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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
神聖国の勇者

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辺境伯


「お前は必ず牢屋に入れてやる」


「それができればな!」 


 俺は開いた門に近づくと、辺境伯を捨てて外に出ると、

「あやつを取り押さえろ!」

 と辺境伯の声がする。


 そして多くの兵士が出てこようとするが、門は閉まっていく。


「な! なぜ閉まるのだ! 開門だ!」


 出て行った馬車の乗組員達が馬車を安全な場所に置いて門の裏で待機していたようだ。


「おおぉぉぉぉぉ! 力入れろ!」

「閉めろ閉めろぉぉ!」


 力自慢の男達がものの1分もしない間に門を閉めてしまった。


「おっしゃぁ! 俺たちの勝ちだァァァ!!」

 と言っているが、

「早く渡れ! 魔法が来るぞ!」


「そうだった! 皆走れぇぇ!!」

 と帝国側の門は開いているのでそこまで走るが、魔法が飛んでくるので、俺がプロテクションを張る。

 

「にいちゃん! 急げ!」

「分かった!! 『アクセル』」

 とアクセルで帝国領の門を通り、門が閉まる。


「だーはっはっはっは! にいちゃんメチャクチャだな!」


「ハハッ! こっちも命懸けなんでね!」


「そうかい! 俺は総隊長のジタンだ! 今回は世話になったな! これを受け取れ」


「ん? メダル?」


「センクウ商会のメダルだ! それを見せりゃ、割り引いてやっからよ!」


「割引だけかよ!」

 と笑って別れる。


「んじゃ急ぐんで! 悪いな!」

「おう! またな!」


 アリア達が馬車で俺のところまで来ると抱きついてくる。


「危ないことはしないでください」


「これからもっと危ないとこに行くんだ、こんなとこで足踏みしててもしょうがないだろ?」

「そ、そうですけど」


「だろ! よし! 帝国の辺境伯領で一杯飲むぞ!」

 と馬車に乗り辺境伯領へと入る。


 馬車を預けてユウスケ達がブラッシングと餌を与える。


 俺は早くに新聞を手に入れると、丸尾さんがどうしてるかを確認する。


 死の森でレベル上げをしているようでまだ魔王城には辿り着いてないようだな。


「よし! そんじゃ宿に行こうか!」

 全員で宿に行くと、でかい宿で風呂がついている!

「よっしゃ! 風呂入ってから合流な!」

「はい!」

「じゃあねー!」

 と男湯と女湯にちゃんと分かれていて、男湯でいつもの長く綺麗に体を洗うと、ゆっくり湯船に体を沈めて行く。


「ふぅぅ、……やっぱり日本人は風呂だよな」

「だな、久しぶりすぎてやべぇ」

「俺体付きやばくね?」

「おぉ、俺もだな!」

 とヒロト達は自分に筋肉がついて喜んでいる。


「ケントやべぇ! 体脂肪いくつだよ!」

「そうか? まぁ、頑張ってるからな?」

 『アクセル』なんか使うとかなり筋肉がいるからな。


「それよりもう上がるぞ」

「おう!」

「喉が渇いたぞ!」

「だな!」

 と風呂から上がって体を拭くと、俺はビール、ヒロト達はコーヒー牛乳を一気に飲む。


「「「「カッハァー!!」」」」


「やべぇな!」

「やべえよ!」

「俺感動した」

「染み渡るぅ」

 と男4人でぶら下げたまんま少し余韻に浸ってると、髭もじゃの男が出て来て、

「ワシにもくれんか?」

「おぅ! いいぞ」

 とビールを渡す。

「ゴクゴク……カッハァー」

「美味いだろ?」

「美味いなんてもんじゃないな!! 最高だ!」

「だろ?」

 とみんなで笑っていると、

「お主がケントだな? ワシはここの辺境伯じゃ」

「マジか! そりゃ大物だな」

「ビックリせんのか?」

「ビックリしたとこで変わらんだろ?」

「ハハッ!デカい男じゃの! よし!着替えたら早速ビールとやらを飲もうぞ!」


 おっさんたかる気だな? まぁいいか!

「よし! さっさと着替えるぞ!」

「「おお!」」


 着替えたらおっさんも立派な辺境伯だったな。

「服着るとちがうなぁ」

「そうか? まぁ、人間裸同士の付き合いが大事じゃから服は二の次じゃ」

「まぁな。ここが大事だからな」

 と胸を叩くと、

「アッハッハッハッ! そうじゃのう!」

 と言って酒場に行く。


 酒場ではもう料理を頼んであり、豪勢な料理が並んでいる。


「これはビールの代わりじゃ、食ってくれ!」

「わかった! んじゃ遠慮なく!」


 女性達はまだのようなのでみんなで乾杯すると、先に飯を食う。


「むしゃ、ところで、むしゃ、お主が丸尾殿が言っておった男じゃろ? ゴクゴク」


「ん? 丸尾さんか? そうだな」


「ムシャムシャ、こっちの若いのはなんじゃ? ゴクゴク、おかわり」


 と食いながら喋るおっさんにおかわりを渡すと、

「聖教国の勇者達だ」


“ブハッ”


「ガホゴホッゴホッ! ま、またどえらいの連れて来たなぁ」


「きったねえなぁ。『クリーン』、こいつらはダンジョンに行く。俺は丸尾さんと合流するために帝国に来た」


「ほう、それはそうか、お主がいれば丸尾殿も心強いじゃろ! よし! 勇者達はワシの兵士が送っていこうぞ!」


「そりゃ助かるな!」


 と喋っているとアリア達がこっちにくる。

「なんて綺麗な女子(おなご)じゃ!」


「手ェ出すなよ? 俺の女だ」


「な? 英雄色を好むというが、こんなにか!」

「うっせぇ! あんたも結婚してんだろ?」


「な、3人だけじゃぞ!」

「「「十分だ!」」」

 とヒロト達も言う!


「このすけべジジイ!」

「うっさいわぃ!」


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