第四十四問
LAN武様・レフェル様 感想ありがとうございます。
珍客万来、「影無最高」とも若干クロス気味です。
次の日、日曜日の割と早朝
ピンポーン いきなりチャイムが鳴った。
とりあえず起きていた明奈がドアを開けて出てみた。
「はいはーい・・・・・え?」
目の前には赤いメッシュの入った青い髪にくすんだ青い目の少女とも少年ともとれる容姿をしたツインテールの人物が立っていた。その姿を見て明奈の目が点になる。
「・・・・あ「ええええええ?!」
明奈の叫び声が近所一帯に広がった。
◎
「どうした明奈ちゃん」
タイミング良く朝のトレーニングから帰ってきた龍星が声をかけた。
何故朝早くトレーニングできるのに遅刻はするのだろう?
「い、いえ・・・死人が出たかと・・・・」
「あのな、その考え方ひどいよな。つか俺はあいつと違うから」
その発言に明奈は驚く。
「あれ? あの子違うんですか?「世界最高」と」
明奈は昔知り合った師匠と同レベルの万屋の少年の姿を思い浮かべる。
彼も赤いメッシュの入った青い髪だった。そういえば彼はどうしているのだろう?そんな疑問が明奈の脳裏を掠める。
「違うからな、俺はただの傭兵だ。木原銀は居るか?」
「あ、銀さんに用事の人ですか。銀さーん」
銀の部屋の辺りから足音が聞こえて、階段を降りる音がして、銀がこちらへやってきた。
「どうしたの・・・・って、ほかげ?!」
「よう、久しぶり」
ほかげが軽く右手を上げるがその光景に銀はさらに錯乱する。
「何でここにいるんだよ。大体国は?!」
「・・・・嫌気が差して逃げ出し、次の日政府崩壊、潰れたから晴れて自由の身だ」
「お、おめでとう」
「隣に引っ越したからよろしくな」
「え・・・・・」
いろいろと爆弾が投下されたせいで分けがわからなくなる銀だった。
「ほかげー」
そこに門の辺りから幼い子供の声がした。
鮮やかな緑色の髪をした透き通ったオレンジ色の目をした少女がこちらへとやってくる。
「どうした?」
ほかげは彼女の頭をなでながら聞く。
「トラックきたよー」
「そうか、じゃあな 今日は近所にあいさつ回りに来たんだ。ほれ」
引越し蕎麦用の蕎麦玉の入ったビニール袋を渡してほかげは去った。
「あ、どうも・・・・・」
呆然と見送る銀だった。
◎
一瞬の嵐が去った後、若干呆然としている銀に明奈が声をかけた。
「えっと・・・銀さん、彼女かな?」
「あ、いや 昔居たところで・・・・敵同士で」
「へぇ・・・・・・」
ほかげは銀たちの軍が一時期戦争をしていた国に雇われた傭兵だったのだ。
発言の内容を察した明奈は納得するが事情を全く知らない龍星は首をかしげる。
「敵同士?何でだ?」
「・・・・・・」
「ま、話したくないこともあるか」
銀の頭をくしゃりと撫でて、龍星は建物に入った。
その姿を見た銀がポツリ。
「・・・・龍星さんって器が広い」
「まあね、さすが兄貴ってやつじゃないかな」
「うん、居てくれたのがあの人でよかったよ」




