第三十一問
LAN武様・レフェル様 感想ありがとうございます。
魔界
「そう言えばだけどルフェは何を持ってきたの?」
「これよ」
明奈が取り返した「ムーン・ナイト」が装飾された指輪を取り出す。
ああと納得したような表情を見せる時計屋。
「あー「ムーン・ナイト」か、そんなに珍しくもないね」
「「ムーン・ナイト」?!」
銀が驚いたのに逆に驚く魔界出身の二人。
「あれ?なんか変なこと言った?」
「いや「ムーン・ナイト」って言ったら「夜を呼ぶ石」って呼ばれてて人間界では持ち込みが禁止されているほどの危険物なんだよ」
「兄ちゃん、夜を呼ぶって・・・まさかとは思うけど・・・・」
ふと明也が気がついて、町から来た全員が気がついた。
「「「あ・・・・・あああっ!!」」」
「きゅ、急にどうしたのですの?!」
「今、ウチの町でずっと夜が続いているんですよ」
「たぶんこれが原因じゃぁ・・・・・」
夜を呼ぶだなんてどんぴしゃだ。
「やな」
「だろうな」
◎
百鬼荘、とりあえずリビングまでやって来た面々
明奈がソファーにちょこんと座っている。さながら何処かの人形のようだ。
「なっちゃん、あたしので良ければ飲む?」
「・・・・(ふるふる」
明奈が首を横に振る。
「な、なんかさらに退行してんか?」
「んぅ?(くに?」
今度は首をかしげた。
「はぅ、かわいいよぉ」
「それよりもどうにかした方がいいだろ。俺の飲むか?」
「・・・・・(ふるふる」
「何で飲みたくないん?」
「・・・・・ないから」
ぼそりとした声がかすかながら聞こえた。
「「「?」」」
「・・・・きらわれたくないから」
今度ははっきり聞こえた。
「わっちらがそんな理由で明奈のこと嫌うわけないやん」
「・・・・う、うん」
「んで?どうするんや」
「え・・・・えと・・・・・」
「おーい、みんな何やって・・・・明奈?!」
玲汰がやって来た。さらにぐだぐだになりそうな予感がするのは当然なのだろうか?
◎
所変わって魔界、セラの家
美味しそうなパイの匂いでいっぱいだ。
「みなさん、パイ焼けましたよ」
「待ってました!」
「おお、うまそう!」
「本当だね」
「においもいいよ!」
「おいしそうだ」
「だな」
「・・・・・やな」
みんなが一口食べて口々に感想を漏らす。
「おいしい・・・・」
「なにこのうまさ」
「おいしすぎだよ」
「おいし~っ」
「だねー、これなら武晴君にも勝てるかもだなー」
「ああ、旨い」
「うっま・・・・」
一番うれしそうな顔をしているのは時計屋だ。
その様子を若干呆れたように眺めるのはルシファーで嬉しそうに眺めるのはセフィラだ。
「コレのために修理頑張ってるようなものだよぉ・・・・・」
「レロさんったら大袈裟ですね」
「母上様、わたくしの分は?」
「あら、ルシェ お帰りなさい、ごめんなさい ルシェの分は・・・・」
残念そうな顔をした。
それを見た時計屋が呆れ顔でため息をつく。
「・・・はぁ、はい あー」
「・・・っ、あー」
パイを口にいれるとルシファーの顔が嬉しそうな顔に変わる。
「やっぱり母上様の料理は最高でしてよ」
やれやれと言った感じで微笑む時計屋を辰也がせっつく。
「・・・時計屋」
「え・・・みんな何かなその目!!」
それこそ暖かいような感じの目で見つめる面々(琉生瀬、明也を除く)
「いやぁ、ね?」
「何がね?なのかな」
「おれもわかんない」
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