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WorldDestiny  作者: りるっぺ
4/5

第4話「最後の楽しい日?」


黒星と赤星以外は滅んだ...。

このまま世界は滅び続けやがて消滅するのだろうか...?


黒星では皆が慌てていた。

慌てるのも分かる。

黒星と赤星以外消滅してしまい、もう手の出しようがないからな...

信じれる奴もいなければ仲間などいない。

だから一人で皆慌てることしか出来なかった。



その中、俺はザリガニを齧りながら地べたに座り頭を抱え込んでいた。

このまま世界を滅ぼさせる訳には行かない...。

だが、どこから手を出せばいいか分からないし世界を救う手段が見つからない。


神を作るしかないのか?

それしか方法はもうないのか?

いや...待てよ,,,?


神と悪魔...?

もしかして...?


『神か悪魔は生きている!?』


まだ確実ではないが...可能性は高い。

なぜならこの世界は神と悪魔が平行な仲を保っていることで

世界も平行を保っていられたのだから。


もし神と悪魔が片方殺されたとすれば...!

世界は平行を保っていられなくなる。


でもなぜだ...?

世界は崩壊を進んでいる。


もし神が生きているとすれば力が弱っているってことなのか...?

だから世界は崩壊をするのか...?


もし悪魔が生きているとすれば何の為に...?

何か企みを持って世界を崩壊させているのか...?


考えていても仕方ない。

俺は信じれる奴なんていない。


だがもしこれが事実とすれば力を合わせなければ勝てる相手ではない。

俺は立ち上がり必死に黒星の村にいる人達を出来るだけ集めた。


「皆集まってくれ! 信じれないだろうが話をしたいんだ! 頼む!」


目の前に最強と言われている黒星の村の長らしき人が来た。

「なんだ?こんな時に。 何か企んでいるのか?」


低い声で話しかけてきた。

だが、俺も最強だろうが何だろうが退くわけにはいかない。

「違う。ただ思ったことを話したいだけだ。 事実ではないが可能性はあることだ」

男の目を見ながら言った。


男は身動きせず答えてきた。

「そうか。つまらない話だったら容赦はしない。 だがその可能性というやらを信じてみよう。」

そう言った男はすぐに村全体に聞こえる大きい声で言った。

「お前ら! ちょっと集まれ! 集まらない奴は今日の飯にするぞ」


村の人達はすぐさま集まってきた。

流石だ...

俺が声を掛けても集まらなかったのにすぐに集まるなんて...。

誰も歯向かえないのだろう...。


俺の周りに人が全員集まった時に思った。

黒星は星として全体的に広いが生きている人間は20人程度しかいなかった。

その中にこの前会った女の子がいて俺はホッとした。


目の前の男がまた低い声で言った。

「これで全員だろう。話ってのを始めてくれ」

俺は頷いた。



俺は皆が自分を見てきて恥ずかしかったが話を始めた。


「皆、良く聞いてくれ。可能性があるだけで絶対ではない

 ただ俺だけが思っていても仕方ないから皆に知ってほしい。」


「この世界が神と悪魔の平行な仲によって

 平行な世界を作り出せてたのは知ってるよな?

 そして神と悪魔の平行な仲は崩れ世界は崩壊した。」


「だとすれば...神と悪魔のどっちかが生きている可能性は高い。」


皆がざわめき始めた。

誰でもこんな話を聞けば騒ぎ出す。


最強な男が集まっている皆のほうに顔を向け口を開けた。

「お前ら黙って聞け!」


皆が黙った。

そして男は俺のほうに向きなおし

「まだ話は終わってないのだろう?」


俺は1回頷いてまた話を進めた。

「騒ぐのは分かる。

 だがまだこれからが本題だ」


「皆は神を作るために今までは争っていた。

 だがそれは大きな間違いだ。」


「神と悪魔が消えれば世界はもう消滅しているはず。

 だが、まだこうして2つの星が残っている。

 だから神か悪魔が生きている可能性もある。」


ん...?

村の外れから歩く音が聞こえてきた。

俺らは急いでそちらへと向かった。


そして目の前に数十人の人が姿を現した。

俺はそれがすぐに赤星の人達だと分かった。


数十人の先頭を歩いていた男が口を開いた。


「神と悪魔は生きている。

 まだどちらも消滅なんてしていない。

 俺らは見たんだ。

 神と悪魔が今現在も戦っている所を。

 神はかなり弱っている。

 もしこのまま神が滅べばこの世界は終わる」


「やはり...か」


「じゃあお前らも見たのか...?」


俺は首を横に振り、説明をした。

「俺らは映像などは見ていない。

 だが、神と悪魔が消えたとすれば世界はもう消滅してるはずだろ。

 なのにこうして残っているから疑問に思っていたのだ。」


「なるほどな...。 頭の良い奴だ。

 で、解決策は見つかったのか?」


「いや、まだ皆に生きている可能性がある。と話をしただけだ」


「そうか。なら一旦村へ行っていいか?

 そこで話をしよう。」


そして俺らは黒星への村へと歩き始めた。

赤星と黒星の人数は黒星のほうが若干少なかった。

数人の差しかないが...これからどうすれば...?


俺は赤星の代表の人と話をしながら歩いた。


「赤星の人達は仲間なのか? 仲良さそうだけど」


「そりゃそうさ。同じ星にいる仲間だぞ。

 誰もが一人一人信じている。

 だからお前らや他の星と戦っていた時には沢山の仲間を失った。」


「そうか...すまなかった。」


「謝ることは無いさ。お前らも沢山の仲間を失っただろ?」


「仲間...?」


「お前らは仲間じゃないのか? 同じ星に生きている奴らを」


俺が話を始める前に村に着いてしまった。


赤星の代表が大きい声で

「話を始めるから、とりあえず好きな所に座ってくれ」


皆は好きな所に座り始めた。

石の上や地べたの人、座り方も人それぞれだった。


「黒星の代表の奴はお前でいいのか?」


赤星の代表の人が俺を見て言った。


俺は赤星の代表の目を見て答えた。

「黒星に代表なんていないけど俺でいいかな?」


「暗くて気づかなかったが...お前...良い目をしているな。

 とりあえず代表でいいか何て俺に聞かんでくれ。

 あくまで俺は赤星の人だからな。」


皆が笑った。

俺は笑いながらも恥ずかしかった。

久しぶりにこうして笑えたことが嬉しかった。


「黒星の代表はお前でいいよ。

 頼りないがお前の頭脳は良い物だ。」

黒星の最強の人が言った。


「おし、決まりだな。

 黒星の代表は、とりあえず俺の隣に立っていてくれ。」


俺は言われた通りに赤星の代表の左隣に立った。

皆の顔が見える。

数十人といるが一人一人の顔が目に見える


「じゃあ話を始めるぞ。

 解決策など1つしかない。

 黒星の代表の頭脳には分かるはずだ。」


俺は答えた。


「その通り1つしかない。

 神が弱っている中、悪魔の攻撃は止んでいないはず。

 神を助ける以外に方法はない。」


赤星の代表は笑った。


「流石だ。

 今何が出来るかは神を助ける!」


「そういえば黒星は神と悪魔の映像を見たこと無いんだっけか?」


俺は頷いた。


「そうか...。かなり大きかったよ。

 大きさの説明はしにくいが...

 まともに人間の俺達では敵わないだろうな...。」


その時だった。

世界は大きい地震に襲われた。

足をすくわれる程大きい揺れが起きた。



「何が起きている!?」

赤星の代表が言った。


皆もざわめき始めた。

やがて揺れは治まったが.,.。


俺は思ったことを言った。


「まさか...もう神は限界なんじゃ...?」


その言葉に皆が釘ついた。


「じゃあ俺らはここで死ぬのかよ!」


「どうにかしろよ! 代表だろ!」


そういう言葉が俺と赤星の代表に向けて言ってきた。


俺は必死に落ち着くように言った。


その時、村が白い光に包まれた。


「ん...?」


目の前に神らしき姿が見える。

天使の輪を頭の上に浮かんでおり

大きく白い翼が背中に生えている。


「これが神...なのか...?」


皆は騒いでいるが身動きは出来なかった。


神らしき姿が喋り始めた。


「皆さん聞いてください...もう時間がありません...

 後少しで悪魔の最後の1撃が来るでしょう...

 もし...その1撃が来れば...私も滅び...

 世界が滅ばなくても悪魔の手によって...

 いつしか滅ぶでしょう...

 そうならない為には...

 あなた達の力が必要です...


 お願いです...

 最後の(ファイナルクリスタルブレード)という伝説の剣があります...

 その剣は黒星の村の地下に埋まっています...

 誰も入ったことはありません...

 ですが...入る手段は2人の力を同時に起こすことで扉が開かれます...

 

 ここからが重要です...

 そこからは2人しか入れません...

 もし入ると...

 もうこの世界には戻って来れないでしょう...

 

 ですが...

 手段はそれしかないんです...

 どうか...

 お願いです...」


やがて神の姿と同時に白い光も消え、元の風景に戻った。


俺は小さく呟いた。


「これが最後の戦い...

 神と世界を救えるのはこれしか手段がない...

 だが、もう戻って来れない...」


赤星の代表の人が涙目で俺に声をかけてきた。


「やろう...一緒に。」


その掛け合いを見てた人達が大声で言ってきた。


「お前ら本気かよ! もう戻って来れなくなるんだぞ!?」


「そうだよ! お前らが行くことはないだろ!」


「だったらお前が行ってやれよ!」


「嫌だよ! 俺は死にたくない!」


そんな話の中、目の前に黒星最強の男が姿を現した。


「俺が行こうか...?」




俺は首を横に振った。


「俺が行くよ。」


最強の男は涙を目に浮かべながら答えた。


「そうか...。なら必ず戻って来い。

 神が絶対戻れないと言おうが俺は信じている。

 お前は黒星の代表だからな!」


俺は涙が出てきた。


「おいおい、泣くなよ。

 代表が泣いていたら悲しくなってくるだろう。」


「いや...悲し涙じゃない...嬉しいんだ。」


男も泣きながら笑った。


俺もつられて泣きながら笑顔で言った。


「絶対戻ってくるよ。ありがとう」


男は俺の胸に軽く殴り村の隅に歩いて行った。


「ん,,,?」


目の前に女の子が現れた。

涙でかすれていたがそれがこの前の女の子なのはすぐ分かった。


俺は涙を拭きながら


「どうしたの...?」


女の子は辛そうな顔をしながら口を開いた。


「この前は,,,ありがとう...嬉しかった...。

 私ね...両親も姉妹も亡くして...

 川を見ながらいつも一人でいたんだ...


 けどね...この前男性の人と喧嘩をして...

 刀みたいなのに斬られちゃって...

 逃げ切ったんだけど...痛くて...

 居場所も無くなった時に...

 あなたが着てくれて...

 本当に嬉しかった...

 布を巻いてくれた時...気持ちが温かくなった...

 

 ごめんね...長話して...」


女の子はそう言いながら涙を流した。


俺は慌てて言った。


「な、泣かないで...どうすればいいか分からないから...」


女の子は涙を拭きながら


「ごめんなさい...」


「ううん...いいよ。」


女の子は大きく息を吸って


「絶対戻ってきてね。皆と一緒に待ってるから!」


笑顔で言った。


俺も笑顔で


「ありがとう。絶対戻ってくるよ」


女の子は笑いながら頷いた。

そしてそのまま早歩きでテントに行った。


赤星の代表の人が声を掛けてきた。


「そろそろ行こうか?

 扉らしき場所は村の外の壁にあったからさ。」


俺は頷いた。

俺は赤星の代表の人と扉の場所に向かって歩き始めた。


その時、皆が


「頑張れよ!絶対戻ってきてくれるのを待ってるからな!」


俺は皆に「ありがとう」と言って手を振った。


村の外の壁に着き


「ここがそれだ。」


壁の手の平を乗せる場所が2つ左右に付いていた。


「手を置く前にお前の名前を聞いておきたい」

赤星の代表の人が言った。


「俺は風雅(ふうが)


「良い名前だな。俺は氷華(ひょうか)


「お前も良い名前じゃないか。氷華」


「ありがとう。」

氷華は嬉しそうに言った。


「じゃあ行こうか。」


俺らは手の平を凹みに乗せた。


そして光が2人を包んだ。

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