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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに
第1章 異世界でチート!

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ゴブリンの集落


「依頼……依頼!? あ、あります! たくさん有りますが!」


「お、おぉ、とりあえずCランクでもやれる依頼は?」


 急に元気になった受付嬢はファイルを巡り始めると、

「こちらなんてどうでしょうか! ランクはBになりますがゴブリンキング討伐です!」


「え? Bランクですか? 受けれるんですか?」


「はい! 基本的にはCランクの依頼ですが、一個上のランクまで受けることができます! しかも貢献度は2倍です!」


 と水色の髪を振り乱して勧めてくるのに狂気を感じる。


「あの、もう少し落ち着いてください。別に逃げませんから」


「あ、……はい、申し訳ありません。久しぶりの冒険者様の依頼でしたので。ここのところダンジョン関連ばかりで通常依頼が溜まりに溜まっていて……」


 おぉう、大変そうだな。

 しょうがないから受けるか。


「じゃあ、そのゴブリンキングの依頼受けますよ」


「本当に? あ、ありがとうございます!」


 水色の髪を整えてちゃんとしていれば綺麗な子なのにな。


「私は、ミザリーと申します。ゴブリンキングの討伐を受けるということで、冒険者証を見せていただけますか?」


「はい」

 と俺たち4枚の冒険者証を読み込ませて受付が完了する。


「それではケント様達のパーティー名は?」


「え、あぁ、無いですね」


「無いんですか? もしよければ作っておいて下さい。パーティー自体のランクもありますので」


 ほぉ、そんなのがあるんだな。


「分かりました。では、早速ゴブリンキングの場所を教えていただけますか?」


「はい! こちらの依頼はこのノセックの街の南東にある森にて頻繁に目撃されてまして、今では規模が分からない状態になっています」


「えーと、それってヤバいんじゃ?」


「そうですね、ゴブリンエンペラーを見かけたらすぐに撤退してください!」


 (ゴブリンエンペラーって、なに? 皇帝?)


「ケント様? さすがにこの依頼は危険すぎるかと」


「で、ですよねぇー……申し訳ありません」

 とミザリーもそうだと思っているようだ。


「はぁ、一応見に行きますけど、やばかったら逃げますね?」


「は、はい! 行ってくれるだけでもありがたいです!」


 と言うわけで南東の森まで馬車を用意してもらったので、馬車で向かうことになった。



「にいちゃんら、ここら辺は危ないで、俺も近くまでしか行けないぞ?」


「分かりました、とりあえず2日を見てますんでその時にまたきてくれますか?」


「わかっただ。んじゃ、キィつけてな!」

 と言って馬車は走り去って行く。


「んじゃちょっと頑張りますか!」

「「「はい」」」


 索敵するとすぐにゴブリンが引っかかる。


「右四、左八! 右をよろしくな!」

「「「はい!」」」

 俺は、時空間魔法のアクセルで素早く8匹のゴブリンを倒して回る。


「ふぅ、これくらいなら問題ないな」

「ケント様、こちらも倒し終わりました」


 よし、中に進んでいこうか。



 等間隔で離れながら森を進んでいく。


 途中のゴブリンは倒して進むのでなかなか前に進まないが、森から300mほど入ったところで索敵に変化があった。


「この奥100mほどに集落が出来てるな。ゴブリンの村か?」


「ケント様、さすがに森から近すぎるんではないですか? 本当なら大規模な殲滅活動をしないといけないかと」


 ゴブリンの集落か、少しだけ見にいくか。


「アリア達はここで待機していてくれ、少し様子を伺ってくるから」


「分かりました、が、くれぐれも戦わないように」


「分かってるよ」

 と1人で先に進んでいく。


 索敵には数百のゴブリンの群れが確認できる。


 (もう少し全貌が見えるところまでいくか)


 森の中を進むと木で出来た塀のようなものが見えた。

 これをゴブリンが作ったのか?


“キンッ”


「クソ! ゴブリンにも索敵に入らない奴もいるのか!」

 現れたのは黒いゴブリンが5匹。


 『鑑定』するとゴブリンアサシンというそうだ。


「チッ! サッサと片付けて逃げるか! 『アクセル』」

『グギャ!』

 と流れる時間を伸ばして走り斬って行く。


『グギャァァァア!!』


 (しまった! 援軍を呼ばれたか?)


 逃げる体制だったが、後ろを振り向くと甲冑を着たゴブリン? 


「これでも喰らえ『グラビティ』!」


 重力魔法で重力を5倍にする。


『グッギッ』

 鎧の隙間を狙い斬り伏せていく。


「クソッ! 何匹いんだよ!」


 次々と出てくるゴブリンナイト達を斬り倒していると。普通のゴブリンやアーチャー、ウィザードまで出てきた。


「『テンペスト』」

 とりあえず広範囲魔法を使い巻き込まれていくゴブリンから逃げようとするが、


“ズンッ”


 と俺の目の前に一際デカい図体をしたゴブリンが1匹大きな大剣を持って立ち塞がる。

「はぁ、やるしかないか!」


『グォォォォォォ!』

 と単調な横降りを躱すと、大木が何本も切れて倒れる。


「な! こいつなんて胆力だよ! おらぁぁ!」


 大剣を振り切った時に斬りかかるが腕を犠牲にしてガードすると、大剣を離して殴られる。


「グアッ!」


 木に打ち付けられ一瞬気が遠くなるが、グッと堪えて『ヒール』を使う。


 相手は落ちた腕を拾うと切れた場所に当てて、腕を確かめている? 回復するのか?


 『アクセル』


 時空間魔法を使い、足を斬り腕も切り落とすと最後に首を落とす。


『グェッ!』

 とようやく倒したが、まだゴブリンの包囲から逃げ出せない。


 『ファイアーウォール!』

 木の塀に向かって炎をぶち当てると、よく燃えるな!


『グギャ、グギャ!!』


 消化活動に回るゴブリンが出てきたので、ここで逃げようとするが、こちらはアサシンがまだ包囲している。


 『テンペスト!』


 逃げる方向に広範囲魔法を撃つとアサシンは避けて行くので、とりあえず走る。


『グェッ!』

『ギャッ!』

 と鳴く声が聞こえると後ろからまたデカいゴブリンが飛んでくる。


「お前に構ってる暇はねぇ!」

 一太刀で首を刎ねるとそのまま逃げられると思ったが、完全に退路を断たれてしまう。


「クソ、こいつら逃がさないつもりだな? ならやってやんよ!」


(もう逃げるのは無しだ! こいつらを殲滅する)


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