第7話 牢屋の中の子供達
私達は、十数分くらいかけて、洞窟の奥へと進んでいった。
「ここに入ってろガキども、騒いだりしたら承知しねぇぞ」
それで、悪者たちは、子供達をそこにあった牢屋の中に入れていく。
薄暗くて、明かりもないからどうなっているのか分からない。
でも、たくさんの子供達の気配がした。
洗脳が解けた状態なのかな。
皆、不安そうな声を出していたり、すすり泣いていたりした。
「お母さんに会いたいよ」
「お家に帰りたいよ」
たぶん、私達みたいに攫われてきた子供達なんだ。
大丈夫だよって言ってあげたいな。
けど、本当に大丈夫かどうか分からないから、声なんてかけられない。
無力な私が喋っても、説得力がないから。
自分の無力さに腹が立った。
私には、牢屋の中に入れられた後、その場から去っていく大人たちの背中を、ただ見つめる事しかできなかった。
一時間くらい経った頃に、セリスがご飯を持ってきた。
かび臭いパンと水っぽいスープだ。
ぜんぜん、美味しくなかったけど、お腹がすいていたから、ちょっと食べた。
変な物入ってたらどうしようって思ったけど、私達はたぶん必要な存在だから、毒殺とかはしないよね。
いざという時のために、力を出せるようにしておかなくちゃ。




