第四十九問
LAN武様・レフェル様 感想ありがとうございます。
師匠無双発揮です。
「うーん、これに殺されたとかかな」
「真面目に分析しとる場合やないで」
走りながら今回の依頼について考える明奈に深紅がツッコミをいれる。
「あはは、ごめ―――――」
壁にちょっと手を置いた明奈がくるっと回転した壁の奥に吸い込まれた。
「明奈?!」
◎
そのままの勢いでコロコロ転がって明奈は出口らしきところで止まった。
「いたたた・・・・ここ・・・は?」
目の前に広がるのは棺の山だった。
そこには自分たちを案内してくれた男が黒いマントのようなものを着て、空の二つの棺を覗き込んでいた。
「おやおや、生きた方が来られるとは」
目が淡く光る、明奈は一瞬で正体を見抜いた。
「・・・・・・(うわぁ)」
「見られたからには・・・・・死んでくださいね?」
男が取り出した斧を振りかぶって明奈に襲い掛かる。
「っ」
「おや、あっさり避けられるとは」
「ははははははh・・・・・・」
「?」
いきなり笑い出した明奈に驚く男。
「同類殺し舐めんなよ」
明奈の目が赤色に染まった。
◎
「もう、何処に行ったんや 明奈」
深紅は消えた明奈を探して廊下を走り回る。明奈が消えた壁は元に戻った後、そのまま動かなくなかった。
「まだ追って来よるし」
鎧兜はかなりのスピードで深紅を追いかける。
「っ!」
深紅は行き止まりに追い詰められた。
もう駄目だと目を瞑る。
すると鎧兜が砕ける音がした。
「!」
◎
「ゼーハー ゼーハー」
「口ほどにもないお嬢さんですね」
明奈が息切れをしながら片膝をつく。
「(何だこいつ 無駄に再生速度が速いし、おかしい)」
目の前の男は全く疲労をしていないように見える。
「では、死んでくだサイ♪」
疲労しきっている明奈に男が近づき斧を振りかぶった。
「!」
いきなり男が吹っ飛び、目も覚めるような赤色の女性がにんまりと明奈に笑いかけた。
「よーバカ弟子、無事か?」
「・・・・・あいっかわらずながらヒーロー的なタイミングですね・・・師匠」
「そりゃそうさ、肝心要のヒーロー それが要一色なんだからな♪」
深紅が慌てて明奈を助け起こす。
「深紅、ありがと。 とりあえず助かりました」
「おいおい、だんだん可愛げがなくなってきてるぜ?昔はもぉっと可愛かったのによー」
「んなことよりこの状況どうにかしましょうよ」
びしっと明奈のツッコミが冴えわたる。明奈と一色が一緒にいると必然的に明奈がツッコミ役に回るのだ。
「んなもん簡単じゃん♪ 総員退避!」
「「へ?」」
◎
逃げ出した三人の目の前には燃え盛る洋館があった。
「えー・・・・・」
「嘘やろ」
こんな方法でよかったのだろうか?しかし、後でわかることだが地面に魔方陣が書かれていてよっぽどのことが無ければ事態は解決しなかっただろう。つまりはこの力技でよかったのだ。
「これで万事解決♪ あ、そう言えばだけどな久々に帰るぜ・・・・と言いたいが」
「「が?」」
二人が首をかしげる。
「弥生ちゃんからの頼みでな、旦那探してくれだとさ」
「奈都さんまだ見つかってなかったんだ」
確か弥生は一週間かそこらくらい前に百鬼荘にやって来た。
「多分魔界にいんだろうけどな」
「え、魔界?奈都さんって魔界の人なんですか」
「ん、知らないのか? あいつ、大魔王の息子だぞ」
「「ええええ?!」」
弥生さん、そんなすごい人と結婚してたの?!と明奈は考えていた。
百鬼荘
「ただいまー」
「ただいまだよー」
銀と琉生瀬が帰って来た。ほかげの様子も安定してきたのでいったん戻ることにしたのだ。
「お帰り・・・ってどうしたのその血?!」
出迎えに来た芹香が銀の服が血だらけなのに驚く。
明也と龍星は件の覆面男を警察へとダンボールに詰めて持って行った。
「あ、撃たれた友達の手当てをしてて・・・・」
「撃たれた?! あ、もしかしてあのスナイパー・・・・」
「! スナイパー?!芹香さん、詳しく話を聞かせてください」
「にゃ?!」
ずいと寄って来た銀に驚く芹香だった。




