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第三問


レフェル様・レックス様感想ありがとうございました。


今回はちょっとだけですがレフェル様からお借りしたつぐみちゃんが出てきます。





その日のお昼、二人は屋上で弁当を広げていた。


「お、武晴君の料理美味そうじゃん♪」

「そういう明也のも美味そうだな」


二人の料理はどちらもかなり美味しそうだ。


「何でこんなに料理上手いんだ?」

「俺は特技だ。お前は?」

「家訓・・・みたいなもんだぜ」

「家訓?」


聞きなれないような言葉に首をかしげた。


「ああ「一族の者はこれが出来なくちゃいけない」って感じのしきたりな」

「ほう、他には何がいるんだ?」


そんな古風な家もあるのだなと驚きつつ、尋ねる。


「自力で本を製本するとか、掃除洗濯は自力でこなすとか、勉学は勤勉に取り組めとか・・・まあ色々」

「最初の以外は納得できるんだが・・・・」


製本って?と疑問に思う武晴。


「あ、ウチのばーちゃん随分な変わり者でさ。未だに製本が必要な紙表紙のアンカット本買ってきては製本するんだ」

「アンカット?」


さらに聞きなれない単語に首を捻る。


「表紙が紙で本のページの紙が上部分が繋がってるんだ。ペーパーナイフで開けながら読むんだ」

「へぇ、明也も出来るのか?」

「あはは、ばーちゃんに言わせればまだまだ駄目らしいけど一応な」

「凄いな」

「凄いと言えば武晴君の弁当、美味いな」


すでに口をもきゅもきゅ動かす明也、本当に何時の間に食べたのだろう。


「あ、お前 何時の間に食った?!」

「さっき、にしても負けたぁ」

「てめ、お前の弁当も食わせろ・・・・(もぐもぐ)美味い」

「え、そうか?」


しばらく料理の感想を言い合いながら食べ続けた。


「ごちそうさまぁ」

「お粗末さまでした。そういえばだけどよ、お前今どこに住んでんだ?」

「従姉の姉ちゃんの家に下宿中だけど?」

「へぇ・・・遊びに行っても良いか?」

「たぶん姉ちゃん居るけどいいか?」

「いいぜ」


                       ◎


放課後、学校の門の前


「どうやって通ってんだよ」

「ソニアに乗ってね」

『ヘーイ、呼んだかぁい?』


明也の影から黒いバイクが現れる。


「呼んだよソニ・・・ってサイドカー?!」


振り向いた明也が視たのは普段はついていないはずのサイドカーが付いたソニアだった。


『おうよ!乗るんだろ?』

「あ、ああ 普段からこれついてるのか?」

「ないない 本当に武晴君は好かれてんだなぁ」

『行こうぜ行こうぜぇ!』


エンジンを吹かして催促するソニア、走ることが好きならしい。


「はい、メット ちゃんと被ってな。警察に引っ張られるのは嫌だし」


何故か黄色の猫耳メットを抱えている明也、ただし武晴には黒いメットを渡した。


「わかった」


                       ◎


下宿前

黒いサイドカー付きバイク《ソニア》から降りた二人


「着いたぁ」

「へぇ・・・結構広いな」


目の前にはそれなりに大きな屋敷が広がっていた。


「うん、ばーちゃん所有だからなぁ」

「お前のばーちゃんどういう人間なんだよ」

「御年200越え?そんでもって幻獣とかの中では割と有名な貴族」

「・・・・・凄いな」


そういう経歴をもった人物はなかなか居ないもので学園の中にも一人いるか居ないかぐらいである。


「うーん、むしろそんなばーちゃんと結婚した当時人間だったじーちゃんの方が凄いなって思うぜ?」

「あー・・・ってことはお前ハーフか?」

「いやおれ自身は色々なモノのクォーターだぜ」

「色々?」

「まぁな―――――― ん?小学生?」


屋敷の門の前に茶色の髪をポニーテールにまとめた小学生ほどの身長の少女がいた。首には金色の時計を下げている。


「どうしたの?君、迷子とか?親御さんは?」


明也は少女の前にしゃがみ込んで聞いた。


「あたしちっちゃくないよ! あたし高校生だよ!」

「え?うーん、そっかコロポックル!」


北海道にいるらしいちっこい妖精を思い浮かべた明也、ちなみに武晴は背後であきれていた。


「違うからね!」

「コロポックルじゃねーし、同級生だよこのバカ」


スパンっ 明也の頭が武晴のハリセンで叩かれた。


「あうっ・・・武晴君どっからそのハリセン出したんだよ」

「これが俺の能力だ」

「ハリセン出すのが?」

「ちげーよ。俺の能力は【生成術】大気中のマナを集めて物体を作るんだ」

「へぇ、凄いな。重さとかあるのか?」

「ほらよ、悪いな雨宮。こいつ転校生なんだ」


明也にハリセンを渡す、凄げえとか言いながら振り回す明也を尻目に少女に謝罪する。


「うん、話は聞いてるよ。なっちゃんから」

「なっちゃん?」

「あれ?姉ちゃんと知り合い?」

「うん、あたしなっちゃんとこの万屋で仕事してるんだ」

「ここで?」

「そうだよ」


そんな時、扉が開く。何故か首のない女の体が現れた。と思ったが瞬きをすると首が戻っていた。


「あれ?明也帰ってたんだ」


ライトブラウンの腰まで届く髪を先っぽだけまとめていて、エメラルド色の目をしていた。


「はぅっ」

「わぁぁぁ、つぐみちゃん?!」


次回からつぐみちゃんと深紅ちゃんが本格参加です。

まだキャラクターの投稿は受け付けております。

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