第40話:勇者様のワガママ
睡眠勇者をお手に取って頂きありがとうございます!本作品は基本的に1日3話投稿で7:10、11:10、18:10になっております。それでは、睡眠勇者夢一郎もといはレイズの冒険を読んで頂ければ幸いです!
第40話:勇者様のワガママ
僕は本音をライラに思いを吐露してしまう。
「離れたくない……」
「仕方がない勇者様だ。特別だぞ?」
ゆっくりと正面から抱きしめてくれた。後頭部を撫でてもらい、涙の防波堤が決壊するのを抑えようとしたが涙と感情の嵐は強まるばかりだった。
「……全く何があったか教えてくれ」
「7割……が死ぬらしい……共に向かうラオスが死ぬのも辛いし、兵士の方々も死ぬのも嫌だ……でもライラから離れたくないけど、ライラが死ぬのは耐えられない……!」
ライラはゆっくりと僕を強く抱き寄せる。
「心配するな……私はお前の仲間であり……共に死線をくぐり抜けた。そんな私を信用できないのか……?」
そうだ、ライラを信用するのはライラを愛してる証明にも繋がる。こんな寂しい気持ちに負けて、ライラにこれ以上心配をかけさせたくない。
「ありがとう……もう、大丈夫」
「ふふっ、勇者様も寂しい時があるんだな。だが安心しろ、私も借りはきっちり取り立てるからな。今夜は私の抱き枕になってもらうぞ」
「ライラにならいいよ」
そしてライラはまだ硝煙臭いライフルをガンケースにしまい、部屋に戻るとラオスとアスタルさんはポーカー……らしき事をしていた。
「じゃあ僕は〜この2枚を交換で」
「いいのか?アスタル、俺は強いぞ降りた方がいいんじゃないか?」
アスタルさんは負けじととんでもない条件を出す。
「既存のルールでいいからさ1枚捨てさせてくれないストレートも5枚だし、フラッシュも5枚で構わないからさ?その代わりラオス君も僕もオールインで」
「いいのか?ツーペアなのかフォーオブアカインドなのかあるいは……ワンペアのジョーカークラスか……」
僕は少し入院中にポーカーの戦術論を見たことがあるが、役の名前を相手に言って反応を見るという手法がある。多分ラオスはアスタルさんにハッタリをかけてるのか、それとも……
「構わないよ。僕の勝利は確定だからね」
「ジャッジ!」
トランプにはラオスはストレートフラッシュだったが……アスタルさんはジョーカー付きのフォーオブアカインド、アスタルさんの勝利だ。
「あぁ、くそっ!なんで乗っちまったんだ!」
「ふふーん、おかえりなさいませ。レイズ様、ライラ様。たった今ラオス様から2万ルドシアぶん取らせて頂きました」
ライラは凄いジト目でアスタルさんを見ている。
「ラオス、この吸血鬼は感情操作系魔術使ったぞ」
「はぁ!?」
僕もびっくり仰天のイカサマ手法だ。だけど詠唱は……
「でも私は詠唱をしておりません。魔術の使用は……」
ライラはラジオとラオスの口を順番に指を指した。
「アスタル魔爵なら魔力の動線を繋げる事なら、詠唱無しでもできるんじゃないか?ラジオの発言とラオスの発言を部分的に魔力のパスで繋ぐのはそう難しくないだろ?」
「ライラ様……感服致しました。この2万ルドシアはライラ様にお返しします」
「おい、俺のお金だぞ」
僕は楽しそうに眺めているとライラは一言。
「トリックの解決料だ。1000ルドシアは被害者に渡そう」
ラオスは納得いってない様子だったが、僕が時計を見ると既に夕食の時間だった。
「じゃあ皆夕食にしようか」
「「「賛成〜」」」
ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!ご拝読お疲れ様です!1日3話というスケジューリングなので前書きも後書きもテンプレートなのをご容赦ください。
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