第3話 魔道具の噂
今日はとても暖かくて、気持ちいい日だ。
お使いを頼まれたから、街を歩いていくけれど、ちょっと眠くなっちゃう。
でも、最近町の雰囲気が変わった気がするな。
皆、色々話したい事があるみたい。
町の人たちが口にしているのは、とある魔道具の話。
なんだか、皆色々言いたい事話しているから、話に尾ひれがついて、元の原型がなくなってそうだけど。
あちこちで、魔道具が取引されてるんだって。
でも、普通の人じゃ買えないくらいの高い値段だって。
どれくらい高いかっていうと、家が一軒建つくらいって、八百屋さんのおばちゃんがいっていた。
この世界のおまわりさんみたいな人達が、とりしまってるみたいだけど、手が追いついていないみたい。
毎日忙しそうにしてる。
私がお使いしている間も、町の人たちに聞き込みしてたから。
疲れてそうな顔で、ちょっと大丈夫かなって心配になっちゃった。
そんな話の中で、一番耳にする頻度が高いのは、Aの魔導書っていうもの。
魔導書って、なんだかすごくファンタジーな感じだよね。
私がいる世界が魔法のある世界なんだから、そんなの今更だけど。
甘味やのおじいちゃんが言ってたけど、それはなんでも願いをかなえてくれる奇跡のアイテムなんだって。
そんな都合のいいものあるわけないって思うけど、詐欺師とかはそういうのを人に信じ込ませるのが上手だから、騙されてお金をとられたって人がいるんだ。




