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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
神聖国の勇者

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神聖国


「ここは神を信仰する国だからね。回復魔法の使い手は多くてもモンスターを狩る人間は少ないのさ」

「じゃあ、どうやって? この国にもダンジョンやモンスターはいるだろう?」


「そりゃ帝国や王国の冒険者を呼ぶのさ」

「へぇ、それで回復魔法は教会が牛耳ってるって話に繋がるのか」


「しーーー……その話はここじゃタブーだよ?」

 おばあちゃんは周りをキョロキョロ見ながら警戒する。


「悪かった、ここでもタブーだとは思わなかったよ」

「ここは教会の国だよ? 神を祀ってなんぼの国だ」

 と静かにそう伝える。


「そうか、ためになったよ」

「命知らずはバカを見るからね! 本好きのいい子には生きててほしいさね」

 と笑っている。


 この古本屋は長く続くといいな。


 とりあえず本は並べてあるので『錬金術レシピ3』と『月魔法の神秘』と『月刊 和スイーツ』と言う3冊を購入する。


「王国金貨でいいかい?」

「いいねぇ、こっちのは混ざり物が多いから気をつけなよ」

「分かった。また来るよ!」

「またおいで」


 (いい店を見つけたな)


 宿に戻り部屋でレシピを見るとスフィアボールの作り方も載っていた。


 月魔法は試さないとわからないが、どちらかといえば支援に特化しているようだな。


 そして『和スイーツ』!これは買いだろ!

 なぜこちらにこんな本があるかは不思議だがな?


「ステータス」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 堂本 健人(ドウモトケント) 20歳

 レベル130

 スキル 生活魔法 剣術極 八大魔法 解体 薬学 錬金術 索敵 回復魔法 付与魔法 認識魔法 全マップ 罠探知・解除 鑑定 隠密 暗殺術中級 判定魔法 性技 古代魔法 魔道具製作 漢字 月魔法

 ユニーク 読書 収納 ショップVer.5.0 限界突破 錬金レシピ 蘇生 再生

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 うむ。スフィアボール製作がなくなって錬金レシピになったな。

 ショップもバージョンが上がって5.0になっている。

 

「久しぶりだな、美味い!」

 とみたらし団子を食べていると、

「甘い香りがする!」

 とシルヴァが入って来た。


 するとアリア達も入ってくる。


「あ! なんか美味しそう!」


「ん? 美味いぞ? 食べるか?」

「「「「はい」」」」

 と言うので団子を買って置いてやると、我先にと取り合うので、

「団子はゆっくり食べるんだ」


「「「「はーい」」」」

 と言って座って食べ始める。


「あまーい!」

「モチモチしてる」

「柔らかいですねー」

「うまうま!」

「美味しいです」

 と好評だった。


 まぁ、2、3本食べてお茶を出してやると“ホッ”としている。


「でもよく分かったな?」

「シルヴァは繋がってるから分かる!」

「そうなのか、月魔法も覚えたから、杖を持って来てくれるか?」

「はーい」

 と出ていく。マジックバッグも作ってやらないとな。


 持って来た杖をテーブルに乗せて錬金、付与をしていくと杖は茶色から真っ黒に変わり、宝石は金色に輝き月夜のようだ。


 『月華の杖』となったので渡してやると喜んでいる。


 あとはショップでバッグを選んでもらう。

「あー、これ可愛い!」

 と大きめのポシェットを選んだのでマジックバッグにしてやると杖もちゃんと入るな。


 よし、あとはまた明日古本屋に行って話を聞いてみるか。


 新聞も下にあったので読んでみると、やはり勇者グループという4人が召喚されたようだな。


 勇者、賢者、聖女、剣聖らしいが、かなり若いようだ。


 今は神聖国のダンジョンに入っているようなのでそこが目的地だな。



 翌日は昼から古本屋に行くと、

「あら、また来たの?」

「あぁ、今日はお土産があるから少し話さないか?」

「あら、いいねぇ」

 とお茶と団子を出して座って2人で喋る。


「あの本と一緒のものかい? 私も食べてみたいと思ったんだよ」

「あはは、美味しいだろ?」


「美味しいねぇ」

 とのんびりとしていたが、

「あ、そうだった。聞きたいことがあったんだよ」


「なんだい?」

「神聖国のダンジョンはどこにあるんだ?」


「そりゃ、ここから南にある『ドラフト』と言う街にあるよ」


「そこまでの乗合馬車なんてあるかい?」

「出てるよ、ダンジョンに行くのかい?」


「あぁ、ダンジョンを攻略するために来たからね?」

 まぁ勇者はどうするかってのもあるけどさ。


「そうかい、昔はよくダンジョンに行ってたもんだけどねぇ」

「そうなんだね、みんな憧れるでしょ?」


「あははは、そう言う頃もあったさ」

 とつい長話をして、いろんなことを聞いて来た。


 乗合馬車の場所に行くと明日出発の乗合馬車を見つけて交渉する。


 1人先客がいるそうだが、6人でちょうど埋まるようだからお願いして、宿に戻る。


 大テーブルにみんな座っていたのでその話をすると、


「なんで連れて行かないんですか!」

「せめて1人でも」

「危ないじゃないですか!」

「守りなら私が」

「んー暇だった」


 とアリア、テレサ、ミント、レティー、シルヴァが言う。


 連れていくべきだったのはみんなだったな。


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