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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
第2章 『カリーナ』と『ライズ』

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王国ダンジョン


 翌日からようやく普通にダンジョンに入る。

 モノリスで30階層からだ。

 今回は最後の50階層まで行くつもりで準備して来たので、皆気合いが入っている。


「よし、こっからは俺が先頭、レティー、アリア、テレサ、ミントの順な? とりあえず罠探知を発動して行くから、戦闘はレティーとアリアに任せるぞ? バックアタックにはミントが対応な?」

「「「「はい」」」」


 進んでいくと罠もあるしモンスターもレベルが上がっているが、レティーもアリアもなんとか倒しているので大丈夫だろ。


 39階層までは3日かかり、到着した。

「ようやくですね!」

「そうだな、とりあえず休憩しようか」

 と40階層の階段で休憩して、疲れを癒す。

 

「やっぱり疲れた時は甘いものが欲しくなるな」

「ですね、でも買って来てないですよ?」

「ショップで買うから大丈夫だ。ほら」

 とシュークリームをみんなに配る。


「ほわぁ、な、なんですこれは?」

「甘い! 美味しい! 柔らかい!」

「こ、こんなの貴族でも食べたことない」

「うまぁ……」

 とみんなに好評だな。


「40階層突破したら次はプリンでも食べよう」

「はい!やる気が出て来ました!」

「プリン……美味しそうな名前」

 とプリンを想像しているようだな。


「よし行こうか」

「「「「はい」」」」

 扉を開くと広い円形の場所に黒いミノタウルスで革鎧をきている。アックスを持っているのでパワータイプのモンスターだ。

「レティー! 押し負けるなよ!」

「はい」

“ガキンッ!”

 とシールドとアックスがぶつかるがレティーはちゃんと受け止めている。

 その上をアリアがフレアアックスで斬りつける。

『ブモォォォォオォォ!!』

「はあぁぁぁぁ! 『雷神拳』」

「いきますよ! 黒き風よ!『ブラックトルネード』」


『グォォォォォォ!』

 削りきれないか、

「氷剣!アイシクルスラッシュ!」

 “ペキパキ”と斬ったところから凍りついていき、ブラックミノタウルスは粉々になり、ドロップに魔石と指輪を残していった。

 

 『ストレージリング』……武器を収納しておけるリング。


「これはレティーかアリアだな」

「「私が」」

 と揉めている様なので宝箱は銀色の宝箱で罠解除して開けると、指輪が二つ。

 『プロテクトリング』……プロテクションが自動でかかる。

 『ハイスピードリング』……素早さをあげる指輪。


「これはテレサと、ミントか」

「「やったぁ!」」

 ストレージリングはアックスをすぐ出せる様にアリアがつけることになった。

「クッ! 次こそは!」


 とりあえずモノリスに触り地点を登録してから40階層からスタートする。


「とその前に休憩だな、4人ともよくやった。プリンだよ」

「やったぁ! 美味しそう!」

「スプーンで食べますのね」

「プルプルしてるね!」

 と食べる前からテンションが高い。


「あまぁいい」

「この下の黒いソースが香ばしくて美味しいですわね」

「美味しい! 食感も楽しいね」

「甘くてさっきのシュークリームと甲乙つけ難いです」

 とプリンも高評価だな。

 

「よし、食べ終わったら行こうか!」


 とやはり下に行くほどレベルが高くなって来て、壁に擬態しているモンスターや、毒を持つモンスターが多くなる。

 「おらぁ!」

 とアリアが、壁を斬ると擬態したウォールミミックが姿を表し、レティーに倒される。

 その先の通路に金の宝箱。


「おぉ……って、またミミックだな」

「クッソォー!『雷神拳』」

 ミントの渾身の一撃がミミックを倒すと、また指輪がドロップする。


「ほら、これでよかったな」

「はい!」

 ストレージリングだったのでレティーがつける。

 やはり大楯にソードだから重いしな。


 レベルの上がりもいい様で少しづつ慣れて来ている。


 49階層の扉前に到着したが、やはり少し疲れているのでヒールをかけてやる。


「ありがとうございます」

「いや、また甘いものでも食べるか?」

「「「「はい」」」」

 今度はケーキを出してやる。


 4種類あるから好きなのを選んでもらうと、

「甘酸っぱくて美味しい!」

「この黒いのも香ばしくて甘くてクセになりそうです」

「生クリームだ! 上の苺もスッキリして美味い」

「これはなんですかね? 甘くて少しクセのある」

「モンブランっていうケーキだな」

「美味しいです!」


 と元気も出た様だしこれからラストだな。


 門を開くとそこにはドラゴンだ。

 羽はないので飛ばないが、緑の鱗に巨大な体躯でこちらを睨んでいる。


「いくぞ!」

「「「「はい」」」」

 レティーが眼前で盾を構えるとぶつかってくるが、なんとか耐えると、

「オラァ!」

 アリアが尻尾を叩き斬る。

『グォォォォォォ』

「黒き風よ!『ライジングストーム』」

「僕の拳で!『雷乱舞』」


 痺れて動けなくなっているので、やりたい放題モンスターを、削っている。

『ガアァァアァァァ!』

 と咆哮で動けないレティーに喰いつこうとするので、俺が前に出ると、剣で顔面を叩きつける。

“バッチーン”

『グアアアアッ!』

「よし、今だ!」

 最後はレティーの剣とアリアのアックスで斬りつける。

 ようやく倒れて消えて行く。


「はぁ、はぁ、はぁ」

「みんなよくやったな」

「はい」

「頑張りました」

「あ、ありがとうございます」

 レティーは危なかったからな。

 ドロップは竜玉と竜燐と魔石。


 宝箱はもちろん金だ。


 罠解除して開けると、

「マジかぁ」

「え?」

「マジックバッグ?」

 そう、もう俺らは全員持ってるマジックバッグだった。

 中を確かめると金貨1000枚あったので良かったけど、4人で倒したので250枚ずつ分ける。

「ケント様は?」

「俺は今回遠慮しておくよ。まぁ、持ってて損はないだろ?」

「「「「はい」」」」

 とようやくモノリスに触り外に出ると夕方で赤い夕陽が綺麗にみえる。


 やっと王国のダンジョンを攻略したな!


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