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第五十問


LAN武様 感想ありがとうございます。


えー・・・・一夜様 勝手に相手考えてよかったのでしょうか?


「ただいまー」

「ただいまや」


どうにか帰り着いた二人が扉を開く。

お昼時は軽く過ぎているのだがそれでも百鬼荘では美味しそうな匂いがする。


「お帰りなさい。蕎麦もう食ったぜ」

「なっちゃん達お昼は?」


顔を見合わせる二人、はたと気がついた。


「たべてなーい」

「同じくや、お金もろたけど結局使わんかったなー」

「だね。あそこで有名なレストランでも行けばよかったかなぁ」


洋館のあった傍の町には有名レストランがあったのだ。再会ついでにと一色から渡された小遣いをそこで使うべきだった。


「おーい、おれたちの飯が美味しくないか?」

「そう言うわけじゃなくってさー・・・・はぁ―――」


一色がらみは色々神経をすり減らされるため明奈はかなり疲れていた。


「姉ちゃんいない間にこっちは大変だったんだぞ。今日引っ越してきたお隣さん狙ってなぜかスナイパーが出たりとか、兄ちゃんと龍星さんが一触即発とか、辰也さんが兄ちゃんに説教とか」

「ええ?! 銀さんと龍星さんが?!」


そこに驚いたらしい、スナイパーはいいのか、スナイパーは


「スナイパーについて兄ちゃんが芹香さんに問い詰めていたのを勘違いしたんだ」


それはそれは恐ろしい戦いだった。いや、実際に戦っていたわけではなくオーラのぶつけ合いのようなものだろうか?耐性のないつぐみがひっくり返りかかったためその場はどうにか落ち着いた。


「・・・・なるほど、辰也君が説教というのは?」

「血まみれだった兄ちゃんを見て辰也さん兄ちゃんが怪我したと勘違いしたらしい」

「あー・・・でも、何で怒るんだろう?」


朝の一件を知らない二人はそろって首をかしげた。


「さぁ?」


                      ◎


リビングではまだ銀が辰也に説教されていた。


「たくさー、忠告したのにこの有様って・・・・」

「ごめん・・・・」

「まあまあまあ、銀君もそのほかげって人も無事なんだからいいんじゃないかな?」

「そうですよ。ね?」

「はー 俺が心配した意味って・・・・」

「あると思うよ。銀に大声で言ったからわたしにも辰也の声が聞こえたんだもん」


そばを通りかかった琉生瀬が四人に声を掛けた。


「あ、琉生瀬 聞こえたって?」

「銀に忠告してたでしょ? そのおかげでわたし銀のこと気にかけたんだよ」

「・・・・琉生瀬が来なかったら」


一瞬顔が青ざめる銀、軍に居た経験から出血で死ぬ量は分かっている。琉生瀬が止血をやってくれなかったらそんな量はあっさりと流れてしまっただろう。


「すごいよ、間接的でもほかげって人を助けたんだよ辰也は」

「お、俺が?」

「うん」


ニコニコと笑う時計屋に照れたのか辰也が銀の方を見ると銀は部屋を抜け出そうとしていた。


「あれ?銀、何処に行くんだ?」

「あ、いや・・・・ほかげのとこ」

「ふぅん♪」


意図に気がついた辰也がにまにまと笑う


「あれ?もしかして銀君はほかげさんのこと」

「うーるーさーいーっ!」


顔まで真っ赤にした銀が辰也をつねる。


「いひゃい、いひゃい」

「・・・・あれ?ボクじゃないの?」


普通はそうなのだが?

 


再び隣の家


「ほかげー」


扉を叩くと三人娘が出迎えた。


「ぎんおにいさん、いらっしゃい!」

「ほかげはぐっすりなんだよ」

「だからあたしたちががんばるの!」

「そっか、僕に手伝えることあるかな?」

「いっぱいあるよ!」

「てつだってほしいな!」

「てつだってー」

「いいよ」


すっかり保父さんな銀だった。


ほかげはというと

「(くすくす、頑張ってんなぁあいつら)」


事情も知らずに物音を聞いて三人娘が頑張っているのをちょっとほほえましそうに笑ってた。


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