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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
神聖国の勇者

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大人の時間


「おらっ! どけよ!」

「ヒァァァ!」

 とジジイを椅子から退かす。


 『アクセルダンス』で教皇の椅子を切り刻む。

「あ、あぁ……」

「お前の座る椅子は無くなったな? で? 俺達と違う人間様ってのは何を話すんだ?」

 と妙に長い帽子を取ると長い耳が隠れていた。


「へぇ、エルフか? ほら、なんか喋ってみろ」

「わ、ワシの椅子……お主ら許さん」

 何かするつもりだが、こちらも古代魔法でプロテクションをかけている。

「神聖なる場所を汚すものに神の力を、『聖なる雷!』」

“バーン”と稲光が落ちて俺を焼くが、プロテクションに阻まれる。


「へぇ、そんだけ魔法が使えりゃ魔王を倒せんじゃねーの?」

「は、は、は? な、なんで?」

「話し合いって言っただろ?」

「クソッ! 神聖なるグアッ!」

「長ったらしい呪文を唱えなきゃ出来ないのか?」

 と蹴り上げた足で胸を踏みつける。


 アリア達が入ってきて扉を閉めてくれる。



「か、神よ! この者に裁きを!」

「神はいるかもしれないが、お前の言ってる神は勇者召喚なんて非道な事を許してるクソな神だな!」

「神よ!『裁きの雷』」

 『ズガァァァンッ!!』とさっきより強い雷だったんで俺のプロテクションも危なかったが、教皇は黒焦げになり死んでいた。


「グッ、クソ!」

「し、死んだのか?」

「あぁ、自殺みたいなもんだな」

「うおぇぇ」

 とヒロト達は戻している。

「ひぃ!」

 逃げようとしたスライをアリアが掴みミントが蹴り上げる。

「グアッ!」


「ふぅ、さて、ユウスケ、ケンジ、そっちはどうだ?」

「ん! こいつ失禁して気を失ってるよ」

「そうか、なら後はこいつだけか」

 スライの方を向くと逃げようとジタバタしているが、途中で辞め。


「な、なぁ、仲間だっただろ? 俺も教皇にグギャァァァ!」

 太ももに剣を突き刺す。

「さて、お前には禁書庫に案内してもらおうか」


「イデェェエェェェ!」

 コイツはうるさいなぁ。

「『ヒール』」

 剣を抜いてヒールを使い回復すると、

「な、な、」

「うるさいと首を刎ねる。さっさと禁書庫に案内しろ!」

「は、はひぃ」


 ヒロトを連れ禁書庫を目指す。


「なぁ、なんでコイツに?」

「ん? 探すのがめんどくさいからな」

「まぁ、そうだけどさ」

 アリア達には魔導士を見てもらっている。


「こ、ここだ」

 開けると書庫だな。

「ほら、禁書庫だ!」

「こ、こっちにある」

 書庫の奥に扉があるので剣で壊してしまうと、禁書庫らしく本が並べられている。

「こ、壊す事ないだろ!」

「あ? じゃあ、お前は鍵を持ってるのか?」

「……」

「行くぞ!」

 

 中に入ると『帰還の書』を探すがやはりないようだな。

 精霊魔法の本があったのでそれは収納に入れる。

 他はこの世界の成り立ちや世界地図、神聖魔法という名の本もあったので収納しておく。


「よし、後は宝物庫だな」

「な、なぜだ! それじゃあ」

「盗賊と変わらないか? 俺らを異世界人という奴らのモノをもらうだけだ。気にするな」

「くっ、お、俺は教えんぞ!」

「なら死ねよ」

 と剣を振り上げると、

「おしえる!教えるから!」

「さっさとしろ!このクズが!」


 また逆に歩いていき、兵士が沢山いるところに出た。

「お前のやりそうな事だな?」

「ハハッ! おい! コイツらを殺せ! ウギャアァァァァァ」

 逃げられないように足を斬ると、

「隊長! この異世界人がぁ!」

 と大勢の兵士が殺到してくるが。

「『サンダーインパクト』」

“バリバリッ”と音がすると大半が倒れてしまう。


「さて、ダンスでも踊るか?」

「く、クソォ!」

「『アクセルダンス』」

 と隙間を縫いながら斬りつけて行く。


 訓練場のような場所は地面が見えないほど倒れた兵士で埋め尽くされた。

「結局、こいつらは雑兵だろうな」

「殺したのか?」

「さぁ? 死んだやつもいるかもな?」

「う、うん」

 とヒロトはスライの髪を掴んで離さない。


「おし! 次はどこに案内するんだ? 言ってみろ」

 とスライの頭をこちらに向けると涙と鼻水でくしゃくしゃになっている。

「ほ、宝物庫……です」

「よく出来ました! 『ヒール』」


「よっと!」

 宝物庫を守る兵士を軽く倒すと、鍵を取り開ける。

「へぇ、随分とため込んでるな?」

 中には金銀財宝のほか魔道具や剣、魔本と呼ばれるものなども並んでいた。


 根こそぎ収納に入れる。

「そ、そんな……」

「あ? 俺たちは異世界人だからな? この国はもう終わりだろ?」

「クソッ! ふざけるな! 我々の神は!?」

「続けろよ」

 剣を喉元に突きつける。


「……も、もういいだろ?」

「クソだな? 死ぬ覚悟すらないのかよ! もういい行くぞ!」

「お、おう」

 とヒロトを連れてアリア達の元に向かう。


「よう、んじゃ、お前たちは宿に帰ってていいぞ」

「え?」

「アリア、頼むな」

「はい、ちゃんと戻って来てくださいね」

「分かってる」

 するとシルヴァが俺の中に入ってくる。


「はぁ、信用ねぇなぁ」

「それではいきましょうか」

「……う、うん」

 とアリア達に連れられヒロト達4人は出て行く。



 さて、大人の時間だな。

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