第四十二問
うっかりしててすみませんでした。
何で新作始めるし・・・・。
芹香がニコニコ笑顔でノートを眺める。
「ま、大体大丈夫だよ」
「ありがとうございます」
悠悟は丁寧に頭を下げた、育ちが良いのだろう。
二人の様子を見て明奈が龍星に声を掛ける。
「こっちも終わりにしましょうか」
「明奈ちゃん、ありがとうな」
わしわしといつものように頭を撫でられた。
「はい、大丈夫です」
明奈も嬉しそうに返事をした。
◎
一方キッチン
「ま、まあ こんなもんだろ」
「結構気合い入れて作っちゃったね」
「やなぁ」
エプロンをつけた面々があちゃーという感じで目の前の光景を見る。
キッチンのテーブルの上には美味しそうな料理が所せましと並べられていた。
「だな。お、焼けたっぽいぞ」
武晴がオーブンに入ったデザートのアップルパイを取り出しにかかる。
美味しそうな匂いがさらに立ち込めた。
「うまそー、食べちゃ駄目か?」
玲汰が明也に声を掛ける。琉生瀬も黙ってはいるが尻尾をパタパタさせて期待していた。
「駄目だぞ。みんなで食うんだからな」
「「はぁい・・・・」」
二人の耳と尻尾がしょぼーんとなった。
「何で俺は戦力外なん?」
何故か今回は戦力外扱いになった鍵斗だった。
◎
時計屋たちのテーブル
「おわったぁ・・・・」
ついにテスト直しを終えて、辰也がテーブルに突っ伏する。よほど疲れたのだろう。
そんな様子を見て時計屋が声を掛けた。
「お疲れー、何か作ろうかなー でも人の家のキッチン借りるのも申し訳ないし」
「あれ、明也たちは?」
思いっ切り伸びて椅子の背もたれによっかかった銀が気がつく。
「そう言えば一年組居ないな」
「そうよね」
一年たちが居たテーブルには誰も居なくなっていた。
その時誰かの腹が鳴った。
「はらへったー」
「もう夕飯の時間だね」
いい具合に18時だ。
「そう言えばもうそろそろ解散にする?」
銀が提案をする。まあ一般的だ。
「あ、俺 母さんに泊まるって言って来た」
「私もだよ」
「俺もだ」
「ボクは一人暮らしだから大丈夫、ジャックさんには言ってあるしね」
随分と手際が良い二年組だった。




