第七十問
レフェル様、ヒョウガ様 感想ありがとうございます。
「ここだな」
明也たちが豪奢な扉の前に立つ。
「ああ、合っているぞ」
「ここですわ」
全員が息を潜める中、明也が扉を開けると・・・・
ビュンと気持ちのいい音がして槍が飛んできた。しかも、氷でできたタイプだ。しかし、それは明也の目の前で弾け飛んだ。
「明也?!」
「・・・・・・は? 氷火?!」
扉を開け切れば、水色の虎耳尻尾の女や白髪に黒いインナー、赤ジャケットの男、その他にも個性的な男や女がいるのだが、それよりも先に目立つのが水色の髪に青のリボン、水色のロングコートに茶色のズボンの少女だった。手には氷で作られた剣を持っており、その背後には氷でできた槍が浮いていた。
「何であんたがいるのよ! ま、まさか氷龍様まで一緒とか・・・・」
「そうだけど? それがどうした」
「嘘でしょ?!」
「おい、明也こいつ誰だ?」
一瞬呆気に取られたが気を取り直し龍星が聞く。
「ああ、こいつは氷龍の眷属であり、おれの氷の精霊、名前を氷火と言います。つか、お前仙界に居るんじゃないのか?」
「しょ、しょうがないでしょ。普遍的な仙界には飽きたの!」
「で? ここで何やってんだよ。てか、広場の氷お前だろ!」
「う、今はここで傭兵やってるの! 人間界でのんきに学校に行って暮らしてるあんたなんかにはこの大変さはわからないでしょうけどね!」
「あのさ、お前はおれのカムイなんだからさ。普通に人間界に来ればいいだろ」
「氷龍様がお許しになるとでも?」
「そうなったらおれが説得する」
「今の約束本当よね! ぜええええったいよ!!」
氷火が明也へと詰め寄った。
ようやく意識が戻った全員の耳に悲鳴が聞こえた。
「「「「?!」」」」
「何だ。今の悲鳴」
「あっちの方ですね」
「行くよ!」
「おう!」
「一体、何事だ」
「行きますわよ。お兄様」
「(・・・あれ? あそこに居たあのおじさんが居ない)」
魔王が倒れていたところには誰も居なかった。




