第六問
LAN武様・レフェル様感想ありがとうございます。
今回からレックス様の神谷辰也君が本格参加です。・・・とはいえ少ししか出せていなくて申し訳ないです。
次の日の学校の二年生の教室
「うだー」
黒髪を三つ編みにして首に懐中時計を掛けた少年が机に突っ伏する。
「どうしたんだよ時計屋」
茶色のセミロングの髪に金色の目の野性味たっぷりの顔をした少年が問いかける。
「先週くらいから妙に多いよね」
「確かにそうかもしれないわ」
銀髪に青い目の凛々しい顔の少女こと戦部瀬里奈同意をした。
ここ最近学校に現れる魔物の数が急に増した気がする。
「「遅刻だあああああ」」
そんな深刻な雰囲気とは無縁のどちらかと言うと学園コメディの範囲に入りそうな叫び声がした。
肩までかかるほどの後ろ髪に前髪は目にかかる程度の茶色の髪に活気の満ちた深緑の目をした少年が突っ走り、その横では黒髪を首元でまとめた筋肉質の青年が濡羽色の髪の少女を抱えて走っていた。
「・・・・いつもの光景だって思えたのなら毒されてるのかな?」
「かもな」
茶髪の少年こと一之瀬恢が同意した。
ちなみに校庭を爆走している二人は遅刻常習犯で少女は毎度毎度巻き添えを食らっているだけだったり。
「はい、みんな入ってー出席取るよー」
黄緑のフレームの眼鏡にYシャツ、カーディガン、そしてズボン姿の明奈が入って来た。ちなみにこのクラスの担任だったりする。
「いつも思うことだけど吉原先生って同い年よね」
「だよな。何であの人先生なんだ?」
こそこそと恢と瀬里奈が喋っていると
「はい、そこ 私語はつつし「セ――――――フッ!」
明奈が聞きつけて注意しようとするがその前に校庭を爆走していた茶髪の少年が教室に大声を出しながら飛び込んできた。
「辰也ー、アウトだよ」
苦笑いをしながら時計屋が告げる。彼の名前は神谷辰也 このクラスのムードメーカーだ。時計屋とは仲が良いらしくたぶん時計屋が呼び捨てで呼んでいる唯一の人物である。
「神谷君、君は毎度毎度・・・まあいいや 入って、後で理由は聞くからね」
「へーい」
明奈の呆れ声も気にせずに席に着いた。
HRも終わって若干怒気を纏った明奈がニコニコ笑顔で辰也の前へとやって来た。その手には遅刻の理由を書くノートが収まってる。
「で?何で遅刻したのかな?」
「あー目覚ましが止まってて」
「・・・それは自分で止めたんでしょ?」
物凄く呆れた声をする明奈、毎度毎度この調子なので完全にあきらめかけている。
「あーなるほど!それで何か凹んでたのか」
「はぁ・・・爆音目覚ましでも送ってあげようか?」
「え?先生マジで?」
「・・・・それで起きないようだったら今度叩き起こしに行ってあげるよ」
額に青筋を浮かべる明奈、たぶんそれこそトラウマになりそうなほどの起こし方をする気なのだろう
「おー先生優しいな」
そんな明奈の邪気に全く気が付かずに笑う辰也だった。
彼らの後方に居た時計屋たちはと言うと
「確実に怒ってるよね、吉原先生」
「おう、怒気が凄い」
「先生怒らせてるのに全く気が付いてない辰也も辰也よ」
カンカンカンカン その時警鐘が鳴った。魔物が現れたという合図だ。
「あ、警報 みんな教室に居てね。当番は?」
「俺たちです」
「一之瀬君と戦部さんだね。よろしく頼んだよ」
「「はい」」
教師らしくテキパキとした指示を出す明奈、今週の当番である恢と瀬里奈が魔物退治に向かった。
「そういや時計屋は昨日もさらわれたよな」
昨日、開いていた窓からいきなり黒い手のようなものが入ってきて時計屋を掴んでいったのを思い出す。
「うん・・・・なんかもう慣れてきちゃったよ」
さらわれるのに慣れてきたらしい、ちなみに時計屋がさらわれたのは今月に入って四回目だった。
「何か嫌な慣れだな」
「でしょ? 何でボクばっかり・・・・」
そんな時、扉がガンガンと鳴って飛び散った。
「「「何?!」」」
教室にいた全員がそちらを向くと人間サイズの黒い塊のような魔物が黒いハンマーのようなものを持って立っていた。ハンマーで扉(能力者対応版)をぶち破ったのだろう。
「え、えええ?!校舎の中にまで?!」
「みんな、下がって。ちっ、まさかこういうことになるとは」
「「「おおおっ」」」
影から作り出した鎌を構え、教師らしくかっこいいところを見せる明奈にみんなは感動した。
「んなことやってる暇があったらバリケード作りなよ?」
「「「! はい!」」」
苦笑する明奈の指示でみんなは机や能力を使ったバリケードを組み立てていく。
「さーて、どうしようかな・・・・正直人いるとこだと面倒だし」
明奈が獲物を見る目で魔物を見ていた。
するといきなり魔物が吹っ飛んだ。
「明奈ちゃん大丈夫か?」
隣のクラスのはずの龍星が魔物を殴り飛ばしていた。腕はすでに獣の腕になっている。
「龍星さん」
「ボクもいるよ」
同じく隣のクラスの芹香が入って来た。猫耳も猫尻尾も表に出ていて戦闘モードだ。
「芹香さん?!」
「何かこの手の魔物がいろんなとこに出現してな。今、先生たちがてんてこまいになってるんだ」
「それで力のある生徒たち・・・・って言っても三年と二年だけだけどね、が臨時で倒しに回ってるんだよ」
「わか――――って 後ろ!」
影で作り上げた無数の槍が龍星たちの背後に迫っていた魔物たちを打ち抜く。
「お、ありがとうな明奈ちゃん」
龍星が明奈の頭を獣化していない方の腕でわしわしと撫でた。
「あうあうっ、ず 随分と多いですね」
廊下の方を向くとまだ増殖していた。
「そうだね。一年生は大丈夫かな」
「大丈夫だろ。深紅もいるしつぐみだっている」
「そうですよ、それに荒瀬君や明也もいますから」
今日は神谷辰也《レックス様》の設定を追加しました。
次回は一年サイドの予定です。




