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首無しライダーとオカルト学園  作者: 亜莉守
永久の月夜編
30/83

第二十七問

LAN武様 感想ありがとうございます。


時計屋がすっかりギャグキャラになって来た気が・・・・・

        

さらに変わって魔界


「それにしても広いなぁ、ここ」


かなり歩いているはずなのだがまだまだ町並みは続く。


「そりゃそうだよ、人間界とは距離感が違うんだから」

「そうなの?」


聞いたこともない話に銀はきょとんとした。

軍で独自に魔界について研究されてはいるが、そんな話は話題にも上ってこない。


「まぁ、人間界と魔界はほとんど交流を持たないからあまり知識とかはないだろうしね」

「でも、こう 魔界の物がこっちに入ってきて大騒ぎになることもしばしばだけど・・・・・」


現在進行形で起こっているとはここにいる誰も露ほども知らない。


「人間界は魔界の魔力を受け止める器が無いってことだよ」

「何だよそれ、それじゃあ人間界が駄目だっていってるようなもんじゃないか」


一瞬、自分の世界が馬鹿にされたように感じた辰也が口を挟んだ。


「ちがうよ、逆を言ったら人間界の技術力を受け止める器は魔界には無いんだよね」


「そんなのが理由で時計ってこの世界にあまりないし・・・」と時計屋がぼそりと呟いたのは誰にも聞こえなかった。


「あ、もしかしてそれだから電灯とかを見かけないの?」

「うん、そんなの光の魔法を使えばちょちょいってもんだし」

「便利だな、魔法って」


辰也の発言に時計屋は首を横に振った。


「そうでもないよ。個人の力量によってさまざまだからね。例えば力のないものが大きすぎる力を使おうとすればその人自身が壊れるかもしれないんだ」

「何だろう、超実力主義って言うのかな」

「言い方が悪ければそうだね。でも一長一短って感じかな。力の強い人たちは力を持たない者にはほぼ干渉しないし、力の弱いものでも生きていけるからね。この世界は」

「そうなんだ。なんか人間社会よりもいいとこみたいに思えるよ」

「それはその人次第だと思うよ」


だんだん話に着いていけなくなった辰也がぼそりと呟く。


「・・・・こいつらが何喋ってんのか分かんなくなあだっ」


犬面の赤い顔をした大男が辰也にぶつかって来た。

辰也が文句を言おうとする前に大男が大声で怒鳴る。


「てめぇ、何やってんだよ この餓鬼が!」

「ぶつかって来たのはおまえだろ!」

「んだとでめぇ、喰っ「待った、喰うのはご法度だよ」


騒ぎに気がついた時計屋が辰也を庇うように前に立つ。


「時計屋!」


時計屋の姿を見て大男の顔がさらに赤くなる。子供の体格である時計屋に言われて腹が立ったのだろう、先ほどよりも大きな声で怒鳴る。


「んだとこのがきゃあ、ガキは黙って大人に従っていればい「従うべきは法だろが酔払い」ひぃっ」


大男の首元に銀色の雷を這わせた剣が現れる。

たまらず大男は黙った。

その横にドラゴンの獣人が現れた。体は白、髪は茶色で片目には傷がついている。立て襟のコートに黒いズボン、足は素足のままだ。


「あー 久しぶり・・・・」


若干苦笑いを浮かべつつ時計屋が言った。


「久しいな。レヴィロット」

「珍しいね、君が城下町(こんなとこ)来るなんて」

「母上が貴様を探しいていたぞ」

「え?さっき会ったよ」

「またあれが仮病を使ったらしい。貴様に修理してほしいそうだ」


「全く、何故母上はあのような品をお使いになっているのか―――――」と言うぼそぼそ声が聞こえるが時計屋はスルーして慌てて手持ちの道具を確認していた。

ぽかーんとなるのはついていけない二人


「銀、何があったのか分かるか?」

「うーん、わからな「ああああああ、手持ちじゃ足りないし。工房行かなくちゃぁぁぁぁ」


銀の台詞を遮って時計屋の叫びが響く、そして時計屋はガーンとした感じで地面に手を置いてさめざめと泣きだした。


「時計屋、こいつは?」

「ううう、あ その人?七大魔王(えらいひと)

「「ええええええええええ」」


ルビは若干おかしいがニュアンスは伝わったらしい、今度は銀と辰也の叫び声が響いた。


                      ◎


一方、明奈


「あなた・・・・ダンピールね」

「そうだよ。そういうわけでダンピールの特性知っているだろ?」


ダンピールとは人間と吸血鬼の間に生まれた子供のことで吸血鬼をしのぐほどの力を持っているとされる。ただし、己の吸血鬼としての血を忌み嫌っているの者も多く吸血鬼を見ると破壊衝動に駆られるのだ。明奈自身は血は薄けれどもダンピール、そういう破壊衝動が月により増幅されるのを明奈は恐れていたのだ。


同族殺し(....)ね、でもそんなもので倒せるほど今のあたしは弱くないわよ」

「馬鹿言うなよ。それはアタシとて同じさ」


明奈の目が赤く光り、明奈は瞬間移動のように姿を消した。

直後に彼女の懐に潜り込みストレートパンチをお見舞いした。

慌てて彼女は防御態勢に入ったが若干吹き飛ばされてしまう。


「っち」


彼女の影からまるで針が生えるかのように明奈の前に立ちふさがった。

明奈も負けじと影から鎌を取り出し、そして


「はぁっ!」


気合の一閃、針をすべて打ち払ったのはいいのだが、明奈がかなり勢いよく鎌を振ったせいで隙が生まれてしまった。

そこを逃さず彼女は瞬間移動のように明奈の背後に現れ地面に叩きつける。


「がっ」


明奈のゆがんだ表情に満足したのか彼女がくすくすと笑いだす。


「クス、口ほどにもないじゃないお嬢ちゃ・・」


そういう彼女を無数の糸が縛り付けた。

明奈の表情がニィっと笑う顔へと変わった。


「チェックメイト、どうすんだ?」

「っつ」

「依頼完了ですよ。ルシェ様」


壁にブラックホールのような渦が出来上がりその中から声がした。


『ご苦労でした。明奈』

「な、まさかあなた」


彼女は畏怖の表情で明奈を見た。


「いやだなぁ、おねいさんの自業自得だ。まさかセフィラ様の指輪を盗むなんてな、七大魔王全員敵に回したんだからなぁ」

『母上様の宝石を盗んだ事情はこちらでじぃっくりお話願いますわ』

「んじゃ、このおねいさんのこと頼みます」


叫び声をあげる間もなく彼女はブラックホールに吸い込まれた。


「さて、深紅は先に帰ってるだろうし ぼくも帰るか」


そこまで軽く言ってしまうのは明奈が師匠に感化されているってことで。



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