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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに


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8/13

大金


「なぁ、ビールってのくれよ!」


 ミリオンは我関せずでビールを強請るが、

「金取るぞ? 一本銅貨5枚だ」


「な! 高いぞ! エールなら5杯分だ!」


「うるせぇ! こっちのことはお構いなしでビールだけ強請る奴にはちゃんと金払ってもらう!」


 結局は払うミリオン達はもうビール無しじゃダメだろうな。


「美味っ! やっぱりこれじゃないとな!」

「それよりお金分けましょ」

「だな」

 とヘンドリックも入って6人で懸賞金を分ける。一人当たり金貨2枚と銀貨5枚だ。


「やったね、臨時収入だ!」


「これで酒が美味いぜ!」


「後の小屋にあったものはどうすんだ?」


「そりゃ、見てみないことにはな!」


「じゃあ、出して行くぞ?」

 出して行くと剣や槍などの武器、鎧が数着とバッグが2個。


 バッグの中身は金貨や宝石だ。


「おいおい、これをまた分けるのか?」


「だな、とりあえず明日売りに行くか」


「あ! 私のが」

 とアリアが言うので、3人の私物は取ってもらう。


 鎧なんかは自分のを着てもらったが、その下の服はショップで買った物。

 後は自分のアクセサリーはバッグに入っていたんだろう。


「まぁ、無事に自分のが見つかってよかったな」


「「「はい」」」

 喜ぶ3人は自分の指輪やバングルをつける。


「よし、これであとは明日売りに出してからだな」


「だな!」


「待って、そのバッグを見せて」

 とウィッシュが言うので渡すと、

「やっぱり! これマジックバッグよ!」


「は? まじかよ!」


 (マジックバッグってあの4次元ポケットみたいなものか?)


 少ない異世界知識の中で知ってるものだ。


「こりゃ売れば金貨1000枚はいくだろ!」


「そうね! でも私、欲しいわ!」


「それは私も!」


「その子はうちの子です!」

 と今度はウィッシュ、コーラリス、リシアがケンカしている。


「売って金にしたほうがいいぞ?」


「だってマジックバッグなんてそうそう出てこないんだからね?」


「そうよ! 私達にも権利があるわけ!」


「ミドラージュは私の子!」


 言っても聞かないのでとりあえず収納しておく。


「「「あ!」」」



「とりあえず3人で話し合えよ? 決まらなかったら売るからな?」


「収納持ってる人にはわからないでしょ!」


「そうよ!」


「私のミドラージュを返して!」


 知らんぷりしながら飯を食う。

 まあまあだな。


「んじゃご馳走様、あとはご勝手に」


「んー!」


「マジックバッグは渡さないわよ!」


「ミドラージュ……」

 と3人は話をしようとしてないな。


 ミリオンとヘンドリックは我関せずで飲んで喋ってるし、アリア達はすぐに飯を食い終わりついてくる。


「なぜ着いてくるんだ?」


「あ、あのお礼を」


「いいよ、とりあえず今日は休んでくれよ?俺も疲れたし」


「「「はい」」」

 と部屋に入ると、ビールを開けて飲みながらショップを見る。


 バッグも売ってるなぁ。

 時空間魔法でどうにかならんもんかね?


 だが、マジックバッグを確認すると、時空間魔法で合ってるが、付与魔法に重力魔法、認識魔法までいることがわかり諦める。


 そんな本をもっていないからな。


 とりあえず薬学でポーションを作っておく。

 材料は薬草に水、それを錬金する。

 とりあえず回復魔法はあるが、もしもの時のために作った。


 久しぶりにシャワーを浴びて、スッキリすると昨日今日の疲れからすぐに寝てしまう。



 翌日もいい天気だな。


 下に降りるとウィッシュ達3人が真剣に話していたが、結局金貨1000枚なんて持ってないから俺らに払えないと言うことで売ることに決まった。


「私のミドラージュ」

 リシアは何にでも名前をつけたがるようだな。


 朝飯を食い終わるとこの街の商人ギルドに向かう。


「このバッグはマジックバッグだ。査定してくれるか?」


「は、はい! 分かりました!」

 と別部屋で鑑定師を呼んでマジックバッグを査定する。


 結局2000枚の金貨で売る事になった。


 後の宝石も全て売り、金貨512枚。

 金貨も入っていたので合計で金貨3165枚だ。

 これを6人で割ると金貨527と銀貨5枚だな。


 単純な計算だから分けてやるとみんな本当に損してないか数えている。


「はぁ、終わったら声かけろよ?」


 自分の分を収納に入れて、お湯をもらいコーヒーを飲む。


「いい匂いですね」


「飲むか?」


「はい!」

 とアリア達にも入れてやると、アリアはブラック、テレサとミントがミルクと砂糖を入れて飲む。


「はぁ、落ち着きます」

「だろ? 美味いよな?」

「はい。甘くて美味しいです」

「甘ーい! 僕大好きになった」


 ようやく3人と話ができるな。


「俺はそのうち帰る場所があるからパーティーは組めないんだ」


「その日まででもいいです!」


「そうです! 私達を包んでくれた優しい貴方だから」


「僕もそうです」


 (うーん、この世界の男はダメなんだな)


「分かったけど、本当にいつ帰るかわからないぞ?」


「「「はい」」」


「ならしょうがないか……じゃあ、よろしくな?」


「「「はい」」」


 アリアは戦士で斧を使う。

 テレサは魔法使いで風魔法が得意。

 ミントは格闘家でインファイトが得意だそうだ。


「ふぅ、俺にもそれくれよ」

 と疲れた顔のミリオンが一番にこっちにくる。


「ほらよ」

「あぁ、……甘いな。疲れが吹き飛ぶな」


 ヘンドリック達もやってきてミルクと砂糖がたっぷりのコーヒーに癒されている。


「ケント様は計算が得意なんですね?」


「ん? 四則演算なんて簡単だろ?」


「な、なんですか? 四則演算?」

 まだリシアが数えてるので紙に書いて教えると目から鱗らしく、紙を買うと言うヘンドリック。


 まぁ、あげたけどな。


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