第十八問
LAN武様・レフェル様 感想ありがとうございます。
二年組はある意味最強になりました。
銀が手を叩くと、動物の彫り物がされた鞘に収められた日本刀が姿を現した。
「Indeed, I become such a thing from the beginning to work. Well I'm gonna do or say. El Bear!《全く、仕事初めからこんなことになるとはな。まあいいかやってやるぜ。エル・ベア!》」
『ああ、了解だ。ギン』
いきなり渋い大きな声が教室中に響き渡った。
「あれ?どっかから声が?!」
「へぇ、随分と強力な精霊だね」
時計屋の目には銀の背後に大きな熊が見えているらしい。
「時計屋、見えるのか?」
「うん、悪魔はどんなものにでも触れられるし、どんなものも聞こえるし、どんなものも見えるからね」
「へぇ・・・やっぱ人間とは違うんだな」
「あ、ごめん 気、悪くした?」
不用意な発言をしてしまったかと慌てる時計屋、そんな彼に辰也は笑って言う。
「いや、凄いなぁって思っただけだぜ」
「そうなんだ」
露骨にほっとした時計屋だった。
大きな音がしたので銀の方を見てみると
「Ha, weak, weak! !《はっ、弱い、弱いな!!》」
相手が銀に一方的にぼこぼこにされていた。
「・・・すげぇな、銀って」
「うん、護衛役に選ばれたのも納得だよ。あそこまで強いとは」
そんなことを言いながらのんきにお茶を飲んでいる二人だった。いったいどこからお茶は出してきたのだろうか。
「というよりもだけどさ、お前って護衛要るの?」
「うーん、正直分からないなぁ。でも一之瀬君達が居ない場合は非戦闘要員二人だから安全面は良くなったかもだね」
ひときわ大きな音が響きそちらを見ると気絶して倒れた悪魔祓いと
「I do not even silly《他愛もないぜ》」
鼻を鳴らす銀が居た。
「どうすんだよ、あの馬鹿」
「・・・・吉原先生につれていってもらうのは迷惑だろうしなぁ」
そこに教室のドアが開く音がした。
「よ、どうした?凄い音だったけど」
「やぁ」
入って来たのは龍星と芹香の二人、どうやら騒ぎを聞きつけて覗きに来たらしい。
「あ、龍星さんに芹香さん」
「いやぁ、時計屋狙った馬鹿が銀に粛清されて」
「ふぅん・・・・」
「へぇ・・・」
二人の体から絶対零度に近いほどのオーラがあふれだす。
「・・・・と、時計屋 俺の勘違いじゃなきゃ、龍星さんたちから凄いオーラが」
「うん、大丈夫 ボクも見えてるから。人間って凄いね」
「じゃあ俺たちが明奈ちゃんの所に連れてくよ」
悪魔祓いの首根っこを掴み龍星は言う。
「あ、お願いしますね。ついでに吉原先生に謝っておいてもらえますか?」
「なんでかな?」
「ボクのせいでいらない仕事増やしたわけですし・・・・」
「明奈ちゃんがそんなこと気にするわけないから安心しな」
龍星は空いている方の手で時計屋をわしわしと撫でた。
「あわっ」
「それじゃあな」
「じゃあね」
「とりあえずさ、ご愁傷様って奴かな」
「だと思うよー」
普通に連行していったはずなのに廊下からは悲鳴がこだました。
「あれ?銀、怪我」
「これくらい大丈夫だよ」
「良くない、座って」
時計屋の指示で自分の席に座る、すると時計屋が頬にできた傷を指で撫でた。すると指の触れた所から見る見る間に傷が治っていく。
「凄い、あっという間だ」
「すげぇ、どうやったんだ?」
「傷の時間だけを早めたんだよ」
「凄い、きれいに治ってる」
「まあ、力は使いようってやつだよ」
時計屋が笑った。
◎
ところ変わってテラスの一年組 さあ食べようということになり、弁当の蓋を開けて、明也、つぐみ、深紅の三人が固まった。
「「「・・・・・・」」」
「そういえばそうなんだよね」
「計算してなかったおれたちが拙かったというか」
「やな」
「どうした?食わないのか?」
自分の弁当を出して食べ始めようとしていた武晴の手が止まる。
「・・・・?」
弁当を持ってきていないので購買のパンを買ってきて、すでに食べ始めている鍵斗も少しだけ食べるのをやめた。
「いやね、持ってきた弁当三人ともほぼ同じ内容だったからおかず交換とかできないなぁと」
「ん?俺のと交換するか?」
「あーほぼ入れ替わると思うぞ」
「いいっていいって、お前らの飯美味いし」
「ならいいんだけどな」




