第二十四問
LAN武様・レフェル様 感想ありがとうございます。
次の日の朝、外は夜だけど。
次の日の・・・・朝
「朝・・・・だよね」
「違和感バリバリだよ」
「だよな」
「そうよね」
今日もまた月が空に輝いていた。
「朝ごはんどうする?」
「僕は何でも大丈夫だよ」
「俺もだ」
「私も大丈夫よ」
「じゃあ、普段から作ってるやつにしようかー」
時計屋がキッチンに向かおうとする。
「ところで辰也はいいの?」
「起きない辰也が悪い・・・・というより」
黒に赤い兎のマークの入ったエプロンを着けながら時計屋が言う。
「わぁぁぁぁぁ」
時計屋が意味深な言動をした直後に辰也の悲鳴が聞こえた。
「「「?!」」」
「起きるだろうしね」
◎
リビングに飛び込んで来た辰也がキッチンの中にいた時計屋のもとに向かって行き叫んだ。
「と、時計屋!ひ、火の玉!火の玉が!!」
「どうせ起きないだろうと思って仕掛けておいたんだよ。いい目覚ましになったでしょ?」
二人の会話の内容が聞こえた面々の反応は
「火の玉って・・・・」
「普通そんなもの仕掛けるのかな?」
「分からないわ」
だった。普通は仕掛けないし、時計屋だって普段はやらない
「ま、たまの休日くらいは早起きしないと♪」
「・・・・え、今日休み?」
「臨時休校だって。なんでも昨日の夜に人狼が出たそうで退治されたけど危ないから休みとのこと」
「やりぃ、あそ「遊びに行くのは禁止だって」・・・えー」
「ま、外に出るのは禁止らしいからね」
笑顔でそう告げる時計屋、何か悪戯を仕掛ける子供のような笑顔だった。
「何かな?その含みのある言い方は」
「外に出なきゃいいんだよ♪ あ、ホットケーキ焼けたよー」
◎
百鬼荘、明奈を乗せたバイクと龍星、芹香の二人を乗せたバイクが止まる。
三人は扉を開けて入って来た。
「ただー」
「ただいま」
「ただいまなんだよ」
リビングに居たつぐみと深紅が顔を出した。
「あ、なっちゃんにお兄ちゃんに芹ちゃん!」
「お帰りや」
部屋を見渡して明奈が一言
「そう言えば銀さんは?」
「友達の家に泊まるんやて」
「あいあい、そうだ 今日は学校休みだよ」
「え?そうなんか てっきりあると思って支度してもうたよ」
「昨日人狼が出たらしくてね」
ピシリと昨日の晩に百鬼荘に居た面々が固まった。
「? だから安全を取ってってことで今日は外出禁止だってさ」
たったったった と四足特有の足音が聞こえたかと思うと玲汰が龍星の足にじゃれ付いた。
「りゅーせー!コーヒーっ!!」
「おう、いいぞ」
「玲汰はすっかりリュウくんに懐いたね」
龍星と芹香、玲汰の三人はキッチンへと向かった。
「明奈!」
さらに別の足音が聞こえたかと思うと今度は中型犬サイズほどの赤い狼が明奈の足にまとわりつく。
「あれ、ルイちゃん?!」
「明奈、ひさしぶりだね!」
尻尾をぶんぶんと振って本当にうれしそうな琉生瀬
「久しぶり、どうしてこんなところに?というより町はいいの?」
「凜音に任せてきたから大丈夫!」
「リンちゃんに任せてきたのね・・・・過労してないよね。大丈夫かなぁ」
ふと明奈の脳裏にあうあう言いながらわたわたする一匹の狐の少女の姿が見えた気がした。
◎
時はちょっと過ぎ、朝ごはんができたらしい。
「「「「いただきまーす」」」」
「「どうぞ召し上がれ」」
今日の担当は当番の明也と宿代代わりにキッチンに立った武晴の二人だ。
メニューは奇しくも時計屋宅と同じホットケーキ、アイスまで乗った贅沢な一品だ。好みによって紅茶とコーヒー付き、まさに至れり尽くせりとはこういうものだろう。
「なんやこの美味さ」
「同感、ぼくが作るより絶対に美味い」
「本当だね。美味しいよ二人とも」
「おいしいよ!」
「本当だね♪」
嬉しそうに笑う女性陣、言われた明也が照れたように笑う。
「ありがとうな。でも、殆ど武晴君がやったも同然だし・・・・」
若干遠い目になったのは気のせいだと思いたい。
「何言ってんだよ。お前もそれなりに手伝っただろ?」
「・・・・あの手際の良さを見て何か手伝おうという気が起きた自分に奇跡を感じたよ」
「そこまでなの?!」
明也がどんな光景を見たのかは明也のみが知る。
しばらくは食べるために黙っていた面々だったが
「今日の予定どうするんだ?」
龍星のこの一言で一気に雰囲気が変わった。
「あー 今日はちょっと用事が、ね 深紅」
明奈が深紅にアイコンタクトを取る。
「あー そうなんよ」
意味を理解したらしく深紅も明奈に合わせた。
「そうか、つぐみは?」
「あたし?何もないよ、明也君は?」
「特には、しいて言うのならソニアのブラッシングくらいで他は何も」
「・・・だったらええとこ行かんか?」
明也の発言に今まで黙っていた鍵斗が口を挟んだ。
「?」
「おい、鍵斗 明也は・・・・」
「固いこと言うな、どうや?」
「じゃあ、そうしようか」
そんなわけで明也は鍵斗と心配になったのでついてくることにした武晴と共に行動することにした。
「お兄ちゃん達は?」
「特にないんだが玲汰と遊ぼうかなと」
「ボクも玲汰君をもふろうかと」
「そうなんだ」
「つぐみも一緒にやるか?」
「えっいいの?!」
各自やることが決まったようだ。




