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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
第2章 『カリーナ』と『ライズ』

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練金術


「よし! やるか!」

 気合を入れて部屋で武器を取り出す。


「まずはアリアのだな」


 (錬金を使ってなかったけど、これはこれで楽しみだな)


「付与&錬金!!」

 ミスリル製だから魔力がよく馴染む。

 形をイメージしながら新しい息吹を吹き込む。


「よし、『鑑定』」


『フレアアックス』……フレアミスリル出て来たアックス、その炎は岩をも溶かす。


「よっしゃ! 最高の出来だな!」

 次々に作っていく。


『黒風の杖』……黒き風を巻き起こし、どんなものも切り刻む。


『青雷のフィンガーグローブ』……雷の如き素早さを誇る青き稲妻。


『フリジットナイトソード』……切った物は凍りつき粉々になると言われる。


「みんなのはこれで大丈夫だろ? あとは俺のだ」


『アクセルダンス』……時を超え斬り刻む。次元の剣。


「よし! これで40階層も大丈夫だな」 


 (ミリオンの剣も属性武器に変えてやるか)


 翌日はミリオン達に着いていき武器を見て回る。


 まぁ、小さな店だからすぐに見終わるのだがな。


「なんか失礼なことを思っとらんか?」

「いや、そんなことないぞ?」

 と勘のいい親方だな。


「俺の武器はこれなんだよ!」


「こんなんじゃだめじゃ! 溶かしても使えんぞ?」


「何でダメなんだよ!」


「ミスリルは使われておるが少量じゃの、ちゃんと手入れしてるからこんなに薄くなるまで使ってやれたんじゃろ」


 ミリオンが大事にしていたからな。


「そんな、それじゃ」

「もう眠らせてやれ」

 男泣きするミリオンに声をかけてやれない。


「……分かった、俺に合う剣を作ってくれ!」


「……高くつくぞ?」


「あぁ、あいつ以上の剣しか認めない!」 


「分かったワイ! 作ってやる!」

 と重心や長さなどを測り、ミリオンの剣は作ってもらう事になった。


 代わりの剣としてミスリルソードを一振り買ったが。


「と言うわけで少し休みだな! イテッ!」


「このおバカ! なんで作って貰うのよ!そのミスリルソードでもいいでしょ!」 


「それは男のプライドの問題だ!」


 ウィッシュ達は呆れて先に行ってしまった。


「まぁ、分かってくれるさ」


「おう!ケントは分かるだろ?」


「んー、知らん!」


「なんでだよぉ!」


 せっかく属性武器にしてやろうと思ったが、それだけの剣なら別に属性は要らないだろうな。


 歩いていると露店でシルバーのアクセサリーを売っていたので、大量に買っていく。


「おいおい、そんなに買ってどうすんだ?」 


「まぁ、そのうちわかるさ」


「へいへい、秘密主義は嫌われるぞ?」


「言っとけ」

 と笑いながら宿に戻る。


 酒場で盛り上がるウィッシュ達、酒のつまみはミリオンの男泣きで、泣きっ面に蜂のミリオンは恥ずかしさに悶えている。


「く、この野郎! やるならやるぞ!」


「剣も折れたみたいだけど? やるの?」


「クッソー!!」


「下の剣も折れてんじゃない?」


「「「「あはははははは!!」」」」


 (ハハッ、馬鹿にしすぎだろ? 女って怖え)


「クッ! 俺が何かしたかよ! もう飲んでやる」

 とウイスキーをがぶ飲みするミリオン。


「あーぁ、ミリオンが拗ねたな」


 それから飲みすぎたミリオンは、


「あ? 俺の下の剣? そこまで言うなら見せてやるよ」

 とズボンに手をかけるミリオン。


「「「きゃーー!」」」

 (女達は楽しんでいるな)


「やめろ馬鹿!」

 ギリギリセーフだったから良かったが、やってたらミリオンは傷ついて立ち直れないだろうな?


「お前らもやめろ、度がすぎるぞ?」


「「「「はーい」」」」


 ようやく大人しくなったリシア達、それとヘベレケのミリオン。


「ほら、部屋に帰るぞ」

 と肩を貸してミリオンの部屋に放り投げる。

「いてぇ……おやすみ」

「おう、おやすみ」


 ミリオンを置いて下に行く。


「お前らもいい加減やめとけよ?」

「しょうがないでしょ? 予備を持ってないミリオンが悪い!」


 ウィッシュがそう言うとみんな頷く。


「しかし、予備は予備、もしあっても40階層にはいけなかっただろうな」


「まぁ、それはそうね」


 リシアが答えるとみんな神妙な顔をする。


「そう言う事だからあんまり責めるなよ?」


「分かったわよ、もうこれでお終いね」 


「そうね、これでいじめるのは無しね」

 とようやく腑に落ちたようだな。


 それにしてもみんな40階層突破したかったんだな。


 飲み会もおわり、部屋に戻り今日買ったアクセサリーを出す。


「よし、やって行こうかな」


 錬金と付与魔法でマジックアクセサリーに変えていく。


 『耐性』や『身体強化』系のアクセサリーだ。

 まぁ、微々たる物だが、女性も喜ぶだろうし、ステータスの底上げになるのだから。


 それに錬金でシルバーからミスリルに錬金出来たのは良いな。


 これで銀からミスリルに素材を生み出すことができる。


 翌日はみんなを集めてお披露目をすると、


「あ! それは私の『クランベルちゃん』よ!」

「早い者勝ちでしょ!」


「いや、分けろよ! こんなバーゲンみたいなのじゃないだろ」


「この指輪デカすぎるわよ!」

「なんで買う時に呼ばないのよ!」


 嵐のように罵詈雑言が飛び交い、アクセサリーは無くなったが、サイズ合わせにまた『錬金』を使うとは思わなかったな。


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