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首無しライダーとオカルト学園  作者: 亜莉守
リクエスト編
56/83

第五十三問


LAN武様 感想ありがとうございます。


『じゃあ、朝の九時集合なー』

『わかった』




朝、百鬼荘のチャイムが鳴り、明也が応対に出た。そこには薄茶の髪をお団子つきツインテールにまとめ、白い帽子をかぶった青目の少女が笑っていた。


「やっほー、萌生(めい)ちゃんなのだ!」

「め、萌生?!」


彼女は楠城(くすのき)萌生(めい) 明也の人間の幼馴染だ。ハイテンションが特徴。


「明也、ひっさしぶりぃっ!」


明也に抱きつく萌生、対する明也の反応も慣れたもので普通に抱き留め、そして引っぺがして彼女に問う。


「何でいるんだよ!」

「学校、休みになったからねー。遊びに来ちゃった♪」

「・・・・・おーい、普通この時期に学校休みにならんだろぅが」


あちらはまだギリギリ授業期間のはずだ。


「ううん、第三ラウンド始まっちゃったから町中パニックなんだ」

「・・・・・・さ、さらにヤバい」

「大丈夫だよ♪ 弥生お姉ちゃんいるし、今回は奈都さん一緒だからね」


弥生も奈都も第一ラウンドの参加者だ。二回目は明也、ちなみに起こっているのは魔族による町侵略的な何かである。


「あ、見っかったんだなぁ」

「なんでも実家に挨拶に行ってたらしいよ」

「えぇー、あのおっさんとこぉ?いらなくね?」


おっさん=大魔王なのだが明也は全く知らない。


「奈都さんは根が真面目だから」

「そうだよなぁ。で?おれ帰れそう?」


明也の疑問に萌生はきっぱり答える。


「わかんない! それより遊びに行くんだよ♪」

「え、ちょ ま」


明也はすごい勢いで引きずられていった。


                      ◎


それから三十分後、もう一回チャイムが鳴った。今度は龍星が扉を開ける。

扉を開けるとそこには銀髪のつんつんしたショートの髪に淡い黒の澄んだ瞳の少年、荒瀬武晴がそこにいた。


「こんにちわー」

「お、武晴 いらっしゃい 明也に用事か?」

「あ、はい 遊びに行く予定で」


明也と約束をしていたらしい。


「そうか、明也ー」


百鬼荘に龍星の声が響くが明也は出てこない。


「? 居ないのか?」

「おーい、龍星 明也みなかったか?」


すっかりアホの子返上した玲汰が明也を探して歩き回っていた。


「見てないぞ」

「おかしいなぁ?・・・・・って、えぇ?」


玄関を見た玲汰が驚きの声をあげた。


「どうしたんだ?」

「露骨に見覚えのある魂の痕跡が明也と一緒に出掛けてる」


玲汰は魂感知能力を復活させたので誰がどこでどんなことをやったかなどがよくわかるのだ。


「そうか・・・急に予定でも入ったのか?」

「違うな。明也は引きずられていった。たぶん今日は一日帰ってこない」

「相手は?」

「幼馴染 あ、人間のな。で、女」

「・・・・・そうか」


武晴が若干思いつめたようにうつむく。


「?どうした」

「いや、何でもない 失礼するぞ」


武晴は出て行った。



一方、駅前 一人の少女が帽子を目深にかぶって歩いていた。


「・・・・・(大丈夫かな)」



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