中をラオスと向かうと僕たちが1番遅かったようだった。
「遅かったな」
セレーデさんの朝の眠気にも負けない鋭い声が聞こえる。
「すみません……少し手間取りました」
僕の発言を察したのかセレーデさんがクスッと笑う。
「あいつは大切な人を寝る時に抱くとなかなか離さないからな。私も小さい頃はよくされたよ」
ライラって甘えん坊な所があるんだろうか。そんなことを思ってるとグレインランドさんが台に立ち、大声をかける。
「諸君!我らの交通の要の飛行場は魔の手に落ちた。だが、人類がただ支配されてるだけの存在ではないとこの戦いで証明しようじゃないか!」
「「「おおおおおお!!!」」」
激しい雄叫びが朝日が昇り始めた街に響き渡る。
馬のひづめが、レンガの床を叩く音が響き渡り、進軍し、これから魔王の側近という化け物と戦うと実感させてくれる。僕は白薔薇の剣の柄を握りながら、闘争心を燃やす。
僕達セレーデ勇者連合パーティの騎馬も進み出す。死の雨に向かえるのはライラという支えがあるからだ。手綱を強く握りしめる。飛行場は完全に暗雲が立ち込めていた。
ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!ご拝読お疲れ様です!1日3話というスケジューリングなので前書きも後書きもテンプレートなのをご容赦ください。
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