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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
第2章 『カリーナ』と『ライズ』

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カリーナ


「一気に金持ちになったが、何に使うかだな」


「貯めとけばいいんじゃ無いでしょうか?」


「んー、金は使わないと経済が回らないからなぁ」

「経済?」


 (あー、難しい話は無しだな) 


「ん、まぁ、いいか!」


「ですね!」 


「とりあえず宿に戻りましょ」

 たアリア達に手を引かれ宿に戻る。


 皆のテーブルにはウイスキーや日本酒が置かれ、俺たちのテーブルでは何やら話し込んでいる。


「なーに話してんだ?」


「お! 帰ってきたな」


「どうだったのよ? 商業ギルドでしょ?」


「Aランクだったわよね?」

 と矢継ぎ早に話が飛んでくる。


 まずはビールを開けると、


「よし、カンパーイ!」

「「「カンパーイ!」」」

 とみんなで乾杯をする。


「まぁ、昔の商品を売っただけだ」


「そっか、なーんだ」

 とリシアはつまらなそうにするが、

「何言ってるんです? ミスリル硬貨ですよ!」


「「「は?」」」


 みんなの時が止まる。


「いや、あれはだな。まぁ、その、なんだ」


「ミスリル硬貨!? お前見たこともないぞ!」


「私なんてどう? いい奥さんになるよ?」


「『フィリア』に『ナーバス』も買える!」


 (カオスもいいとこだな! こいつら金の亡者か!)


「見せろ!」


「そうだよ!見せてみなさいよ!」


「ウッセー! 俺の金だ! 落ち着けお前ら!」


“バンッ!!”


 とテーブルを叩くレティー!


「皆さん、落ち着いて下さいね?」


「「「「はい」」」」


 (おぉ! 流石ノブレス!)


「お前ら勝手に騒ぐなよ? 俺の金だ」

「……すまん、ミスリル硬貨なんて見たことなかったからよ」

「……そうね」


「すいません、私が言ったから」


 アリアは言ったことを後悔してるし、まぁ、しょうがないな。


「まずお前らには関係ない。俺の問題だよな?」


「「「「はい」」」」


「次に、騒ぎすぎ! もうちょっと抑えろ!」


「「「「はい」」」」

 よし。これでいいだろう。


「おいおい。金持ってんのはお前か?」


「あ?」

 ほらな、こんな奴が出てくるわけだ。


「出せよ? 俺が使ってやるからよ!」


「はぁ、『サンダーボルト』」

「アババババビバババ!?」

 黒焦げになった男が1人。


「他に? ちょっかい出したい奴は出てこい!」


 (お通夜の様に静かだな)


「わかったか? こんな奴が出てくるから」


「「「「はい」」」」


「んじゃ飲み直しだな」

「おう!」

 黒焦げの男は誰かが外に連れ出した様だ。


「にしても、お前は規格外だな」


「ん? まぁな」


「だね、マジックバッグもビールも」


「あと魔法に剣技」


 (まぁ考えれば読書スキルがチートだからな)


「それよりもダンジョンはどこまで行ったんだ?」


「30階層だぞ? なかなか辛かったがな」


「そっか、順調だな。ミリオンが怪我しなければ」

 と言うと苦い顔をするミリオン。


「あはは、まぁ、回復できたからいいわな」


「よくねぇよ! あれが階層の途中だったら戻らなきゃだったしな!」

 と真面目に考えるミリオン。


「次はどうするんだ?」

「レベル上げだ。また20階層からな」


「まぁ妥当だな」

 俺らも最初からだしな。


「んで防具は買い替えか」


 ざっくり脇腹に穴が空いてるからな。


「だな、お前も気をつけろよ? 30階層のボスは鎌鼬だ」


「ほぅ、両手が鎌の?」


「知ってんのか?」

 日本じゃ有名な妖怪だな。


「まぁ、聞いたことある程度だけどな」 


「あいつの風魔法は強かったからな、でもゴブリンエンペラーよりは弱いだろ?」


「あいつは強かったからな!」


 もう2度と戦いたくないな。


 まぁ今思えば運が良かったんだろうな。

 レベル差があったし、侮られてたんだろう。


「その防具はいくらだったんだ?」


「これか?金貨1枚だ」


「は? もうちょっといいの買えよ!」


 俺なんて初心者だけど金貨10枚だぞ!


「金がなかったんだ、今ならもっといいの買うに決まってんだろ?」


 まぁ金欠ならしゃーないか。

 でも、買えたわけだしいいわけだな。


 話は尽きず夜は深まる。


 翌日は、休みだからミリオン達について行く。


「なんだ? お前らも防具変えんのか?」

「ん? 俺のは金貨10枚だぞ? 変えないかな」


 良いのがあれば変えてもいいが気に入ってんだよな。


「アリア達の防具でも見るつもりだ」


「そぅか、まぁ、この街1番の防具屋だしな」


「へぇ、武器屋の隣か?」


「なんだ、知ってんのか」

 まぁ、この前行ったばっかだしな。


 (だがこう見るとアリア達のもちゃんとしないとな)

 

 防具屋に着くと、みんなで入る。


「アリア達もついでに変えようか」

「はい! さすがにくたびれてますからね」


 アリアはミノタウルスの革鎧とチェストアーマー、ブーツはロングブーツだな。


 テレサは革鎧に魔導士のローブ、ロングブーツ。


 ミントは黒鬼の革鎧にレッグガード、ショートブーツだ。

 

 3人とも似合っているな。


「金貨40枚だよ」


「はいよ」

 と俺が払う。


「「「ありがとうございます」」」


「いいよ、これでパワーアップだな。それより武器も変えようか?」


「はい!」

 と言うことでミリオン達を置いて武器屋に行くと、


 アリアはミスリルアックス。

 テレサはトレントの雷鳴杖。

 ミントはミスリルのガントレットだ。


「いいの買ったね、金貨100枚だ」

「はいよ」

 3人とも喜んでいるからよかったな。


 先に喫茶店に行くとパーティー名をどうするかを決める。


「やはりここは『ノブレスオブリージュ』」


「貴族じゃないのに?」


「じゃあ、『ケント安全地帯』」


「いや、それは無しだな」

 と色々と案が出るがしっくりこない。


 やはり俺が考えるしかないか。


「『カリーナ』はどうだ?」

「いいですねぇ! どう言う意味ですか?」

「あぁ、可愛いとか愛らしいとかの意味だな。女性が多いからな」


 (俺が抜けてもやっていけるだろうし)


「よし!決まりですね!」


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