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気付けば、そこは大王がいる大神殿
意識を取り戻した私が目にしたのは、豪華な天蓋だった。
私が身を起こそうとすると、低く穏やかな声が聞こえた。
「お気づきになりましたか?」
そこには、背が高い男性が佇んでいた。
「貴女は橋の上で倒れたのです。
私たちがここにお連れしました。
少し治療もしています。」
「あ、ありがとうございます……
おかげさまで楽になりました。
あの……ここは……?」
「大神殿です。」
「大神殿!?」
思わず飛び起きた。
「調子が戻られたようで、何よりです。
では、今から謁見に参りましょう。」
「謁見…?」
「…ああ、申し遅れました。
私はトロス王の神牛ロベルトです。」
「トロス王!!」
私は飛び上がった。
その男性の高雅な佇まいは、
私に一点の疑いも抱かせなかった。
「大変…大変失礼いたしました…
私はエクウス州出身、
ツヴェルフェト大学に在学中の、
リヒト・ネコミヤと申します…」
「こんな状況です。気楽にしてください。
それより参りましょう、さあ…」
ロベルト様に誘われ、
私は、驚きが冷めやらず、状況も飲み込めないまま、部屋を出た。




