表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
第2章 『カリーナ』と『ライズ』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/67

勇者丸尾


「おらぁぁ!」

 帝国ダンジョン49階層。


「丸尾様!前に出過ぎです!」

「大丈夫だ!これくらい!」


 俺は今までの分を挽回するようにモンスターを倒しまくる。


 せっかく神がくれたチャンスなんだ。


 今までのようなブラック企業でサービス残業しなくても良くて、疲れてフラフラになってエナドリ飲んで頑張るだけの人生なんかクソ喰らえだ!


「せやぁ!」


 そう、これが天職だ!

 皆を守り、魔王を討つ!

 これこそ俺が求めてきたものだ。


 だが、まだまだだ。


 人間の成長限界が100だなんて誰が決めたんだ?


 俺はもう100だが、いまだに上がらないレベルに焦っていた。


「よし、少し休もうか」

「もう、丸尾様、先走りすぎですよ」

「悪いな! 考え事をしててな。」

 と喋ってくるのは騎士団長のアルファ、副団長のスチームだ。


 2人とも成長限界までレベルを上げているため俺について来れている。


「次で50階層だな。王国側のボスは地龍だったが」


 早く俺を助けてくれたあの子だけでも返してあげなければ!


「こちらでは把握しているのは40階層までですね」


「帝国側のダンジョンの方が難易度が上がってる気がしますから、他の団員の到着を」

 と副団長のスチームが言うが、

「いや、少し休憩したら入ろうと思う」


「丸尾様?!」


「このままではダメだ。とりあえず限界なんて突破しなくては」

 何故、神は俺に限界突破を与えてくれなかったのか?


 魔人や魔王国の連中は成長限界が130だと聞く。このままでは負け戦ではないか。


「行こうか!」


「ま、待ってください!」

「ダメだ! 行くぞ!」

「クッ! はい!」

 門を開き中に入ると赤いドラゴン?


「赤竜!? ドラゴンでも高レベルのドラゴンです!」

 アルファが言うと盾を持つ。


『ククッ! 人間如きが我から逃げられるとでも?』

 と頭の中に入ってくる。


「念話か! 俺たちの言葉がわかる様だな!」


『造作もないことよ、さぁ、人間よ。踊れ!』

 と火を吐いてくるドラゴン。


「『ブレイブハート!』行くぞッ!!」


 炎を割って剣を振るうと、赤竜の左目を斬りつける。


『グアァァアァ!』


「俺は負けない! あの巻き込んでしまった子の為にも! 負けられないんだぁ!」


『お、おのれぇ!』


 十数メートルの赤竜に劣らず斬りつけては離れて魔法を放つ。


「『ブレイブサンダー!』」


『グアァァアァ、わ、我の負けだ』


「そうか、負けを認めたなら」

 と背を向けると、

『なぁんてなぁ!!』


「と言うとでも思ったか!!『ブレイブスラッシュ』」


 赤竜はスフィアボールというものを残して消えてしまう。


「す、凄い」

「あ、あぁ、人間を超越している」


 俺はスフィアボールを割ると、ステータスを見る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 丸尾 直也(マルオ ナオヤ) 37歳

 レベル132

 スキル ブレイブスラッシュ ブレイブファイア ブレイブアクア ブレイブアース ブレイブサンダー ブレイブアイス ブレイブファイナルスラッシュ

 ユニーク ブレイブハート 限界突破

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 


 やはり限界を超える手段はあった。


 これであの子だけでも返してやれるな!


「どうだ? お前たちはレベルに変化は?」

「……な、私は100です」

「私もです」

「そうか、どうやら俺だけの様だな」


 金の宝箱を開けるとドラゴンスレイヤーと言う剣が入っていた。


「よし、次はもっと強いモンスターを探そう」

「は、はい」

「ま、待ってください! 他のみんなも!」

「はぁ、わかった。来るまで休憩だ」


 俺はその場に座り込む。


 国宝と言われたマジックバッグから水を出して飲み、アルファに渡す。


「あ、ありがとうございます」

「いい、それより報告は来たか?」


「ゴクゴク、プハッ! あの巻き込んでしまったと言う人のことですね。伝令でようやく来ました」


「そうか! 大丈夫か? ちゃんとやっていけてるのか?」

 巻き込まれた子はまだ若い、適応力があればいいんだが。


「そ、それが、堂本健人と言う人の様で、現在、冒険者、商人、両方のギルドでAランクとのことです!」

「は? マジか! 良かったぁぁ!」

 俺は涙が出てしまう。


 俺が轢かれそうになった時に勢いよく走ってぶつかってくれた。


 俺なんか助けてもしょうがないのに……


 そして、俺に巻き込まれてこんな世界にやって来たんだ。


 良かった!本当に良かった!


 いい人達に囲まれているんだろうな!


 だからそんなにランクを上げることができたんだ。


 この世界は命の価値が低い。


 だから、俺を助けるくらいお人好しのケント君には辛いかと思ったが、神はチートを与えてくれたみたいだな。


「よし! 良かった! ありがとう!」

「はい! あ、あの、一つ助言よろしいでしょうか?」


「ん? なんだ?」

「その堂本健人殿に会いに行ってみては?」


 あの子に? そうだな。


「そうだな! あの子が成長した姿を見るのもいいかもしれないな!」


「はい! 王国にも一度戻られて王に報告しませんといけませんし」


「わかった! それでは帝国を抜け、王国へ戻ろう!」


 よし、あの子が安全に暮らせてるなら、今度はきちんとお礼を言わないとな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ