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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
神聖国の勇者

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とりあえず盗賊


 外は快晴、馬車は気持ちよく走っている。

「あ! ババだ!」

「違うだろ? ポーカーフェイスでいないと」

「あ、そうでしたね」

 と中ではババ抜きをしながら遊んでいる。


「ケント様!盗賊です!」

「行くぞ!」

「「「はい」」」

 外に出ると20名くらいだろうか、盗賊が周りを囲んでいる。


「悪い事は言わないから帰ったら?」

「は? お前頭おかしいのか?」

「女が1、2、3、あれ何人だ?」

「ばか! たくさんだよ!」

「あ、そっかぁ! ヤリ放題だ!」

 とバカな話だな。


 さて、さっさと終わらせるか!

「『アクセルダンス』」

 時間を引き延ばして足の筋を切って行くだけだ。


「え、あ、いてぇ! いてぇよ!」

「さぁ、アジトはどこダァ?」

 みんなが縄で縛っているので俺は頭の良さそうなやつを捕まえてアジトを吐かせる。

「お前は他と違いそうだな?」

「た、助けてくれ! 俺はこんな事したくなかったんだ」

「そうか、ならアジトも言えるな?」

「はい! その前に足が」

「それは後で直してやるよ」

「わ、分かりました、あそこの獣道が見えますか? あの上にあります」 


 判定魔法で見ると『誤』と出ている。


 罠探知を発動させると罠が仕掛けてあった。


「そうか、死にたいみたいだな」

「え、あ、う、うそです! 間違ったみたいです!あっちから回るといけます! 本当です!」

 道を見ると足跡が多いな。

「分かった。ミント?」

「はい!」

“バチッ!”

 と電気で気絶する男。


「じゃあ、行ってくるから」

「ダメです! 私も行きますから!」

 とアリアがついてくる様だ。

 まぁ、ヘンドリックも手伝ってるし、ミントもテレサもいるからな。

「分かった、行こうか」

 獣道に入ると罠が多いな。

 頭の切れるやつのようだな。

 アリアに俺の足跡を踏ませて罠を掻い潜ると掘立小屋があった。

 少し大きめだな。


 扉を開けるとすぐに槍が飛んでくるので斬り落とす。

「けっ! ドジ踏みやがったな!」

「お前がカシラか?」

「そうだ、俺がワッキーサヤ盗賊団のカシラ、ツルテンだ!」

「ぷっはっはっはっは!じょ、ジョーダンだろ?」

「わ、笑っちゃダメですよ」

 と名前でウケてしまうと顔を赤くして怒っている。


「オラァ!」

「遅いよ?」

 足を斬り落として『ヒール』をかけて回復させる。

 頭に載せてあった髪のようなものも外れてツルテンは本当にツルテンになった。


 アリアが素早く中に入って大暴れしている。


 とりあえず性技の亀甲縛りの練習をしてみると上手くできた。流石スキルだな。


 そして中に入ると殴られて倒れている男ども、そして解放された女性たちに毛布を渡してやろうとするとアリアが奪い、

「私がやりますから!」

「ん? 分かった」

 とりあえず男どもを縛って行き、裏手にある馬車に乗せていく。

 女達は服がないためショップで買うらしくアリアに任せると、俺は見て回ると、地下があるようでそこに入る。


「誰ですか?」

「あぁ、暗いよな。『ライト!』」

 そこには牢に入れられた裸の女性が1人。

 銀色の髪で膝裏まであるロングヘア。瞳も銀色だな。

 

「俺はケント、冒険者だよ。君は?」

「私は精霊、ここに捕まっています」

「へぇ、精霊なんているんだね。待ってて!」

 牢に使ってる鉄を斬り、出してあげ、毛布をかけてやる。

「あ、ありがとうケント」

「どういたしまして」

 と奥に隠されるように宝箱?

「ん? 女性の服か? 後は金貨にミスリル硬貨もあるな」

 そんだけ儲けてれば盗賊辞めればいいのにな。


 とりあえず全部収納して、地下から上がる。

「ほい」

「あ、ありがとうケント」

 と手を貸してあげる。

 そして一緒にまた見て回る。

「ふーん、それなりにちゃんとしてるんだな」

 ふと横を見ると精霊がくっついている。

 まぁ、怖い目にあったんだからしょうがないか。


 見て回ると全部収納に入れておく。

 すっからかんになった小屋から出ると、

「あー! また女!」

「ん? 地下にいた精霊らしい」

「こら! そこ引っ付かない! こっち来て!」

「ケント、怖い」

 と精霊が引っ付いてくる。

「アリアはあぁ見えて優しい子だからさ」

「分かった」

 とアリアの元に向かう。

 服を出して着させているので、盗賊を積んだ馬車を見ると、中々のカオスっぷりだな。

 一番デカいカシラの上に乗っけたから死にそうになってるが、まぁ、死なないだろ?


 まぁ、2台馬車があったのでアリアと俺が御者をして街道に戻る。


「お! 戻って来ましたか!」

 とヘンドリックが迎えてくれるが、ヘンドリックの馬車も20人も詰めばいっぱいだな。


 近くの街までまだあるが、戻るよりマシなので先を急ぐことにする。

 アリアの馬車に女性とテレサ、俺の馬車にミント、ヘンドリックは1人で先頭を行く。


 今日中に着きそうもないので野営をする。盗賊は一回馬車から出して、入れ替えだ。

 流石にヘンドリックの馬車に盗賊を乗せておくのはかわいそうだからな。


 ヘンドリックは一生懸命掃除している。


 で、俺たちは飯を作っている。

 鍋の元を買って、野菜と肉を入れるだけだ。


 あったまるだろうからこれでいいだろう。

 

 ヘンドリックもようやく掃除が終わりこっちに来て食べる。


 囚われていたのは精霊も含めて17人だ。


 流石に多いだろ?

 街の衛兵はなにしてんだ?

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