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第4話 馬車の中
馬車の中
大人達にしてやられた私は、どれくらい気絶していただろう。
目を覚ました時は、まだ夜だった。
まさか一日中眠っていたなんて事はないだろうから。
せいぜい一、二時間くらいだと思う。
「動いてる」
馬車はまだ走っている最中だ。
目的地にたどり着いていないみたい。
どこに行くんだろう。
行く先は分からない。
同じ馬車の中には、何人もの子供達がいるけれど、全然喋らない。
それぞれぼうっとした顔で、じっとしていた。
馬車の中を動いて、外を見てみる。
飛び降りたらどうなるだろう。
いや、どこかも分からない場所に取り残されるのは危険だと思う。
世の中の事なんてまだまだ分からないけれど、それくらいは判断できた。
でも、荒っぽい人たちと一緒にいるのも危険だよね。
「うーん、どうしよう」
頭に障ると、ちょっと怪我してるみたいだ。
きっとあの人たちはこれからも乱暴をするだろう。
一緒にいたら、命を落としてしまうかも。
けれど、それはここにいる子供達だって同じなのだ。
私はこの子供達を助けに来たのに、ここで逃げていいのだろうか。
「私がギルドのみんなみたいだったら、ここでぱっと悪者をやっつけて助けてあげられるのに」




