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第35話:死雨の魔皇ハリケウス

睡眠勇者をお手に取って頂きありがとうございます!本作品は基本的に1日3話投稿で7:10、11:10、18:10になっております。それでは、睡眠勇者夢一郎もといはレイズの冒険を読んで頂ければ幸いです!

第35話:死雨の魔皇ハリケウス

「陛下、我々焔極の火力団はいつでも総攻撃可能です」

「聖雷の教義隊も負けるつもりはありません」

僕達は……

「我々氷の女王の部隊はレイズ勇者と合同で動こうと思います。彼はまだ経験が浅い以上、ここで死なせるわけにはいかせません」

「おい、お前!従姉妹とはいえ、勝手に……」

「我々レイズパーティーは氷の女王の提案を受けます」

僕の決断に2人は文句は言わなかった。

王様達も文句は言わずに、国家作戦立案室に案内され、2パーティと合同作戦パーティが普段なら勇者にも解放しない軍事作戦なども立案する、綺麗に整えられた部屋に入れられる。

久しぶりに姿を見せるグレインランド騎士団長が顔を出して、説明する。

「現在魔王の側近軍は飛行場を占領してると思われる。敵の規模は師団規模、我が国の王国騎兵団は総戦力1000名。あなた方の戦力は合計で2000名分以上あると考えてます。まず、この時点で異論や質問は?」

僕は最初から占領地域に関する疑問を持っていた。それを遠慮なく突き出す。

「グレインランド騎士団長。お久しぶりです。飛行場は要塞化等されてますか?」

「レイズ勇者殿か、この前は助けられたな。感謝する、飛行場については要塞砲やバリスタが複数元々設置してある。それを扱える人間が脅されてなければ使えないはずだ」

次に質問したのは聖雷の教義隊のリーダーがメモを取りながら質問する。

「騎士団長殿、飛行場にはそれらの兵器を扱える人員はどれくらいいましたか?」

グレインランドさんもメモ帳を見ながら確認する。

「おおよそ150名だ」

「私の人間統計学に基づけば経験や育った環境にも寄りますが死の脅迫に勝てるのは1〜2割ほど。つまり100名以上は敵の戦力に落ちたと考えるべきでしょう」

場が静かな雰囲気に包まれる。誰かが言葉を放てと望んでいると氷の女王が静寂を破る。

「彼らの扱いはどうする?」

「降伏しなければ殺害も許可する」

騎士団長の言葉に元王国直属の軍人のライラが異議を申し立てる。

「私は反対です!彼らは脅されていた!国家に忠誠を誓った軍人とはいえ、命を脅されていたなら話は別です!ご慈悲を!レイズもそう思うだろ!?」

「……ライラ、その軍人の方々が普通の歩兵ならまだしも、バリスタや要塞砲なら遠距離からこちらが撃破される可能性がある。彼らも苦渋の決断の上で従ってるなら、我々も本気で戦うのがせめてもの弔いだと僕は思う」

「ライラ嬢、俺も王族視点から言わせてもらうが、国に反旗を翻した兵士の最期の命令は死あるのみだ」

ライラはやはり迷っているか……

「ライラ、無理にこの作戦に参加しろとは言わない。僕としてはラインハルトさんの傍に居て欲しい」

ライラが戸惑いながらも反論する。だが、やはり力気はない。

「い、いや……私は戦える!この刀もリボルバーライフルもレイズ勇者を守る為に今はある!……はずだ……」

この雰囲気で氷の女王がライラにとどめを刺す。

「ライラ、今のお前に兵士を撃てるか?しっかりと照準を脳天に定めて、トリガーを引けるか?」

ライラは手を震わせながら、すまない……レイズ……と言って作戦室から出ていく。

僕は追おうとしたがラオスと氷の女王に止められる。特に氷の女王からの言葉は重たく、親戚だからこその言葉だった。

「追うな。今のアイツには考えさせる時間が必要だ。それにアイツは人を殺すのが苦手な人間だ」

フレイズム勇者からも強い言葉を受ける。それは激戦を経験したからこその言葉だった。

「レイズと言ったか、鉄と炎の試練をくぐり抜けれない覚悟が無い仲間は頼りにできない。我々が生き残るためにも今の彼女と戦うことはできない」

グレインランド騎士団長の咳払いで各自の注目が再び、騎士団長に向かい、地図を再確認する。

「戦法としては我が国の精鋭高速騎兵隊が要塞砲やバリスタの囮になろう。同時にカービンライフル騎兵隊とパラディン騎兵隊が飛行場に突入。その突破口に勇者隊が突入し、ハリケウスを討つ。異論は?」

「我々勇者隊の馬は用意してもらえるのか?」

氷の女王の質問に騎士団長は、文句は言わせない上等馬を用意しよう。とだけ言う。

そんな中100kg以上ありそうなまさしく鉄と炎の試練を耐えて耐えて、耐え抜いて完成したような魔王らしさと純粋な強さも見せる斧を持つフレイズム勇者が質問する。

「作戦決行日は?」

「明後日を想定しています」

フレイズム勇者が最後の質問を投げかける。

「アルノア世界防衛軍の力を借りれなかったのか?」

「我々の努力不足です……」

「魔王の側近クラスとの戦闘なら2000名くらい用意してくれるだろ?それともあなた方の王様はクエスト依頼も出来ないのですか?」

騎士団員が閣下を愚弄するかっ!と剣を引き抜こうとするが騎士団長が制止させ、答える。

「我が国の騎士団員や騎兵隊が壊滅するまで送らないそうです」

その時僕は気がついてしまった。気が付きたくなった。

「アルノア世界防衛軍は……この国の生命と奇跡の花の利権を……?」

騎士団長は苦しそうに頷いた。

熱血漢溢れるフレイズム勇者は机に拳を叩きつけ、怒りを放つ。

「あの腐敗傭兵どもめ!金のことしか頭にないのか!?」

「落ち着け、フレイズム。アイランズの事だ。利権を見つけた以上我々が守り切るしかないだろう」

「だが、セレーデ。この生命と奇跡の花は勇者達に平等に配られるべきだろ?」

「金が稼げない勇者に無造作に配るのも問題だろう」

「やれやれ、氷の女王セレーデ殿は合理的だな」

その時作戦立案室のドアが勢いよく、無作法に開かれる。軽装の泥だらけの兵士は息を荒らげながら報告する。

「グレインランド騎士団長!会議中のところ失礼します!!偵察部隊の報告によると敵規模は2個師団規模まで膨れ上がり、要塞砲5門、バリスタ20基が起動可能状態です!」

騎士団長は静かに俯き、国王陛下に最後の交渉を行おうか考えているように見え、その姿はまさしく、国の防衛の最高司令官としての姿を見せながら、呟く。

「国王陛下に生命と奇跡の花の利権譲渡を進言いたします……」

「フレイズム勇者、ここは勇者の選別も必要だろう。ちょうど良い機会だ」

氷の女王セレーデの発言の後にラオスが付け加える。

「俺は正直気に入らないが、これも未来の対魔王戦略と考えるべきか……」

騎士団長は今日はここまでだ。と言って、僕達は解散した。

ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!ご拝読お疲れ様です!1日3話というスケジューリングなので前書きも後書きもテンプレートなのをご容赦ください。

これからも睡眠勇者をよろしくお願いいたします!レビューや評価も面白ければお気軽にして頂けると励みになります!

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