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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
神聖国の勇者

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契約


 (何言ってんだこの子は?)


「言い方! 精霊が契約したら離れられない代わりに精霊の加護や力が受けられる。でしょ!」

 と、アリアが説明してくれた。

「子供も作れる」

「そりゃそうでしょうよ!」

「ほら、エキサイトしないの」

 と頭に手を置いて言うと、

「んー。もう、ケント様は優しいから」

 いつものアリアに戻ったな。


「私は月の精霊、貴方に全てを捧げます」

 途端に体が光り輝くと俺の中に飛び込んで中に入ってしまう。

『私の真名は◯◯◯、貴方と契約します』

(いや、契約しても俺は日本に帰るかもしれないんだぞ?)

『その時はその時、さぁ契約を』

(んー、なんで契約したがるんだ?)

『……私は弱い存在、だから契約して強くなる』

(はぁ、わかったよ)

『ここに契約は結ばれん』


 俺の体が光り輝くとシルヴァが出てくる。

「これからよろしく」

「あぁ、よろしくな」

「はぁ、やっぱり契約した」

「あんだけ言ったのに」

「たらし……」

「……たらし?」

「おい! ミント? 変なことレティーに教えるなよ?」

 んっとにもう、レティーは純粋だからすぐ変な言葉覚えようとするからな。


「んじゃシルヴァも『カリーナ』に加入な?」

「うん、私の嫁」

「は? 嫁?」

「ふふ、私もこれで力を行使できる」

 はぁ、とりあえず加入手続きをしよう。

「シルヴァ、冒険者証は?」

「はい」

「ランクEか、まぁしょうがないな」

 弱い存在って言ってたからな。


「あの、私も」

「いえ。わたしが」

 といきなり女の子達が入ろうとしてくるが、

「ストーップ!シルヴァはしょうがないとして、貴女達はダメ! 私達はランクAの冒険者よ!」

「な、なら私も入れて」

「ダメ!これ以上女は入りません!行きますよ!」

 と手を引っ張られ外に出る。


「はぁ、ケント様目当てなのは見え見えなのよ!」

「俺狙い? またまた」

「ケント様ももう少し落ち着いて下さい!」

「いや、俺は落ち着いてるでしょ?」

 (何言ってるかわからないぞ)


「もうちょっと女に対して冷たくなって下さい」

「えー、それは無理かな? だってアリア達もいるし」

「そ、それは私達にはいいんです!」

「ワガママだなぁ」

「う、でももうダメですからね!」

「わかったよ」

 アリア、テレサ、ミント、レティー、シルヴァか、5人も女の子がいるんだもんな。


 それよりもう夕方になるから宿を取らないとな。ヘンドリックも呼びにいくと後から合流するとのことだ。


『クレアデル』で宿を取ると、6人部屋と1人部屋だ。

「私はケントと一緒がいい!」

「だめ! ここは宿なの!」

「ぶー!」

「とりあえずこっちに来なさい」

 とテレサやミントに連れられていくシルヴァ。


「ふぅ。やっと落ち着けるな」

 シャワーを浴びて下に降りていく。

大テーブルを5人で取っていたのでそこにいく。

「さぁ、飯を食うか! ビール飲むだろ?」

「「「「はい」」」」

「ビール?」

「シルヴァは初めてだな、これをこうして飲むんだ」

 教えてやると一口飲む。

「プハッ! 美味しい!」

「だろ?」

 とみんなで久しぶりに味わうビールは美味かった。


「おっと、少し遅かったようですね」

 ヘンドリックがやって来てビールを開け乾杯する。

「これがヘンドリックの取り分だからな」

 と袋を取り出して渡す。

「いやったぁ! これがあるからやめられませんね!」

 と、金の亡者になっているヘンドリック。

「お金大好き?」

「嫌いな人はいないですよ!」

「そう、私はケントがいればいい」

 とシルヴァは横にピッタリとくっつく。

「……」

「そんな目で見るな! 俺は何もしてないぞ!」

「はぁ、ケント様ももうすこし自重しませんと」

「だから!」

 と夜は更けていく。


 翌日はヘンドリックは馬車の掃除、アリア達と街を回るが、なかなか栄えてるな!

 それどころじゃなかったからあまりよく見れなかったが、ノセックの街よりも栄えているようだな。

 関所が近いから人の流れが多いのだろう。


「シルヴァは武器はなんなんだ?」

「私は杖、契約したから強い精霊魔法を使える!」

「そっか、なら買いに行こうか」

「うん!」

 防御力も低そうだから防具から先に行くか。


「おやいらっしゃい、みんなすごい装備だねぇ」

「この子の装備を探してるんだ」

「そうかい、それじゃあ、こんなのはどうだい?」

 と出して来たのは星屑のマントというフード付きのマント。

「これ気に入った」

「みんなに合わせるとどうしても高くなっちゃうけどね」

「お金は大丈夫だから、合う奴を見繕ってくれ」

「あいよ」

 とブーツに腰装備、手甲を買うと金貨200枚超えだった。

「まぁ。しょうがないか」

「ありがとう、ケント」

「あはは、じゃあ次は武器屋だな」

 と探していると魔杖屋という場所があったので入ってみる。


「あ、いらっしゃい! ってあんたの杖凄いねぇ!」

 オリーブ色の髪を纏めていて、ローブを装備してる若い女の子だ。


 テレサの杖にいきなり喰いつくと、

「ねぇ、これ売らない?」

「売りません! これはケント様に作ってもらったんだから!」

「へぇ、この人杖作れるの? 作って見せてよ!」


(また変なのに捕まったなぁ)

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