第3話 得意な事探し
精霊は実力者とか、何か一つ秀でたものを示すと、契約してくれるようになるらしい。
図書館で調べてみたら、そう書いてあった。
だから、私は一生懸命、何か一つを究めようと頑張るんだけど。
うまくいかなかった。
剣とかは駄目だし。
魔法も駄目だし。
料理も駄目だし。
掃除とか、炊事とか、洗濯とかもだめ。
だめだめだった。
「これじゃ、一生契約できないよ!」
自分の得意な事が何も思い浮かばない。
上達しようとしてもうまくいかない。
どうして私はこんなにできない事が多いんだろう。
たくさん頑張って、たくさん上達できるようになりたい。
「むぅ。現実ってすごく意地悪」
膝を抱えながらいじけてると、近くから声が聞こえて来た。
あちこちキョロキョロ見回している女の子がいる。
すごく大きな声で、興奮した様子で喋っていた。
「ほあー、ここが都会! すごい。やおおおおおおお、ほおおおおお。やほー!やほーい!」
ちょっとうるさい子だな。
「広い! 広すぎるが! スケールまじでかですやん! そんであたしは? はて、ここはどこでしょう?」
もしかして迷っているのかな。
「これはあれです! 迷子! ザ、迷子って奴ですね! さっそく迷ったが!」
なんだか面倒な子を見つけちゃったな。
「姉さんは言っていた。私は思い出した。都会はやばいぞと。そしてやばかったぞと感想! 必ず迷子になるぞ、と。本日のあたし、迷子になってました! 人生終了!」
そんな事で人生終わってたら、私の人生もう何度終わったか分からなくなっちゃうよ。
変な言葉遣いの女の子だなぁ




