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亡国王女のその日暮らし  作者: ルリヲ・ドルバッキー
第一章

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6.帰途

「殿下!でーんーか!大丈夫ですかー?」

激しく揺さぶられる体に目が覚める。

なんだか恐ろしい夢を見ていたような。

「あ、やっと気づいた!死んでなくてよかった~」

「っ!怪物は?!」

立ち上がり周囲を見渡す。

「無事討伐完了!殿下のおかげでね」

「そうか、なんとかなったか…良かった…」

一気に気が抜ける。

「そういえば他の者達は?」

「…残念ながら半数は」

「そう、か。…いや、あれだけの怪物が相手だったんだ、半数も生き残れたのはお前が居たからだろう。感謝する」

「やめてよ、私だって殿下の特攻がなかったらちょっと危なかったんだから」

動ける兵は悲痛な表情ながらどこかほっとした様子で回収できる遺物等を探しつつ撤退準備を進めている。

巨大なドラゴンや怪物の亡骸は残念ながらこの人数ではどうにもできないため王都に戻り次第、兵たちの遺体回収も兼ねて手配する事となるだろう。

「しかし酷い臭いだな、あの怪物は。見たことも聞いたこともない種だが…」

「…殿下。王都に戻ったらちょっとお話が」

憂いを帯びた表情でナイアが言う。

珍しい事だ。

こんな状況でなければからかってやるところなんだが。

「深刻か?」

「まだ確信は無いけど、ね」

「…承知した」

やがて日は沈み、道は暗闇に包まれていく。

あの怪物を見た時のナイアの表情。

突如現れた謎の怪物。

気になる事は多いが、今は聞く気力もない。

一抹の不安を抱えつつ、疲れきった兵たちと共に我々は王都へ向かって帰路についた。

2日に一度程度更新予定です。

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