第三十三問
LAN武様 感想ありがとうございます。
・・・・ちなみに実話だったり。今考えると何であんな間違いしたんだろうなぁ
セフィラの家を出た三人が向かった先にあったのは巨大な城だった。
「でけー これ、城だよな」
「だね。こんなところで採れるの」
「採れるって言うより強奪かな」
「「強奪?」」
物騒な表現に二人は固まった。
魔界に来てから二人は固まったり唖然としたりすることが多い。
「よくさ、ゲームとかで戦後勝利品って感じのあるじゃん」
「まあ、確かにRPGでもよくあるね」
「そんな感じだよ。まあ彼女がヒスってなきゃ大丈夫だよ」
「う、うん・・・・」
ヒステリッキーになっていると拙いということだが、銀は若干嫌な予感がしていた。
時計屋の言葉を聞いてちょっと真面目な顔をしていて考えていた辰也が呟く。
「ヒスって・・・ヒストリーか?」
「「・・・・・」」
流石に信じられないものを見るような表情なのはしょうがないかもしれない。
普通の人は間違えないだろう、二人の視線に気がついて辰也が声をあげる。
「何だよ二人して!」
「・・・・期末の英語、頑張ろう?」
「ぼ、僕も教えるよ」
二人の目線が妙に同情とかで満ちているのは気のせいだろう。
◎
所は変わって百鬼荘バルコニー
そこに敷物をひいた明也が玲汰や琉生瀬と一緒にごろりと仰向けになり空を眺めていた。
「くぁー 平和っていいなー」
「だねー」
明奈の一件もどうにかなったので一安心している。
さらに明菜の話により夜の方もよくなることが分かったので完璧に油断している。
「相変わらず夜だけどまあいいか」
「俺は夜も好きだけどなー」
「わたしはどっちも好き!」
琉生瀬としては昼でも夜でも楽しく過ごせればいいのだろう。
「姉ちゃんはどうにかなったし、魔界は割と楽しんだなぁ」
「うん♪」
「へぇ、魔界なんて行ってたんだ。俺も行きたかったなぁ」
「今度また別の楽しいとこ行けるよ」
「夏休みはいったらばーちゃんの別荘に行く予定だからそこで遊べばいいと思う」
「なるほどなー」
『お前たち俺のことすっかり忘れてないかぁ?』
にゅっと馬の首が出てきた。かなりシュールなのは言うまでもない。
「「「きのせい((じゃないか?))(だよ!)」」」
◎
一方リビング、つぐみとどうにか元に戻った明奈が居た。服はゴスロリのままである。
ちなみに深紅と芹香、龍星の三人は夕飯の支度に取り組んでいる。武晴は庭の散策、鍵斗は空き部屋の一つを借りて機械整備にいそしんでいた。
「なっちゃん、吸血鬼の力って一体どんな力なの?」
「・・・・こんなん」
明奈の影から一羽のカラスが飛び出してきて、つぐみの頭上を飛び去りリビングの椅子の上に止まった。
「きゃっ」
「あ、ごめんびっくりさせた?」
「でも・・・何でカラスなの?」
「んー・・・・本家とは違うからじゃないかな?」
「触れるかな」
「大丈夫だよー」
明奈は椅子の上に止まったのを呼び戻す。するとすぐに飛んで帰って来た。
「わぁ、ふかふかしてるね」
「あうっ」
「え?」
「これ、一応ぼく自身の分身のようなものだから連動してるからさ」
つまりカラスを撫でると明奈にもフィードバックのようなものが来るというわけだ。
「あ、ごめんね」
「大丈夫、大丈夫 さて、『お茶淹れてきて』」
明奈の指示でカラスはキッチンへと向かった。
「あ、行っちゃった」
「頭いいからねー、あの子 ガーゴイルも手伝うだろうし」
ガーゴイルは四足の狐である。どうやって手伝うのか想像がつかない。
「手伝え・・・るのかな?」
「大丈夫でしょ」
ちなみに若干大丈夫じゃないとこも一か所あった。キッチンである。
夕食の用意をしようとしたらカラスが飛び込んだためぷちパニックが発生していた。
魔界、時計屋たちの目の前にある城の中
水鏡の置いてある部屋で二人の人物がお茶を飲んでいた。
??「あら、レヴィロット様ですね」
??「え?レヴィロットが?」
一人は時計屋によく似た外見の赤い髪の女性でもう一人は黒く床に届きそうなほど長い髪をポニーテールにした武人のような体格の少年だ。
二人は水鏡を覗き込んだ。
??「珍しいですね。人を連れてます・・・友人のほとんどいない私へのあてつけでしょうか」
??「・・・・・」
理不尽な理由で時計屋に怒りをぶつける彼女を見ながら時計屋に同情を送る少年だった。
次回から本格参戦の予定です。




