城下町
「2人で待つのも退屈だから街でも散策するか」
「はい!」
アリアとデートになるな。
露店を見たり、喫茶店に入りお茶を飲んだりしていると夕方になってきたので宿に帰る。
宿に帰るとまだ帰って来てない様で2人で晩飯を食べる。
「あー、つっかれた!」
「ん? あー、ケント様!」
とやっと帰ってきたミリオンやテレサ。
「どうしたんだ? そんな強いモンスターだわったのか?」
「そ、そうなんですよ! ギルドの話じゃただのオークだったのに」
「オークキングだぜ? 酷いだろ?」
ミリオンが言う。それなら集落になっていたんじゃ?
「オークの集落か?」
「そうそう、最後はリシアの炎魔法が爆裂してたがな」
「そんな褒めても何も出ないわよ?」
とリシアが嬉しそうに言う。
「それでギルドと喧嘩して来たわけ! 話が違うじゃ無いって!」
「ウィッシュに口で勝てるわけないのにね」
とウィッシュとコーラリスがテーブルにつくのでビールを出してやる。
「気がきくわね、ありがと!」
“カシュッ”といい音を立て開けると飲み出す2人に、慌ててテーブルに着くみんな。
「じゃあ、ギルドからぶんどって来た1000金貨にカンパーイ!」
「ぶんどってないわよ! 正当な報酬でしょ!」
「あはは、カンパーイ」
やはりこのメンツで飲むのが楽しいな。
「ケントこそどうだったのよ? 勇者と王城に行ったんでしょ?」
「ん? あぁ、丸尾さんは魔王討伐に行ったよ、俺は帰って来た」
「そう、一緒に行くとか言いそうだったけど」
ウィッシュはやはり鋭いな。
「まぁ、そんな風に思ってたけど、丸尾さんの邪魔しちゃ悪いからね」
「そう、ならいいわね! 今まで通り」
とウィッシュが笑う。
「そうだな、今まで通りだ」
俺も笑い乾杯する。
「あはは! やっぱりケントがいないとな!」
そういう風に言ってくれるのは凄くありがたいな。
「ヘンドリックはまだいるかな?」
「いるわよ? なぁに? ノセックの街に帰る?」
「まだダンジョン攻略していないからな」
中途半端は気になるし、最後のボスも気になる。
「そうね、私達もまだだし、明日はヘンドリックにお願いしましょう!」
と言ってまた飲み出す。
王城の飯も美味いが、懐かしく感じるノセックの街の宿屋がやはりいいかな?
翌日はヘンドリックを捕まえ、帰ると言うと、
「えぇ! まだ来て3日ですよ?」
「ん? 何かあるのか?」
「そりゃ私も妻子持ちですからね」
ヘンドリックが妻子持ち? 嘘だろ?
「は? まじか?」
「あれ? 言ってなかったですかね?」
「初耳だが、そ、そうか、なら行く時に声かけてくれ」
「わっかりました」
と、城下町の人混みに紛れて消えていった。
「ビックリですね」
「だな、アリア? 固まってるな」
ビックリしすぎて固まっている。
城下町なんて一等地に家があり、妻子がいることにビックリして言葉が出ないのはわかるぞ。
(まぁ、失礼な話だがな)
「よ、よし! 気持ち切り替えて行こうか」
「そ、そうですね!」
と、とりあえず露店を回る俺たち。
「おう! ヘンドリックはいたか?」
「ミリオン、ヘンドリックは嫁と子供がいるらしい」
「……ま、まぁ、そんな歳だろ?」
あまり驚いてないな。
「いや、妻子持ちだからもうちょっとかかるらしいぞ?」
「そっか、なら俺らもギルド依頼でもするか!」
(うーむ、そうだよな、妻子がいてもいい歳だからな)
「そうだな、ギルドに行くか」
と言ってミリオンたちとも合流し、ギルドに行く。
「な、なんですか? まだむしり取るつもりですか!」
「はぁ? むしり取って欲しいわけ? 私は普通のことを言っただけでしょ?」
「ひぃ! は、はい」
とギルド長の様な人にキレるウィッシュ。
「どうどぅ。俺たちは依頼を見に来たが?」
「そうでしたか、でもAランク依頼は今の所ありませんよ?」
「そうか、なら邪魔したな」
と外に出る。
「本当失礼しちゃうわ!」
「まぁ、王都ギルドにあれだけ言うのもあまりいないがな?」
「なんですって?」
ミリオンに詰め寄るウィッシュ。
「まあまぁ、とりあえず飯でも食うか? 昼だしな」
「そうですね!」
「最近評判の店に行ってみるか!」
「へぇ、そんなところがあるのか」
と行くと行列ができている。
「並ぶのか?」
「せっかくだしな」
「うー、めんどくさい」
(俺もリシアと同じ気持ちだ)
30分ほど並んで名物を人数分たのむと、ただのカツ丼だった。
「懐かしいな」
「え? 食ったことあるのか?」
「まぁな。でもこっちでも米文化はあるのか?」
「なんでも神聖国から回って来たらしいわよ?」
へぇ、神聖国ね。
(だれか転移したのか? 普通にカツ丼だぞ)
食べるとやはり懐かしい味だ。もしかしたら本当に転移者がいるかもしれないな。
「美味いな! 米ってやつも美味いし!」
「だね!おいしいわね!」
みんなに好評だが、
「神聖国は米を食べるのか?」
「一部では食べるみたいよ?」
(そうか、ならできたメニューもあるかもしれないな)
それか、新たな転移者がいるかもしれないな。
俺らは食い終わると店を出て宿に戻る。
「やることないと辛いわね」
「まぁ、カードでもやってなよ、俺は部屋に戻るから」
「あ、私達も!」
とまた狭い部屋にくる4人はなんだかな。




