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第8話 イースの記憶
イース・ガンティアは旅人として各地をまわっている。
旅はきままで生き先は決めていない。
心の赴くままに、次の目的地を決めている。
東へ向かう事もあれば、西へ向かう日もある。
綿密な計画をたててどこかへ行くひもあれば、思いつきで知らない土地へ向かう日もある。
イースはそんな日々を気に入っていた。
そんな彼は、とある女性に出会ったのは一体いつの事だったか分からない。
やけに耳にのこる、子守歌を歌う女性に。
その女性と会話したのは、たった数分だった。
にもかかわらず、記憶は鮮明に残っていた。
それはイースに不思議な感覚をのこしていたが、どうしてなのかは分からなかった。
それからしばらくの時が流れ、とある町に立ち寄った。
そこで出会った少女にも、また同じ感覚を抱いた。
やけに記憶に残る少女だった。
数分しか顔を会わせていないのに、記憶が鮮明に残る。
奇妙な偶然を感じたイースは、少女にまた会いたいと願ったが、それが果たされる日はない。




