第三十八問
you様・LAN武様・レックス様 感想ありがとうございます。
期末編始まり始まり・・・・テストなんか滅びちゃえばいいのに
それからさらに一週間後
夜もようやく明け、町は平和に戻った。
しかし、辰也の席にどんより黒い雲が出来上がっていた。
「・・・・テストなんて滅びればいいんだ」
「そこまで言っちゃ駄目だよ。何点だったのかな?」
ちなみに明奈のクラス恒例のミニテストの結果が帰って来たのだ。
このミニテストの結果をもとに問題を作る。それが明奈の方式となっていた。
「・・・・3」
このテスト、10点満点で考えられ。そこに×10で計算される。
辰也のテストの点数は30点ということだ。
「・・・・・勉強会かなにかやる?」
「マジ?!」
「・・・なんか救いようがない気がしてきたけど。辰也、頑張ってどうにか赤点は回避しよう、ね?」
赤点は31点未満ということになっている。
・・・・あまりにも駄目な生徒が多い場合の救済策なのだが諸事情によって明奈のクラスには適用されている。
「あ、俺たちも混ぜてもらっていいか?」
「私も頼みたいな」
そんなわけで期末試験に向けた勉強会が開かれることになった。
◎
お昼休み、テラスの一角
なんとなく一緒に食事をするようになった五人がテーブルを囲んで食べていた。
「テスト、どうなりそうかな?」
「まあ、大丈夫だとは思う」
「そう言えば向こうの学校では何点取ってたん?」
「・・・・普通ぐらい?」
首を傾げる明也、あんまり普通がよくわからないようだ。
「そうなんだ。なっちゃんもいるし安心だね」
「あ、そうか明也たちには明奈さん居るんだったな」
「・・・・なんつー便利な」
自宅に教師が居て切羽詰ったら確実に勉強を見てくれるとはなんと便利な事か。
「ていうか姉ちゃんって何の教師なんだ?」
「え?総合科目だよ。担当のクラスのテストは全部作ってるって言うし」
「姉ちゃんが何で教師やってるのかがものすごく気になる」
「「「・・・・・・」」」
全員が沈黙した。
◎
その日の夕方、百鬼荘
ちなみに弥生は旦那を探すためにまた旅立った。
今日の料理当番は明奈と龍星と銀の三人、メニューはカルボナーラとサラダとスープだ。
「え?ぼくが龍星さんに?」
「頼むよ、モリセンのテストかなり厳しいって言うのは知ってるだろ」
「まあ、守岡先生は教育熱心とは聞きますし」
「しかも赤点取ったら補習漬けなんだ」
「たしか守岡先生の補習って生徒のほとんどから恐れられていたような」
会話をしつつも二人の手は止まらない。
「な、頼むよ」
「別にかまいませんよ、龍星さんにはお世話になってますし」
「あ、僕らの方も頼めないかな」
今まで二人の会話を聞いていた銀が会話に加わる。
「銀さんなんかあったの?」
「・・・辰也君がね」
ピシリと固まった。それはそうだろう、自分のクラスの中でも割と問題児、しかも赤点常連の勉強を教えるわけなのだから。
「・・・・・・ああ、うーんとはいえぼくは問題を作る側だから下手に教えるわけにいかないしなぁ」
「そこを何とか、頼むよ」
「あ、明也にやらせればいいよ」
「明也、なんで?」
「・・・・あの子のテストの結果知らないでしょ」
「?」
今の今まで故郷を出てからほとんど会っていなかった銀や最近会ったばかりの龍星に分かるわけがない。
「全科目オール90点越え、ちなみに高校三年生のテストをやらせてだけどね」
「「えええ?!」」
「おばあちゃんの教育方針で勉強は出来る子だから、多分時間制限つきで何問でも解いていいってなったら400は確実に行くぐらいかな」
ちなみに明奈はさらに上を行く、そうでもなければ高校生の年齢で教師をやっているわけがない。
「そ、そこまで凄かったんだ。明也」
「うん、本人自覚ゼロだけどね」
「でも確か明也たちは勉強会するらしいよ」
「じゃあ百鬼荘でやればいいよ、何人でもいけるし」
百鬼荘で大勉強会となりそうだ。
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