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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
第2章 『カリーナ』と『ライズ』

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蟠桃


 30階層までがんばるのかな? いや、行っても20階層までだろう。

 だってあの2人だからな。


 部屋が俺1人になったのでアリア達が入って来ている。

 いや、俺は俺でやりたいことがあるんだがな?


「ケント様、これなんですけど」

「ん? 似合いそうじゃないか! 買えよ」

「は、はい!」

「僕も!」

 とショップに服屋が入ったことで下着や服をいちいち見せにくるので大変困る。


「わ、私も買って良いだろうか?」

「レティーも自分の金だろ? 見せにこなくていいから買えよ?」

「わ、私だけ無断で買うのもな! な!」

「……分かったよ」

 (レティーの好意には気がついているが、流石に4人は無理だろ?)


 ハーレムパーティーだが、その辺どうなんだ? ラノベ読んでりゃよかったな……。


 翌日にはアリア達は現代日本の服を着ているので、ウィッシュ達に迫られる!

「これは私達の特権です!」

「いーや! そこに私達も入るの! ね! ケント!」

「さぁ? そんな特権聞いてないが? だが、『カリーナ』の4人は特別だと思うぞ?」

 アリア達4人は勝ち誇った目をしているな。


「ケント? 私達仲間よね?」

「まぁな、でも俺はやっぱ、仲間を大事にするのが仲間だと思ってるが?」

 (さすがに今回のミリオンとシンドゥは可哀想だからな)


「分かったわよ! 帰って来たら謝る! これでどう?」

「まぁ、謝るのは当然だな。あとはアリア達がどうするかだ。俺はどちらでもかまわん」

 流石のウィッシュも完敗らしく、アリア達にお願いしていた。


「じゃあ、好きに買ってから金は徴収な?」

「「「はーい」」」

 とようやく買えると嬉しそうな3人は、あーだこーだ言いながら買い物をしている。


 ウィッシュはモード系、リシアはガーリー、コーラリスはカジュアルな格好だな。

 3人とも自分に合った服装を選んでいる様だ。


 だが、どこで着るんだ?

 俺達冒険者だぞ?

 俺はシャツに黒のパンツでその上から着れるからいいけど、いつ着るんだろう。


 と思ったら外に出かけて行った。

 アリア達はもっと前に出て行ったよな?

 着いていくと、服屋に入って行く。

 服屋が褒めちぎり鼻高々で帰ってくる。


 (そんなことのために出かけたのか?)


「お前ら……」

「ん? ファッションを教えてあげたのよ?」

「そうそう、こんな服が町中で手に入るなら安いもんでしょ?」

「まぁ、自慢もありますけどね」

 とウィッシュ、リシア、コーラリスは言うと、女将にも褒められて気分良くなっている。


 アリア達も? まさかな?

「あ、帰って来たわね」

「えへへ、褒められちゃった」

「どこで売ってるのって訊かれちゃいましたよ」

「わ、私は……(赤面)」

 アリア達も一緒の様だな。

 まぁ、みんなは美人は美人だからな。

 似合わないことないし、こんな服をこっちでみたこともないから自慢したくなるのか。


「ふぅ、みんな似合ってるから可愛いよ」


 私服でいることなんてそんなにないからな。似合ってる時はちゃんと言わないとな。


「はぁ、モテるわけよね」

「だね」

「あんまり言わない方がいいですよ?」

 ウィッシュ達には言われ、

「えへへ」

「嬉しいです」

「そうですか! やったぁ!」

「わ、私は……(超赤面)」

 とアリア達は喜んでいる様だな。


「分かったよ、んじゃ飯にするか」

 少し早いけどな。

「賛成ぃー!」

「まぁ。いいでしょ」

 と大テーブルを囲んで飯を食う。


「さて、あいつらは何階層まで行くんだ?」

「さぁ? でもせめて20階層は突破して来てほしいわね」

「それくらいなら大丈夫だろ」

「モンスターも強くないですしね」

 と言ってるが、ダンジョンはマップが広いからなぁ。

「まぁ。マップもってるし、シンドゥは斥候だからね」


 まぁ言われればそうだな。

 2人でも突破できるか。


ーー

「おい、いま夜なのか?」

「さぁ? だけど食える間に食っとかないとな」

 と俺たちはいまダンジョンの17階層にいた。

「モンスターは弱いからいいが、マップが広いな」

「まぁ、2人で攻略だからな。せめて20階層を攻略しないとな」

 本当なら30階層まで行きたいところだが、20階層まででいいだろう。


 広いマップで交代で休憩しておく。

 後3階層降りればボスを倒して終わるんだと言い聞かせて、できるだけ最短で降りて来ている。


 迷宮型のダンジョンではマップだよりだからなかなか下に降りるのは大変だが、そこはミリオンが調べながら降りる階段を探す。

 斥候のシンドゥも罠解除があるので罠にも敏感に反応する。


 だが、まだ上層部なので罠は少ない。

 

「こっちに何かありそうだぞ?」

「ん?マップは反応してないが」

「ちょっと待ってろ」

 と罠解除をするシンドゥ。


“ゴゴン”

 と隠し扉が開く。

「おぉ、こんなところに隠し扉か」

「上層だからって、無いわけじゃ無いんだな」

 先に進むとモンスターが強くなっている。


「おいおい、なかなか手応えがあるな」

「だな、こんなとこでミノタウルスは出ないぞ?」

 下に降りる階段も出てくるが、その前に倒さなければいけないモンスターが立ちはだかる。


「ゴブリンアサシンかよ!」

「気ィ抜くなよ!」

“キンッ”

 と反応できたが2体いた様だ。

「ったく、とんだ隠し扉だぜ!」

「文句垂れるな! さっさと倒すぞ」


 なんとか倒すと宝箱が金色に輝いている。

「おぉ!」

「罠解除するぞ!」

 とシンドゥが罠を解除する。

 2人で開けると中には三つの『蟠桃』が入っていた。


「なんだこりゃ? 桃か?」

「うまそうな桃だな」

「とりあえず一個づつ食うか」

「だな」

 と休憩がてら2人で桃を食う。


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