道中
盗賊はすぐに俺達が捕まえて縄で縛ってある。
アジトには俺とスライで行く。
ドアを開けると女とよろしくやってるので、簡単に捕まえることができた。
「くっ! お前ら」
「無駄だ、俺の亀甲縛りはレベルが上がってるからな」
性技も捨てたもんじゃないな。
捕まっていた女は3人、男達は無惨に殺されていた。
「はぁ、またかよ」
とりあえず冒険者証などはまとめてあったのでよかったが、弔うために穴を掘って埋めてやる。
金貨なんかはそこまで溜め込んでないようで、町に行って酒でも買っていたようだな。
小屋は壊して盗賊を5人連れて行く。
「盗賊? すげぇな」
「すごくない、こいつらは人殺しだぞ?」
「げ、バッチいし、どうするの?」
「そりゃ、次の町まで連れてくだろ」
「えー、馬車に乗せるの?」
「そうだ。慣れろよ?」
と馬車に乗せ町まで行く。
『ブラウ』という町に着くと盗賊達を降ろす。
「うわっ! こいつ漏らしてんじゃん」
「最悪なんだけど」
「『クリーン』後は掃除よろしくな」
「は? 俺らが?」
「乗ってただけだろ? それくらいしろ」
「くっそ、まじかよ」
渋々厩屋で掃除をするヒロト達。
こっちは盗賊を引き渡して報奨金をもらい、捕まってた女性達は金をもらい一緒にギルドまで行く。
「あ、あの」
「だめー! もう定員オーバーなの!」
「それでも」
「ダメです!ほら、シッシッ!」
と女同士で話をしている間にギルドに報告して懸賞金をもらう。
宿を取るとようやく掃除の終わった4人が帰ってきて文句を言っているが、知らんぷりだ。
またモックが食べたいと言い出すので出してやると、文句もおさまった。
「しかし、どこにでもいるな」
「盗賊か? あいつらはどうしようもないな」
スライと話しながら酒を飲む。
明日は『ファルク』という町を目指して走るので早めに寝るはずだったが、今日はテレサが夜に来たので寝不足になった。
「ふあぁぁ……」
「お前もタフだな」
「ん? しょうがないだろ?」
「んー、まぁ、お前がいいならいいけどな」
と御者台で話をしてると、中から冷たい視線が、
「なんだ?」
「最低ー」
とコナミが言う。
「うるさい、お前らもそのうち分かるよ」
「分かってたまるかよ!」
「ハーレム王だな」
と馬鹿にするので御者を代わってもらい、お仕置きに外に放り投げる。
「だぁー! 待ってくれよ! ごめんてば!」
「わかったか? 俺に逆らうとどうなるか?」
「わかった! だから止まってくれぇー!」
しょうがないので馬車に乗せると、
「はぁ、はぁ、はぁ、鬼!」
「まだやるか?」
「嘘だよ、やらない!」
と言って馬車にしがみつく。
今度は何事もなく『ファルク』に到着すると時間があるので少し見て回る。
露店がまだやっていてシルバーのアクセサリーなどを買うヒロト達。
「カッケェだろ?」
「別に、何もついてないんだろ?」
「え? なんかつくのか?」
「仕方ない、特別だぞ?」
と錬金と付与魔術で素早さアップをつけてミスリルにしてやると、
「お、おお! すげぇ!」
「わ、私のも!」
「俺のも!」
「ん? 金取るぞ?」
「いいじゃんか! やってくれよ!」
とうるさいのでやってやると喜んでいる。
ピアスまでさせられたのだ、少しは大人しくしてもらいたいもんだな。
翌日も朝から馬車だ。
流石に御者に飽きたのでスライに任せると中に入る。
「なぁ、テレビとかゲームはないのかよ?」
「あっても電気がないだろ?」
「あ、そうか」
と馬鹿な話をしながら、うるさいのでショップを見せていると、コナミが勝手に買い物をしていた。
「馬鹿、買いすぎだろ?」
「だって欲しいんだもん!」
「金は持ってるのか?」
「ん!」
と渡される袋には金貨がそれなりに入っていた。
「んじゃ、これで買え。あと、練金も金がいるからな?」
「じゃあ、これマジックバッグにできる?」
「はぁ、持ってるだろ?」
「可愛くないから」
「はぁ、しゃーないな」
とマジックバッグにしてやる。
こうなると男どもがうるさい。
「俺これね!」
といつ使うんだと言うようなものにまで錬金する。
つーか、もう防具すら着ていないので普通のヤンチャな高校生だな。
一応何があるかわからないから装備はさせるが、デザインが嫌だとか文句を垂れる。
「そんなもんだろ?」
「ケントのやつはカッケェじゃん!」
「これは金貨10枚で買ったんだぞ? それなりに金かけてんだ」
「じゃあ、次の町で防具見るからついてきてよ!」
「わかったよ」
と約束して御者台に戻ると、
「扱いが上手いな?」
「ん? あいつらはまだ子供だからな」
「そうだな、そんな子供に魔王を倒させようとしていた自分が情けないよ」
と落ち込むスライ。
「なーに、たまには大人でも間違いくらいある
さ」
「そうか」
「それを認められない大人が多いだけだ」
認めればそれでいいのにな。
草原を直走ると『メルデア』と言う町が見えてきた。
最後の町だな。
「装備見に行くぞー!」
「はいはい」
と街の防具屋に入ると、やはり勇者の鎧は重かったようで革鎧を買っている。
他にもブーツや手甲を買って、自分で『俺カッケー』ってやってりゃ、みんな引くわな。
まぁ、満足したようで良かったよ。




