第七十六問
ヒョウガ様 感想ありがとうございます。
黒い森のようなところに時計屋たちが着地する。
「よっと、この辺かなぁ?」
サタンの方を時計屋がむいた。
「とは思うが、どう思う?」
龍星を見るサタン。
「俺に聞かれても分からん」
龍星は首をかしげた。
「どうやらあちらのようです」
「波動が使えるって随分と便利だね」
「そうだね。それにしても部下もつれないでこの辺に居るっておかしくない?」
なにか罠があるのかもと不安がるほむら。
「まあ、こちらとしては好都合だがな」
「そこまで言いますか」
「正直、人目につかない方があっちもやりやすいって事だろうけどね」
森の中を進む。ふと、ほむらは気になったことをそらに聞く。
「そら、そういえばだけどさ。魔王って何に特化しているの? 七大魔王はそれぞれ得意分野があるって言うよね」
「まあ、確かに。憤怒は雷、傲慢は風って具合に得意分野があるね。魔王は強いて言うのなら、「貫く」ことかな?」
「「貫く」?」
「うん、言ってしまえばどんなものでも貫けるのさ。例え概念だろうが物体であろうが」
「あー時計悪魔を「貫い」た。みたいな?」
「そ。まあ、対策は取れるし大丈夫だよ。『禁』!」
そらを中心とした場所から魔方陣が現れて消えた。それだけで場の雰囲気が一気に変わる。
「おお、流石メ「そらに改名したって言ったよね?」
「聞いてないよ。それ」
「そう、だったら今覚えておいて」
そこに野太い悲鳴が聞こえた。
「! あちらの方だ」
◎
辿りついて見れば、魔王が磔にされていた。
「し、ししょ……」
「おお、レヴィこんなもんでどうだ?」
「微弱ながら私もお手伝いさせていただきましたなのです」
物凄くいい顔をした運命屋と燐音によって。
「微弱どころじゃないだろ。どこまで規格外なんだ」
「リンネは師匠と同レベルだから」
時計屋の目がものすごく遠くを見ていたのは気のせいだろう。
「とりあえず、よかったね。魔王退治終了してるよ」
「こんなあっけない終わり方で良いのか?」
「あ、まだ息がある」
「いや、殺したらまずいから!」
「でも虫の息もいいところですよね?」
正直、やりすぎな気もしなくはないのですが……。
「じゃあ、止めはボクでいい?」
そう言った時計屋の目は光がなくなっていた。時計屋が発する重圧感にその場に居た殆どが頷いた。




